お知らせ!

当ブログの姉妹ブログが出来ましたー!

というか書いている人間が同じですー!

姉妹ブログのタイトルは「Hello,FOODIE」!!!!

僕がおススメする美味しいご飯やスイーツ、カフェなどのお店を紹介するブログです。

まったり、ゆったり、おいしいお店を見つけたら備忘録的に書いていこうかなと思いますので、よろしくお願い致します!

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今年のRIJF‟も”、らしくなくね?【ROCK IN JAPAN FES 2018総特集】

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毎年恒例、自分は行くことができないのにああだこうだと語るRIJF特集です。

やっぱりROCK IN JAPAN FESって邦楽市場の映し鑑みたいな存在だと思っているので、邦楽メインのウチのブログ的にも触れないわけにはいかない訳で。

そんなRIJF、昨年はB'z、桑田佳祐ポルノグラフィティと、ロックフェスにあまり馴染みがないようなメンツが揃い、いい意味でRIJFらしくないなと思わされたものである。それを踏まえて昨年は「日本一早いRIJF2018特集」と題し、色々と予想を立ててみた。

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 果たしてこの予想は当たったのか...!?そのへんも踏まえつつ、ふじもと的に気になる10組をピックアップ。RIJF行かれる方は是非参考に、行かない人は僕と一緒に悔しさを爆発させながら読んでいただければと。

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サザンオールスターズ40周年に寄せて。 ~Happy Birthday to Southern All Stars!!!~

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1978年6月25日、「勝手にシンドバッド」でサザンオールスターズはデビューを果たした。改めて「勝手にシンドバッド」のジャケットを見てみると明らかに時代を感じるデザイン。なんだこれ。改めて見るとどういうコンセプトなんだこれ。それだけ長い年月を重ねたって事だよなぁ。

デビューからから40年。その間サザンは休み休みも、沢山の素敵すぎる楽曲たちを世に放ち続けた。「いとしのエリー」「みんなのうた」「真夏の果実」「希望の轍」「涙のキッス」「マンピーのG★SPOT」「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」「ピースとハイライト」「東京VICTORY」...。同じバンドとは思えないほど多様な音楽性と、桑田佳祐をはじめとしたメンバーの人間味の溢れる「カッコつけないカッコよさ」。いつしかそんなサザンの魅力に日本中老若男女問わず皆が虜になり、気付いたら名実ともに「国民的バンド」になっていた。サザンオールスターズの名前を知らない人も、1曲も聞いたことがない人も今や日本にはいないだろう。それがどれだけスゴイことなのか。

たとえばミュージシャンやバンドとしてデビューすることだってかなりの難関だ。そこで挫折してしまう人だって沢山いるだろう。サザンはそこからさらに40年間ほとんどずっと、音楽シーンの第一線で活動し続けて、ヒット曲も両手じゃ数えられない程作って。そんなミュージシャンもバンドも他には居ない。紛れもない唯一無二だ。それがどれだけスゴイことなのか。「サザンオールスターズの在る日常」が当然になってしまった僕たちは普段そんなこと気にも留めずに生きているけど、冷静にふと考えるとそれだけで鳥肌が立ちそうなほどだ。どれだけ想像しても足りない程に、気が遠くなるほどの凄み。

24歳の僕は当然デビュー当時のことなんか知らないし、ライブに参加した回数も3回程だ。当時からファンの人と比べたらもう「ひよっこ」だ。若い広場だ。僕は殆ど有村架純みたいなものだ。

でも、若造は若造なりにサザンに助けられて、サザンに励まされて、サザンに音楽を教わってきた。サザンがあって、僕の今がある。サザンが30周年(当時の僕はまでファンになりたて)の時に活動休止した時もショックに打ちひしがれたし、桑田さんがご病気されたときは心底凹んだし、35周年にはじめてサザンのライブに参加した時はメンバーがせりあがってくる前からボロボロ泣いていた。人生の節々にサザンオールスターズの音楽と活動があって、その度に僕は笑ったり悲しんだり泣いたりしてきた。こうしていけしゃあしゃあと音楽に関する文章なんてもんを書いているのも、サザンに触れなきゃやってなかっただろう。Twiiterで音楽のことを話すためのアカウントを作ったのも、5年前の復活がキッカケだった。そう思うとサザンに人生を狂わされたとも言える。まさかこんなにカルチャーに関する文章を書いて、沢山の人に読んでもらうことになるとは当時思ってもみなかった。紛れもなく、すべてはサザンオールスターズのせいだ。

そう強く思う程に、僕の人生の源流のひとつが紛れもないサザンオールスターズな訳で。

たまには不満も言うでしょう。サザンばっかり聞いてるわけでもないです。浮気癖の塊みたいな存在です。正直サザンに純愛って感じではないです。それでも、僕は最後にはきっとサザンオールスターズを追いかけてしまう。まるでいつでも帰ってこれる実家のように、或いはあの日の初恋を思い出すように。僕はきっとずっと、もしかすると一生、あなたたちと、あなたたちの音楽と、演奏をしている時のあのキラキラとした笑顔を、いつまでも求めてしまうことでしょう。

サザンオールスターズは今日でデビュー40周年を迎えます。心からの、自分にできる最大級の感謝と喜びと尊敬とこれからへの益々の期待を込めて。

Happy Birthday to Southern All Stars!!!

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サザンオールスターズに関する様々な記事を更新しています。かなりの数がありますが、興味のあるモノだけでも読んでいただけると幸いです。ぜひ。

 

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#ベストソング2018上半期編 ~2018年上半期に良かった音楽たち~

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毎年恒例「#ベストソング」シリーズ。

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今回は2018年の上半期編として、2018年6月20日現在でYouTubeでなんらかの形で視聴可能かつ、CD、iTunes等で音源の購入可能な楽曲から20曲をチョイス。画像をクリックまたはタップするとYouTubeで視聴することができます。早速参りましょう。

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大人になりたかった僕と「ストッキング」

はじめに

本記事は「rockin'on presents 音楽文.com」への応募用に執筆したものです。そちらも併せてよろしくお願いします。

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ずっと、大人になりたかった。

幼少期から周りの同級生と違って“悪い意味で”精神年齢の高かった僕は周囲から浮き、学校でも馴染めずに居た。会話するにも遊ぶにも、周りとの「ズレ」を、自分も、そして周囲も感じていたのだろう。いつしか孤立した僕は学校に嫌気がさしていた。そのうち、僕の心のなかに「はやくおとなになりたい」という感情が芽生える。「おとなになったらこんなおもいはしなくてすむ」「おとなになったらなんでもできるんだ」。大人への漠然とした憧れと長すぎるモラトリアムへの拒否感を抱きながら過ごした幼少期の日々は、決して居心地の良い物では無かった。
 
あれから十年近く経ち、モラトリアムから抜け出したかった筈の僕は、何故だかそのぬるま湯に(なんなら人よりも長く)浸かったまま、なんとなく大人への階段を進んでしまい、いつしかモラトリアムは僕の身体にこびりついて離れなくなった。いざモラトリアムから抜け出さなきゃならない時期になり、社会という荒波に漕ぎ出すことを僕は酷く恐れだした。夢を諦め、その後の生活のために決めた就職先と、卒業の為だけにやっていた卒業研究は、当時の僕が望んでいた「大人」とは乖離した姿だった。4月からの社会人生活への漠然とした恐怖と、諦めたはずの夢を引き摺りながらも、僕は卒業までの残り僅かな時間をただなんとなく過ごしていた。

モラトリアムの日々も間もなく終わろうとしていた2018年3月13日。大学の卒業式を翌日に控えた僕は名古屋 CLUB QUATTROに足を運んだ。吉澤嘉代子「ウルトラスーパーミラクルツアー」名古屋公演。年始にテレビで取り上げられたこともあり、前回のツアーに比べても沢山の人が彼女の歌声を聞きに来ていること、そして彼女の歌唱を心待ちにしていることが会場の雰囲気から伺えた。それは僕自身も例外ではなく、学生時代最後に、モラトリアム最後の日に見るライブを今か今かと待ち望んでいた。場内に流れる吉澤自身が選曲したのであろう、ツアータイトルに因んだ名曲の数々(B’zの「ultra soul」やモーニング娘。恋愛レボリューション21」、松浦亜弥「Yeah!めっちゃホリディ」)を聞いて、大人になりたかったあの頃を思い出し、懐かしさを感じていた。

19:00の開演時刻にほぼオンタイムで、自身制作のPARCOのCMソングをツアー用に作り替えたSEと共に(奇しくもこの名古屋CLUB QUATTROは名古屋パルコの8階にある)バンドメンバーと吉澤自身が舞台に上がった。彼女のことを、この会場に集まった500人が見つめている。

ピアノの美しい旋律が薄暗いライブハウスに一筋の風を吹かせるように流れ出す。Al「箒星図鑑」1曲目の「ストッキング」だ。彼女の楽曲の詞の多くはフィクショナルで、極めて強い物語性を持っている。それは彼女自身も公言していることで、今までに開催されたツアーの多くは、彼女が役を演じながら歌うような、まるでミュージカルか歌劇のように進行することが特徴だった。そんな彼女の様々な楽曲の中で、この「ストッキング」は物語ではなく、彼女自身のことを歌っている。

金曜ロードショウ なんとなく観てしまう
魔女の宅急便に泣いた 十三歳の夏にはもどれないことを知る

吉澤嘉代子の歌声は、曲によって様変わりする。時に力強く、時にキュートに。曲のコンセプトに合わせて彼女が歌い方を巧みに歌い分ければ、聞き手の僕たちは歌の世界に一層入り込んでしまう。「ストッキング」の彼女の歌声は、儚い。夢から醒めたときの一抹の寂しさのような歌声は、彼女が大人になって感じていた不安の表れだ。何よりその歌詞は、モラトリアムというぬるま湯に浸かり続け、その日々からの脱却をいよいよ翌日に控えた僕にとって、幼い頃の「大人になりたい」という強かった筈の願いを思い出させるには充分すぎるものだった。

ラヂオの予報は ことごとくはずれてしまう
とんぼのきもち雨に打たれ キキのやさしい魔法も届かないことを知る

「ラヂオの予報」とは子供の頃に思い描く大人になった自分の理想の比喩だろう。あの有名な魔女、キキですら時間を巻き戻す事は出来ない。あの頃思い描いていた未来と、現在大人になろうとしている自分。この2つの乖離からはもう、目を背けることが出来ない。あの頃にはどう足掻いても戻れないし、きっと大人を夢見ていたあの頃の僕が今の僕を見たら酷く落胆することだろう。

もうわかっているよ わたしは特別じゃない

僕に限ったことではなく、誰だって自分は特別なのだという「驕り」を持ったことがあるだろう。あの頃の全能感、僕は大人になれば何だって出来るんだというキラキラとした希望は、幼さ故の絵空事だった。何の才能も、夢も、希望も、今まさに“大人”を迎えようとしている僕には無い。目の前に転がっているのは夢も希望も無くした、何も無い己という名の現実だった。自分は特別な人間ではない、それを自覚した時、人はどれだけ苦しいのだろう。この曲を作った時、吉澤嘉代子はどんな思いだったのだろう。そんな事を考えながら、舞台の上で歌い上げる彼女を僕は只見つめるしかなかった。

ストッキングをひき裂いて ここからすぐに連れだしてよ
大人になれずに ずっと待っていたのに

彼女自身のモラトリアムを描いた筈の歌詞は、まるであの頃は大人になりたくて仕方が無かったのに、今じゃ大人になることを酷く恐れている僕の心を魔法で見透かされたように聞こえ、誰にも言えなかった自分の気持ちが救われたような気がして、どうしようもなく涙がボロボロと溢れて止まらなかった。大人になることを、自分が特別じゃないと気付く事を酷く恐れている自分に「特別じゃなくたって、魔法が使えなくたって、あの頃の気持ちは取り戻せるんだよ」という彼女の強過ぎる程の気持ちを感じた。何より彼女自身が今まさに僕の目の前で舞台に立ち、沢山の人がその姿を一目見ようと集っている。紛れもない、彼女自身の手で取り戻した「あの頃の気持ち」の結実を彼女は身を以て体現している。

傷つきやすく、夢見がちで魔女になりたかった子供時代の吉澤嘉代子。彼女が出演したNHKの音楽番組「SONGS」では、幼少期に彼女が周りとコミュニケーションが上手く取れなかったこと、絶望の淵に立っていた彼女がサンボマスターの音楽に救われた事が彼女自身の口から語られていた。いつしか魔女見習いは大人になり、「あの頃の気持ち」を取り戻すため、自分の未来を自分で迎えにいくために、彼女はこの曲を作り上げた。その想いが時を経て、ライブという場所を通して、大人と子供の狭間で悩んでいた僕の心を溶かした。サンボマスターに救われた彼女の音楽に今度は僕が救われた。彼女が自分の為に作った曲が、彼女ではなく僕の心を突き動かした。

名古屋でのライブの終演後、彼女のTwitterにはこんなことがツイートされていた。

あの時僕が彼女から感じた強すぎる気持ちの正体は、彼女が僕に手渡してくれた音楽という名のお守りだった。

吉澤さん、あなたが作った音楽というお守りを渡してくれてありがとう。僕はあなたに、あなたがあの時渡してくれたお守りに、きっとこれからも救われ続けることでしょう。

名古屋CLUB QUATTROでのライブから2ヶ月が経ち、今の僕は社会人一年目として日々を過ごしている。叶わなかった夢と、両肩に重くのしかかるような現実という、ライブを見ていた時にはもう既に分かっていたことを一層強く感じる日々が続いている。でも、確かにあの瞬間、彼女の想いと僕の想いが繋がった。仕事が上手くいったら、それはきっとあの時、あの魔女見習いが渡してくれたお守りのお陰なのだと思っているし、辛いことがあったら「ストッキング」を聞いている。あの頃大人になりたかった自分が認めてくれるような大人になるために、苦しみながらも1日1日を過ごしている。過去の自分に、思い描いていたような大人になれなかったことを詫びながら、必死に生きている。僕が彼女に救われたように、今度は僕が誰かを救えたらと心のどこかで願いながら、今を生きている。

夜空に伝線した ほうき星かかって綺麗でしょう

僕はこれからも、あの空にかかる箒星のように、美しく生きていく。

箒星図鑑

箒星図鑑

 

【ネタバレ有】Base Ball Bear「Tour LIVE IN LIVE」初日名古屋CLUB QUATTRO公演を見た!!!

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行って参りました。今年二度目のベボベ

Base Ball Bearのライブは幾度となく見てきたのですが、今回のライブは今まで見てきた中でもベスト級のライブでしたと自信を持って言える。それくらい良いライブでした!ここから先、ネタバレあります。これからツアーに参加する人は充分気を付けてご覧ください。

 

 

16年3月以降のBase Ball Bearはフルカワユタカや田渕ひさ子toddle,LAMA)、ハヤシ(POLYSICS)、石毛輝the telephones,lovefilm,Yap!!!)津野米咲赤い公園)になど、様々なサポートギタリストと共にツアー、フェス、イベントなどに参加してきた。特に弓木英梨乃(KIRINJI)は一年以上も共に全国を回り、「Tour 光源」最終日Zepp Tokyoでは小出祐介から弓木英梨乃に対して「君もBase Ball Bearだ!」なんて言葉が出たほどであった。

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その一方で、昨年開催されたイベント「中津川THE SOLAR BUDOUKAN」やLEGO BIG MORL開催の対バンイベントにはサポート無しの小出、関根、堀之内のみで出演したり、ツアー中も1曲のみ3人で演奏してみたりと「サポート無し」での演奏の機会も着実に増やしていた。今年のゴールデンウィーク期間に開催された各春フェスには三人編成で積極的に出演を果たすなど「スリーピース編成」での経験値をここまでじわじわと積み上げてきた。

そして今回の「Tour LIVE IN LIVE」では、遂に3人のみで各地ツアーを回ることが発表され、僕は期待と不安が入り混じった思いでこの日を迎えた。

また、とても個人的な話になるのだが、今回のライブは4月に社会人になって以来はじめてのライブということもあり、慣れない環境でかなり疲弊していた自分にとっては久々に音楽を、ライブを楽しめる瞬間であり、その意味でもこの日を待ち望んでいたし、この日のためにここまで頑張ってきたと言っても過言ではなかった。

定刻を7分ほど過ぎた頃、恒例のSE「Making Plans for Nigel」が流れ出してメンバーが舞台に。最初から3人のみで舞台に立つ姿を見るのは僕はこれが初めてで、新鮮に感じていると1曲目の「真夏の条件」へ。1曲目からこの曲が来るのはかなり新鮮。赤い照明がこの曲に映える。僕らオーディエンスも1曲目から踊りまくり。サビの「ワオ!」も叫びまくり。

2曲目は「祭りのあと」Base Ball Bear史上1のライブチューン!!出だしからライブ鉄板曲の連打にクラクラしてしまう程。飛び跳ねっぱなし。

前回の「Tour 光源」時にも感じたことだが、ベボベの名古屋公演は他では考えられない程に盛り上がる。「名古屋のライブは盛り上がらない」というのがミュージシャンの中では通説(これは今回のライブで小出自身も語っていた)なのだが、ベボベの名古屋ライブは”狂った”ように盛り上がる。

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 これは今回も同じで、2曲目が終わった途端にまずは「堀之内!!!!」「こいちゃーん!!!」と、メンバー名のコールが会場中から巻き起こる。他のミュージシャンのライブでも、Base Ball Bearの他県のライブでもここまでのはあまり見ない、ってくらいに騒がしくなる。「名古屋QUATTROでのライブは8年ぶり...」「「「いえええええええええい!!!!!」」」みたいな。もはや小出の話も聞こえなくなるほど。

3曲目は「そんなに好きじゃなかった」、そして4曲目のファンファーレがきこえるとアルバム「二十九歳」の曲が立て続けに演奏される。青春を離れ、大人になるということの苦さと、それでも現実と向き合わなければいけないすべての大人たちが否が応でもグッときてしまう歌詞に、4月から社会人をやっている僕も胸がチクチクと痛くなる。

5曲目は「つよがり少女」。小説のような歌詞と、インディーズ時代ならではのナンバーガールを彷彿とさせるサウンドが切れ味鋭い。「支えてくれる人はひとりでいいの、誰かは言わないけど...」の歌詞に胸を鷲掴みにされたような気分になる。この曲の盛り上がりは凄くて、やはりインディーズ時代の曲も人気が高いのだなと改めて感じた。

そして「逆バタフライ・エフェクトへ!10年以上前のインディーズ曲から一気に最新曲に移る構成に思わず唸ってしまう。この曲恒例の堀之内の客煽りに負けじと僕たちオーディエンスも声を嗄らす。「あの時ああしていたら」と思うことは何度だってあるけれど、全ての道が今に繋がっている可能性だってあるんだから、今を頑張って生きていく、「運命を愛する」ことがなによりなのだ。

6曲目が終わった後、おもむろに関根さんが楽器を持ち変える。手にしたのはベースではなく見たこともない弦が10本以上ありそうな楽器。よく見ると関根さんの足元にはベースでは通常使わないようなエフェクターがズラリと並んでいる。オーディエンス全員が楽器の正体が分からないまま始まったのは「kodoku no synthesizer」。浮遊感のある電子音のような音が特徴的なこの曲はリードギターによってその音が再現されていたのだが、関根さんの持つ謎の楽器がその役割を果たしているのだろうか。ベボベの新展開を今まさに目にしているんだと思うと思わずドキドキする。この曲を弾いている時の関根さんの表情が、ギターソロを弾いている弓木さんのようで、ツアーを通して師弟のような、或いは姉妹のようになったふたりの関係性を思わせる。Base Ball Bearは本当にストーリーを持っているバンドというか、過去が今に確実に繋がっているバンドだ。

MC。関根さんが演奏した楽器の紹介。「チャップマンスティック」というギターとベースを掛け合わせたような楽器だということ。関根さんがつい先日はじめたInstagramにも画像がアップされているので気になる方はぜひ。

instagram.com

スティック - Wikipedia

「最初に買ったときは部屋の窓際に飾って眺めてた」だとか「メンバーにこの楽器を披露した時は彼氏を父親に紹介するような気持ちだった」とか。湯浅脱退以降、メンバーがそれぞれBase Ball Bearのことを考えて、色んな試みや努力をして、それが3人だけでツアーを回るに至ったと考えるともうそれだけで泣きそうになってしまう。

チャップマンスティックでもう1曲聞いてもらっていいですか?」という関根さんの問いかけから始まったのはラブ&ポップ

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土砂降りの雨が心の壁を濡らしている

誰か助けてくれないか

一人だけの僕が一人だけの僕のこと

見つめている 見つめ合っている

一人だけなんだ ああ、わかってる

(WHAT IS THE)LOVE & POP?

見つけたくて彷徨うけれど それでいい  それが答えだと思う

切実なSOSの想い、自分のことを本質的に理解しているのは自分だけなんだという強いメッセージ性を持った歌詞は、何度聞いてもヒリヒリと肌が焼けるような緊張感を持っている。そしてその先にある「何かを見つけようとすることこそが答え」という答えに自分を赦してもらったような気分になる。小手先ではない、本当の答えの片鱗を見せてくれるから僕はBase Ball Bearから離れられないのだと。

MC。3人でツアーを回ることに対するメンバー自身の気持ちやこれからの話を、面白おかしくしつつも、しっかりと話してくれた小出祐介。何度でも言うが、4人で演奏していた曲を3人で演奏するには曲の隅々まで再構成しなかればならないし、一人がひとり分の演奏をしているのでは音が足りなくなってしまう。これまでもサポート有りのツアーでも何度か3人のみでの演奏を見てきたが、正直に言えば4人での演奏と比べても音が足りないと思ってしまうことが多々あったりもした。しかし今回のライブでは「音が足りない」と思うことはほとんどなくなり、3人でも十二分にライブができることを証明した。ここに至るまでには3人の並々ならぬ努力と、ベボベならではの工夫と、なによりバンドに対する愛情あってのことだろう。

そんな彼らの凄みを改めて噛み締めていると「ここでインスタ映え的に、3人映えする曲を」と小出が口にすると、堀之内が「曖してる」のイントロのドラムパターンを叩き出す。...と思ったら突然「愛してる」のイントロに流れ込む!!この演出に思わず笑ってしまったし、なにより演奏している本人たちが、とりわけ小出がまるでいたずらっ子のような笑顔をしていたのがとても印象的。そして間奏後にはコール&レスポンス。これも今まで、特に近年のベボベには無かった試み。「愛してる」と連呼する部分で小出が「ギターロックを?」「ヒップポップを?」と様々な音楽ジャンルを愛しているか?とこちらに投げかけてくる。そこに合わせて「愛してる」と答える観客。最後には「全部まとめてBase Ball Bearを?」という投げかけ。様々な音楽性を持った、或いはその様々な音楽性をすべてギターロックに昇華するBase Ball Bearというバンドならではのこのコール&レスポンス、そして僕自身も様々な音楽を好きだし、好きで居たいし、もっとたくさんの人がそうなればこの先の音楽業界も安泰なのにな、と思う中でこのコール&レスポンスは感慨深いものがあった。

ポップな多幸感のあるムードに包まれる中、より一層そのムードが増したのはWINK SNIPER関根史織という人は本当に演奏している姿が素敵。時にカッコよく、時に笑顔で演奏する姿は10代と見紛うほど。そんな中でこの曲はキュートさ全開。ピースを掲げる姿のなんと可愛らしいことか。

10曲目が終わると、ドラムをバックにヒップホップ的なのコール&レスポンスである「SAY hoo!」のやり取り。一回目からかなりのボリュームでレスポンスするオーディエンスに対して「こういうのって徐々に高まっていくものだから!!」と小出。

そんな中ドラムのバックのみで始まったのは「The Cut」!!

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元々RHYMESTERとのコラボ曲として制作された曲であったが、「Tour バンドBのすべて」で”ひとりThe Cut”として小出がラップまで務める体系で歌われた。

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今回は3人体制ならではのアレンジというか、ドラムのリズムのみでRHYMESTERパートから始まり、徐々にベースも加わり、サビで音が出揃うという原曲とはまた違ったアレンジでの演奏。これがめちゃくちゃカッコいい!!元々はRHYMESTERも合わせて7人で演奏、歌われていた曲なのに半分以下の3人で完成されている。もうどんな曲でも3人で演奏できるんだぞという気概に溢れていた。

そして先ほども聞いたドラムのリズムで始まったのは「曖してる」!リリースからまだ2年しか経っていないはずなのに、今やライブでは欠かせない曲。踊り狂う。

そして「十字架You&I」! 冒頭のキラーチューンの連発にも驚いたが、このコーナーも怒涛のラッシュである。会場前方はもう騒乱の様相!

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「十字架You&I」が終わると一拍置いて(正直何か喋っていたんだと思うんだけど思い出せない...)小出がギターを爪弾きながら歌いだした。

ドラマチックチック 止められそうにない

止めたいと思わない

めくるめく笑顔だけのフラッシュバック

 探している 夏ってる

永遠に続きそうで 一瞬のワンサマー

あぁ、熱くなれるだけ 熱くなりたい

これからの季節の熱さを先取りしたような「ドラマチック」!!!照明もまるで太陽のようで、QUATTRO全体がまさに「夏ってる」状態へ!この曲で小出祐介が心底楽しそうにギターを弾いていたのがなんとも印象深い。

そしてその夏さを残したまま本編最後は「BREEEEZE GIRL」へ!現実を見せてくれるベボベがあって、その先の答えへの道を示してくれるベボベが居て、でも夏や青春みたいなドラマも彼らは魅せてくれる。だからこそ僕たちは彼らを追い続けて、追い求めてしまう。

 「BREEEEZE GIRL」が終わると、メンバー3人は舞台から降りる。5分ほど空けてメンバーが再度舞台へ。

「ここで発表があります!」と小出。

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秋の対バンツアー開催のお知らせである。これも「秋に対バンライブ...」とこの後にツアータイトルを言おうとしていた小出だが、そこは狂ってる名古屋のお客、「対バン」という言葉が出た瞬間に喝采で小出の言葉を遮ってしまう程であった。にしても本当にライブバンドになったなと。休む暇なくずっとライブをしている。だからと言って作品を作ってない訳でもなく、その合間に制作もキチンとしているのだからちょっと心配になるほどである。でもこうしてまたライブをしてくれるのは本当にうれしい。秋のツアーも行きます!

そんな嬉しい発表から演奏されたのは「SUNSET KI・RE・I」。これもインディーズ時代の楽曲で、ナンバーガールからの影響を感じてしまうサウンド。

「どうもありがとうBase Ball Bearでした!」の一言と共に始まったのは「LOVE MATHEMATICS」!いやもう全部盛りですか?みたいなライブ鉄板曲全部盛りなセットリストにクラクラしながらも、今日最後の盛り上がりを見せる。

曲が終わるとメンバーは舞台袖に。客退場曲である「愛はおしゃれじゃない」が流れ始める。ライブだとよくあるような「以上をもちまして~」のアナウンスが無いこともあり、なんとなく退場せずその場に残る僕たち観客。どこからともなく「愛はおしゃれじゃない」の合唱が始まる。「おお...なんかいいな...」と思っていると突然「愛はおしゃれじゃない」が止まり、舞台に照明がつく!ダブルアンコール。舞台袖から現れた小出が「歌ってた?笑」と。いい意味でベボベのライブらしくない展開に思わず顔もほころぶ。

そして歌われたのは「ホワイトワイライト」。アマチュア時代からある曲で、小出が18歳の時に制作されたとされる曲である。

淡く暗くない未来

未来遠くは無い 

 Base Ball Bearの未来は明るい、と宣言するような演奏に思わず涙してしまいそうになるほどに、美しい瞬間だった。

演奏が終わると小出が「ありがとうございました!Base Ball Bearでした!帰りもノリノリで歌っていってね。『愛はおしゃれじゃない』どうぞ!」と言うと、再度「愛おしゃ」が流れ出す。観客のほとんどはその場で合唱し、曲が終わると歓声が沸いた。こんなにエモーショナルなライブは初めてだ。

 

Base Ball Bearのライブには幾度となく参加しているが、ベスト級と言ってよいほどに、楽しくて感情を揺さぶられるライブだった。今までのどんなライブより楽しそうに演奏している小出祐介がなにより象徴的だったし、その姿に思わず泣いてしまいそうになった。ここからまた新しいベボベが始まるのだ、というかいつだって彼らは新しいことに挑むことを繰り返しているのだということに改めて気付かされ、それに呼応するオーディエンスもまた、ベボベの新しい挑戦を自分の持つ全てで受け止めるという気概に満ちていた。こんなに良いライブはなかなか経験できない。演者とオーディエンス、この2つがあってこそのライブ。まさに「LIVE IN LIVE」な2時間だった。

上記したように、秋からは対バンツアーが始まる。Base Ball Bearは次にどんな新しい景色を魅せてくれるのだろう。どんな新しい挑戦をするのだろう。ワクワクが止まらない。

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 Base Ball Bear「Tour LIVE IN LIVE」名古屋CLUB QUATTRO セットリスト

1.真夏の条件

2.祭りのあと

3.そんなに好きじゃなかった

4.ファンファーレがきこえる

5.つよがり少女

6.逆バタフライ・エフェクト

7.kodoku no synthesizer

8.ラブ&ポップ

9.愛してる

10.WINK SNIPER

11.The Cut

12.曖してる

13.十字架You & I

14.ドラマチック

15.BREEEEZE GIRL

Enc1.SUNSET KI・RE・I

Enc2.LOVE MATHEMATICS

WEnc1.ホワイトワイライト

光源(初回生産限定盤)(DVD付)

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増補改訂完全版「バンドBのベスト」(初回限定盤)(DVD付)

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【祝40周年アニバーサリー】いまさら人に聞けない!?サザンの「まず最初に抑えてほしい!」名曲10選&アルバム3選!

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2018年はサザンオールスターズ40周年!1978年のデビュー以来、コンスタントに音楽史に残り続ける作品を世に放ち続ける、誰もが認める「国民的バンド」といえばサザンでしょう。18年現在、メンバーは全員還暦を迎えながらも、未だに精力的に音楽活動を続ける、まさに「化け物バンド」それがサザンオールスターズなのです。

そんなサザンですが、これからサザンの音楽に触れたい!と思っても「有名過ぎて逆にどの曲を聞けばいいかわからない...」「どのアルバムを最初に聞けばいいの?」なんて人も潜在的に沢山いるのではないかと。特に10代や20代前半の若年層はなかなか手を出しにくい側面も大きいと思います。iTunesをはじめとした配信は始まっているものの、YouTubeサブスクリプションといった現在の若年層が音楽に一番触れるメディアにサザンはまだ進出していないのが現状です。そこで今回の記事では「サザンオールスターズ入門編」として、筆者の独断と偏見で「最初に抑えてほしい!」楽曲とアルバムをピックアップ。まずはここからサザンを知ってもらって、この夏大々的に開催されるであろうアニバーサリー祭に間に合わせてくれればイイじゃない!という趣旨です!

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