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桑田佳祐「がらくた」全曲レビュー 〜新しい景色を魅せ続ける男の愛の言葉〜

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桑田佳祐の5thアルバム「がらくた」がリリースされた。

ソロ活動30周年という節目の年にリリースされたこのアルバム、一体どんな仕上がりになっているのか。御託はいい!早速全曲レビューしていきたいと思う。

①過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)

カントリー感のある抜けのいいロックサウンド。そして80~90年代の桑田佳祐を彷彿とさせる、まるで若返ったような気持ちの良いボーカル。歌詞は、桑田本人の今までの活動と現在地点を本人が振り返ったような言葉たち。

うらぶれ Going Down

さらば「全盛期(あの日)」のブーム

 その名もTOP OF THE POPS

栄光のヒストリー

今ではONE OK ROCK

妬むジェラシー

桑田自身還暦を過ぎ、所謂「全盛期」ほどの活躍ぶりではなくなりつつある、というのはもうファンである僕らから見ても明らかだ。というかその「全盛期」が化け物過ぎた、というのもあるのだろうが。現在の音楽市場で300万枚シングルCDを売るのは至難の技だろう。(とはいえ今回のアルバムツアーは全国のドームを巡る日程になっていて、充分栄光のヒストリーじゃねぇか、と思わなくもないのだけれど)

無理したってしょうがないじゃない

若い時と同じようには

Time goes by

若いころのようにはいかないんだから、という諦めにも近いような歌詞は、同時に現在地点の肯定とも言えるだろう。

そしてサビの歌詞では40年以上ポップス突き詰める桑田佳祐の「ポップシンガーとしての生き様」が提示される。

宇宙(そら)の彼方まで

Singin' Pop Pop Pop Pop

これが、日本が誇る KING OF POPの生き様なのだ。

②若い広場

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若い広場

若い広場

 朝の連続テレビ小説ひよっこ」主題歌。1964年、昭和でいえば39年、東京オリンピックが目前に迫る茨城や東京が舞台になった「昭和賛歌」とも解釈できるこのドラマ。主題歌もまた、60年代のエッセンスを色濃く感じる歌謡曲となっている。正直に言えば、若僧の僕には全く馴染みの無い曲調だし、のっぺりとした印象で解禁された頃はなかなか好きになれなかった。アルバムとしてリリースされて、改めて何度も聞いてみるとそのあたたかみ・ぬくもりが心地よくなってきた。生きた時代に関わらず、日本に住む人なら誰もがノスタルジックな気持ちを抱くことのできる、これぞ「普遍的な名曲」なのだ。

大河の一滴 

大河の一滴 (Album Version)

大河の一滴 (Album Version)

このアルバムではじめての既発曲。今回のアルバムでは、既に発表されていた音源はリマスタリングされて「Album Version」として収録されている。打ち込みの4つ打ちビートに乗っかるのは歌謡曲のエッセンスがほとばしる情感満ちたメロディ。4つ打ちは少し前のロックシーンで「4つ打ちダンスロック」として盛んに利用されていたリズムパターンだが、そのどれもがどうも似たり寄ったりで「飽和」感が否めなかったのだが、桑田佳祐の手にかかると4つ打ちも全く違った印象を抱く。

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④簪/かんざし

簪 / かんざし

簪 / かんざし

 ジャズの風味が満載の大人なバラード。内省的な歌詞と力強いのに儚げな桑田のボーカルに涙腺を刺激される。本当はそういう類の曲じゃないにも関わらず、聴いているだけで耳を愛撫されているような「エロみ」「セクシーさ」を感じずにはいられない。「泣けるのにエロい」「エロいのに泣ける」。今までに無いような曲であり、まさに新境地。銀座の小さなバー辺りで聞いたら酒がめちゃくちゃに美味くなりそう。

甘くジャズなど歌わずに

粋なブルースで踊らせて

ジャズの極みのようなこの歌に、この歌詞が乗ることでこの曲の批評性みたいなものがグッと高まっている。

今作はキーボーディストの片山敦夫と桑田佳祐の2者が中心となって制作された。15曲のうち10曲の編曲に片山氏の名前がクレジットされている。そういうこともあり、この曲以外にもピアノやキーボードが比較的目立つような作品になっている。

アタシとしては、バンドっぽくやるより、どちらかと言うと片山くんを中心とした「ユニット」の方向性を目論んでいた。いわゆる打ち込み中心ってヤツでね。

「がらくた」初回盤A付属エッセイ「がらくたノート」「愛のプレリュード」編より引用

それを知ったうえでこのアルバムを聴いてみると、より面白さを感じるのではないだろうか。バンドサウンド中心で制作された「ROCK AND ROLL HERO」や「MUSICMAN」などと聴き比べるのも良いだろう。

⑤愛のプレリュード

「大人のジャズ」の次は「青春のサーフミュージック」であり、「60年代ビートポップ」。というよりもうこれは「童貞ソング」だ。

愛のプレリュード

そして萌ゆ

恋人未満の僕でいい

ああ二人の絆は永遠(とわ)に

友達だと思っていた女性への秘めたる恋心に気付いてしまった男が、その恋心を秘めたまま「恋人未満の僕でいい」と諦めてしまう感じ。はちゃめちゃに童貞じゃねぇかと。こんな若々しい、甘酸っぱい歌詞を60過ぎの(いっちゃあなんだけど)おじいさんって言われててもおかしくない人が書いている、という事実にもうちょっと感動してしまうというか。40年近い桑田佳祐音楽制作史の中でも一番若々しい歌詞をこのタイミングで書いてしまうところに桑田佳祐の現役たる由縁があるのではないだろうか。

⑥愛のささくれ~ Nobody loves me

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愛のささくれ~Nobody loves me

愛のささくれ~Nobody loves me

 ソウルフルな魂を感じる大人のブルース。シンセの跳ね方が心地よい。やはりこの曲も片山氏が編曲にクレジットされていることもあり、今までの桑田ブルースと比べてもピアノや電子音が強い。

Nobody loves me
モテないんだもの
あんなに恋して燃えて
Oh, Never leave me
真剣なのに
あんなに無理して呑ませておだてて
口説いてたのに

Nobody told me
惨めなほどに
今日まで夢見て来たんだ
Baby, Don’t you leave me
終電で帰る?
ホントはカラオケルームとホテルを
押さえてたのさ
I like the way you walk

女性を口説こうとして大失敗する男をコミカルに描いた歌詞。「愛のプレリュード」の主人公の15年後、という考察もアリではないだろうか。15年経っても女を捕まえることが出来ないこの男は、まるで僕の生き写しのようだ。

⑦君への手紙

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君への手紙 (Album Version)

君への手紙 (Album Version)

孤独の太陽」を彷彿とさせるアコースティックサウンドが心地よいロッカ・バラード。「僕のお父さん」や「私の世紀末カルテ」のようなギター1本弾き語りではなく、途中から川の流れのようにサラリと流れ込んでくるピアノやシンセサイザーのサウンドによって、アコギ弾き語りの無骨さだけではなく、ポップさや「希望」がサウンドによって見事に表現された今までにない1作。

シングルとして「君への手紙」がリリースされた当時、正直あまりいい曲だとは思わなかった。「狂気」「サウンドの斬新さ」といった要素がふんだんに盛り込まれた「ヨシ子さん」の次にリリースされる曲がこれかぁ...と拍子抜けしてしまった。のだけれど、アルバムという作品の一部として改めて何度となく繰り返し聞くと、やはりその普遍性に感嘆してしまう。「若い広場」もそうだったが、この「がらくた」という作品、今までのどんな桑田佳祐作品よりも「噛めば噛むほど」な「スルメ盤」なのです。(サザンだけど)「葡萄」という作品では桑田佳祐という一人の男の人生の「円熟」「熟成」が作品に散りばめられていたが、今回は「作品そのもの」が「熟成」されていくよう。

⑧サイテーのワル

サイテーのワル

サイテーのワル

ハードロック調の社会風刺ソング。とはいえ「さくら」に代表されるようなゴリゴリのバンドサウンドではなく、あくまでも「ハードロック”調”」というか、やはり根底にあるのはシンセサウンド・打ち込みサウンド(言うまでもなく、編曲には片山氏がクレジットされている)だ。

歌詞は昨今の「有名税」というか、端的に言えば「文春砲批判」「ネット批判」のようなモノになっている。「ゲス」という言葉が出てくることで「お、ベッキー!!!川谷ーーーー!!!」みたいに捉えがちだけど、これは別にベッキ―騒動のことでも宮迫の不倫のことでもなく、彼自身のコトだろう。ファンの皆さんは覚えているだろう、15年初頭の”アノ”騒動のこと。当時、主にネットで上で桑田佳祐の出自やライブ演出の曲解をさも真実かのように書き散らされた。

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今でもGoogle検索やYouTubeに「桑田佳祐」と打ちこめば、真実を捻じ曲げた記事や動画がズラリと表示される。

永遠に消せないSite

Web Site

性癖も生い立ちも

全部割れていた

これはなにも、60過ぎたオッサンが「ネットとかよくわかんねぇけど、聴くところによるとよくねぇんだろ?」みたいな筋の通らない批判をしているのではなく、 彼自身が「ネットの恐怖」「嘘が流布され、あることないことが永遠に世間に残り続けることの恐怖」を嫌という程感じたからこその歌詞であり、我々は「ネットは人を傷つける道具になる」ことと「いくら著名人であろうと一人の人間である」ことを忘れてはならないし、この曲はそれを我々が忘れないための曲なのだ。

⑨百万本の赤い薔薇

桑田佳祐作品史上、最もポップで多幸感溢れる幸せなアレンジ。なんでこんなにも幸せなアレンジの曲が出来たのだろう、と編曲の欄を見るとそこには原由子の名前が。

有り体に言うと、彼女はクラシックを学び、ポップスが歌えて、ハーモニーが得意で、曲が書けて、キーボードが弾けギターもやるし、ストリングスのアレンジやコーラス・アレンジが出来る。

いわゆる作曲家や編曲家としての一面もあるのだ。

ピアノによる、ちょっとしたブルージーテイストなプレイから、シンセで彼女が考え出したサザンのキラーチューン的なフレーズの数々。

それらは枚挙に暇がないほど。しかもどれもが斬新でハイ・クオリティだ。(褒め過ぎか!?)

「がらくた」初回盤A付属エッセイ「がらくたノート」「百万本の赤い薔薇」編より引用

僕自身は楽曲のアレンジをした経験なんか無いし(当たり前か)、音楽理論的なスゴ味、なんてものは分からないのだけれど、「原由子がこの曲のアレンジを手掛けている」というところに物凄く膝を打つ感覚があったというか、「スゴク原由子らしい」と思った。曲が放っているオーラと原由子本人が放っているオーラの一致というか。ニュース番組「ユアタイム」のテーマ曲であり、番組中の様々な場面、たとえばCM前の5秒だとか、そういうところに使われるくらいにドキャッチーなイントロになった裏には原由子の真っすぐ過ぎる人柄があったと思うとそれだけでなんだかホッコリしてしまうし、何度聞いてもイントロでクラクラしてしまう。

⑩ほととぎす[杜鵑草] 

ほととぎす [杜鵑草]

ほととぎす [杜鵑草]

男女の別れを描いたピアノバラード。アクセントのように流れこむギターやシンセの音色が心地よい。「明日晴れるかな」や「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」もピアノサウンドが中心のバラードであったが、本作はそのどれとも違う、より壮大で「宇宙」を感じさせるようなサウンドになっている。バンドサウンド、ギターやドラムが全面に出てくるような音作りになると、逆に壮大さというものは薄れていくと個人的には考えていて、ストリングスやピアノみたいな楽器のほうが、個々の楽器が持つ哲学性みたいなものがより壮大さを演出する。平原綾香の「jupiter」なんかまさにそうだよな~と(あれは原曲があってのことだし、そもそもテーマが宇宙ではあるのだけれど)。小難しいことをしていない、シンプルだけどそれ故に泣ける1曲。

⑪オアシスと果樹園

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オアシスと果樹園

オアシスと果樹園

「さあ、旅を続けよう。JTB 桑田佳祐『ハワイ篇』『オアフ篇』」CMソング。旅行会社のCMソングということもあり、「ハワイ感」というか「憧れのハワイ航路感」というか...。TUBEだとか加山雄三みたいな要素がスゴく盛り込まれていて、今までの「湘南ポップス」とはまた違った感覚のするノリの良い夏ポップスになった。

歌詞は人生を旅に喩えた、せつなくも希望の持てる詞。

⑫ヨシ子さん

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ヨシ子さん (Album Version)

ヨシ子さん (Album Version)

今回の第6期ソロ活動のスタートを飾ったシングル曲。改めてアルバムの中に配置されるとやはりこの曲の異質さが良くわかる。サウンドの圧倒的な「狂気」。歌詞の一見すると批評的なようで、いやでもやっぱり狂ってる!!という感覚。その狂気は益々強くなっていき、アルバムリリースに際した出演ラッシュでは「ヨシ子さん」リリース時よりも数段レベルの上がった「狂気」を感じることができた。こういう方向性で1枚アルバムを作ればよかったのに、と思うくらいだ。歌詞・サウンド・そして演出。すべてが絶妙に噛み合ったからこそ、この狂った世界観が生まれたのだ。

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 ⑬Yin Yang

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Yin Yang(イヤン) (Album Version)

Yin Yang(イヤン) (Album Version)

2013年3月リリースの15thシングル。つまりその後サザンオールスターズが「ピースとハイライト」として再始動をしており、サザンとしての活動を挟んでアルバムに収録されるという、これまでの桑田ワークスでもあまり考えられなかった形態となっている。これに対し、サザンオールスターズファンクラブ会報「代官山通信」の「桑田佳祐のオールスター讀物」で桑田佳祐はこう語っている。

実は「悪戯されて」 を入れようとして何度も何度も考えたんだけど、置き所が納得したものにならなくてね。それよりこっちのほうがいいかなって思って。この2曲は"歌謡曲っぽい"ところでは共通したりするし、あと昨年のライブでやってみたら、凄く楽しかったのもあったしね。入れて良かったなぁと思ってますね。

代官山通信 vol.139「桑田佳祐のオールスター讀物」より引用

「悪戯されて」はシングル「君への手紙」に収録された歌謡曲のエッセンスが限界まで込められた1曲。良い曲ではあるのだけれど、あの曲の有無でアルバムの印象はかなり変わっただろう。先行シングルや活動の流れから言って、このアルバムは「歌謡曲」のエッセンスが強いものになるだろうと予想していたが、意外や意外、ゴリゴリの歌謡曲アルバムというわけではなく、様々な楽曲が肩を並べる、いわゆる「幕の内弁当」的なものになったように思う。同じような「幕の内アルバム」は「キラーストリート」や「MUSICMAN」などが挙げられるが、その2作と「がらくた」の違いは「力の入れよう」だろうか。「MUSICMAN」や「キラーストリート」は力を込めて全身全霊で作り上げるフレンチのようで、「がらくた」は小腹が空いたからとりあえず作る袋めんのような。これは質の問題ではなく、あくまでも作る時の姿勢の問題だ。フレンチも袋めんも美味しい。「がらくた」は良い意味で力が抜けているというか、柔軟な姿勢のあるアルバムだ。そういう姿勢で作られたからこそ「Yin Yang」が収録された、とも言えるだろう。歌謡曲のエッセンスがありながらも、桑田佳祐が持つ軽薄さなんかも存分に込められたこの1曲が改めてアルバムとして収録されたのは、ファンとして純粋に嬉しい。

この曲が主題歌となった「最高の離婚」、素晴らしいドラマだったのでそちらも是非見てほしい。続編やらないかな...

⑭あなたの夢を見ています

90年代サザンの打ち込み楽曲を現代風にセルフオマージュしたというか、いい意味で既視感があるミドルテンポのポップナンバー。「悔やんでうるる」という歌詞が何度聞いてもなんらかの英語にしか聞こえない。40年前に「勝手にシンドバッド」で日本中を驚かせたこの歌唱法は、日本の音楽業界を大きく変化させたんだよな...と思いを馳せるとこの曲の聞こえ方も変わってくる。中盤のギターソロもスゴクサザンっぽくて好きだ。桑田佳祐の作るこういう曲に僕たちは惚れ込んでファンになったのだ。

⑮春まだ遠く

春まだ遠く

春まだ遠く

「がらくた」収録曲で1番好きな曲は?と聞かれたら、たぶんこの曲を挙げるだろう。この曲をはじめて耳にした時の衝撃と感動はこの先も忘れることはないだろう。

「いやこれ完全にディズニー映画だ」

ラプンツェルとか、アナ雪とか、アラジンとか、僕もそんなに詳しいわけではないけれど、間違いなくそういう映画の途中で流れるタイプの曲だ!!!と。キザな男主人公がクルクル踊りながら歌う曲だ!と。なんてこった、桑田佳祐は活動39年目にしてついにウォルト・ディズニーの境地にまで足を進めたのかと。本人は気付いていないだろうが、とんでもないことだなって話なんですよ。

歌詞もシンプルに男女の別れのうた。だけど、そこに日本の四季が織り込まれることでより繊細に「別れ」を感じることが出来る。日本は「ラブソング飽和状態」なんて言われているけど、やっぱりシンプルに愛だの恋だのって泣けるんだよなぁ。

...なんてこの記事を書きながらこの曲を改めて聞いていたんですけど、ディズニー感以上にこれは桑田佳祐版「見上げてごらん夜の星を」なんじゃないか、という気持ちも沸々と湧いてきたり。本人がどういう気持ちでこの曲を制作したかは分からないし、弦・管編曲の島健さん(ここは片山さんではないのです)もどういう気持ちで編曲されたのかは分からないけれど、この曲が、それこそディズニー映画のクラシックのように、あるいは「見上げてごらん夜の星を」のように、世代を超えて聞き継がれていけばいいのにな、と心から願うのです。

 

桑田佳祐「がらくた」、発売前に僕が予想していたハードルを軽々と越えてきました。正直ホントどっかで舐めてたというか、アルバムに際して先行公開されていた曲にあまりピンと来なかったこともあって、大丈夫かな?と思いながら聞き始めたんですけど、まあスゴイ。公開されていなかったアルバム曲が初聴からめちゃくちゃ良かったのと、それについてくるように公開されていた曲の良さにも気づくことができたというか。上でも書いたけど、ホントに聞けば聞くほど良くなる気がする。「がらくた」というアルバムタイトルに桑田さんは、「大上段に振りかざすことなく、みんなに親しんでもらえる“小品”を目指した」と仰られているのだけれど、ホントその通りというか、無理な力が籠っていない、シンプルかついい意味で力が抜けてるアルバムで聞きやすく纏まっているんですよね。それがこのアルバムのなによりの良さかなあと。

このアルバムは「集大成」ではなく「新境地」、とTwitterで感想を見かけたのだけれど、本当にそうで、「簪/かんざし」も「ヨシ子さん」も「春まだ遠く」も、他の曲も、とにかく「今までの桑田佳祐には無かった曲」なんですよね。デビューから間もなく40年が経とうとしているのに、未だに新しい景色を音楽で魅せ続ける彼の姿には本当に頭があがらない。

桑田佳祐?知ってるけどそんなに聞くほどじゃねぇかな~」

という人にこそ絶対に聞いてほしい作品なのは間違いない。本当に色んな人に聞いてほしい。

「がらくた」、是非聴いてみてください。貴方の「桑田佳祐」サウンドの定義が変わること間違いなし。

がらくた (初回生産限定盤A)

がらくた (初回生産限定盤A)

 

 ちなみにウチ以外にも様々なブロガーさんが「がらくた」レビューをしているのでそちらも是非読んでみてください!ということで勝手ながらリンクを貼らせていただきます。

ese.hatenablog.com

blog.livedoor.jp

fuurintakino.hatenablog.com

こちらも是非!