#ベストソング2017 2017年の邦楽まとめ!!

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年末恒例の#ベストソング2017 でございます。年末にこれを考えて記事にするのが毎年楽しみで仕方ない。今年も沢山の名曲が世に放たれて、その中から出来る限りのものを聞いてきました。そんな中から40曲を厳選。本当は全部1位!と言いたいところだけど便宜上ランクをつけてみました。選定基準としては2017年内にYouTubeになんらかの形でアップロードされているもののみ(シングル縛りみたいな)とします。アルバム曲まで選ぶ候補に入れだすと上位が全部同じミュージシャンになりかねない。。。更に1ミュージシャンにつき選べるのは1曲まで(コラボはコラボの組み合わせで1ミュージシャンと集計)としました。基本的には勝手につけた縛りなので、読んでいただく分には気にしなくて大丈夫です。

それでは40曲を一気にどうぞ!長いよ!!暇な時に読んでね!!!

40.「たばこ」 コレサワ

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SSWコレサワの1stアルバム「コレカラー」に収録された1曲。匂い、というものは人間が特に敏感なモノのひとつで、好きな人の特徴的な匂いは決して忘れられないものだろう。たばこが好きではない主人公が、家を出ていってしまった男が残していったたばこに火をつけてしまう、なんて切なさの極地だ。好きな人の好きなものが、自分にとっての嫌いなもので、それが知らないうちにかけがえのないものになっていく感覚。こんな感覚を歌にしてしまったコレサワは最早罪深い。

君が置いていったたばこ

僕の大嫌いなものなのに どうして火をつけてしまった

39.「プロミスザスター」BiSH

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何かと話題のアイドル、BiSHの「プロミスザスター」。様々な場所で耳にする機会も多かったのだが、1度耳にするだけで覚えてしまうシンプルながらインパクトの大きいサビ。「オーケストラ」の流れを汲みつつ、困難に立ち向かうめちゃめちゃポジティブな歌詞。BiSもBiSHも他のアイドルと比べて「必死」さが強い。「頑張ってる」ということをウリにしているアイドルはいるけど「必死」をウリにしているアイドルは少ないのではないだろうか。そういうグループの歴史や背景を重ね合わせて聞くとより名曲に聞こえてくる。

だから僕は待って待って

未来を待って立って

ずっと生きてるって感じたかったから

38.「僕は雨のなか」Shiggy Jr.

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ポップスど真ん中な「ALL ABOUT POP」から1年。新作「SHUFFLE!! E.P.」に収録された「僕は雨のなか」はロックサウンドが特徴的な、J-POPど真ん中な彼女たちのイメージとは大きくかけ離れた1曲だった。この曲が主題歌になった「ぼくは麻里のなか」はシリアスなストーリーが特徴的な押見修造原作のコミック。僕は原作のファンで、ドラマもそのうち見たいなと思っていたが、この曲の歌詞はほんとにストーリーにピッタリだ。離れていく「君」を思う歌詞は、切実さを伴って心に突き刺さる。

追いかけても追いかけても

離れていく君の後ろ姿

名前を呼ぶ声が消されていく

土砂降りの雨

37.「カゲロウ」 ЯeaL

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上半期編でもランクインした「カゲロウ」。今年の総まとめであるこちらにもランクイン。ロックサウンドには一見合わなさそうなボーカルRyokoの高い声は、キュートなのにパワフルさも併せ持ち、その違和感で聞かせてしまう。メロもハチャメチャにポップ。これから大注目のガールズバンド。

消えない消えない あの日のカゲロウ 胸の奥に花咲かした

見えない見えない 明るい明日 この気持ちをどうしたらいい

触れたい触れたい 夢見た世界 君となら変われるかな?

止めたい止めたい震えるこの手

僕はいつも君のそばに 君のそばにいたいよ

36.「フェスだして」 バックドロップシンデレラ

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こちらも上半期から続いてランクイン。「フェス受けする音楽」であった「4つ打ちダンスロック」みたいなものは飽和しちゃって、そことは寧ろ真逆であるシティポップに流行の兆しが見えてきているが、フェスそのものの動員やらは益々増えている。今まではフェスに出演しなかったようなミュージシャンの出演が話題になったのも今年の事だった。今のミュージシャンにとってフェスは僕ら受け手が思っている以上に重要な場になっているのだろう。そんな中でフェス出演への思いを実直過ぎるほどに歌詞にしたバックドロップシンデレラの「フェスだして」。本人によるアンサーソング「フェスでれた」も作られるなど、今年のBDCを語る上では欠かせない1曲だろう。現在の音楽シーン、とりわけロックシーンを顕著に表した1曲だ。

フェスフェスフェスフェスだせ

フェスフェスフェスだせよ

お金なんかいらない

俺らをフェスにだせ

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35.「解放区への旅」 黒木渚

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大きく駆け抜けていくような壮大で疾走感のあるサウンドに、高らかな黒木渚の歌声が木霊する。どこまでも走り出したくなるようなロックチューンは、黒木渚ならでは。地球、そして宇宙までをも内包してどこまでも突き抜けていきそうな1曲である。思えば今年は新しい女性SSWが続々と頭角を現してきたような1年だったように思う。

砂漠も海もジャングルも直線で

駆け抜けて無敵になってゆく

衝動で大きく叫んだはがゆさも悲しみも喜びも

噛み締めて 今を生きる

34.「Dividual Heart」 Satelite Young

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平野ノラのブレイク、 そしてそれに伴う荻野目洋子の再ブレイク、ベッド・インが音楽ファンにじわじわと浸透していく音楽業界。バブル期のカルチャーは今年のムーブメントのひとつだった。Satellite Youngもその中のひとりだろう。まさに平野ノラ的な赤い肩パット入りの派手なドレス、リップを中心に濃いめの化粧、80年代後半を彷彿とする打ち込みサウンド、意図的に加工されたノイズのような映像。どれもバブル期を彷彿とする。そんなSatellite Young「Dividual Heart」の何がいいって、ここまでバブルナイズされたビジュアルとサウンドなのに、歌詞の一言目は「イケない呟き消したって」って完璧に2017年の歌詞であること。2018年はこのバブルブームがどうなっていくのかも気になるところである。

イケナイ呟き消したって 後には引き返せない

私に宿ったペルソナ ひとつ ふたつ みっつ

踊りだす

33.「洗脳」 RADWIMPS

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これぞRADWIMPS!「君の名は。」で魅せたポップの臨界点のような自分たちを破壊するかのように打ち込まれたシングル「洗脳」。宗教を彷彿とさせる歌詞は、「君の名は。」で彼らを知った人からすればまるで別人の様なのだろうが、この2面性こそがRADWIMPSなのである。アレがあって、コレもあるからどちらも映える。人間の心の底の溝みたいな色すらも歌にしてしまう彼らが最早怖い。

産まれ変わったのであります これぞ真の姿なのです

今までの時間とはあなた様に巡り会うためのものだったのです

わかります わかるのであります

あなたの偉大さを 巨大さを

理解できる頭脳を与えてくださったことを

ただただここに感謝いたします

家族にも話しました ダメでした

はみ出したのは僕の方だなんて言われて

僕は我を忘れて殴りました 殴り続けました

そしたらついに母は動かなくなったのです

あなた様の敵は私の敵であるのです 

たとえそれが血の繋がった肉親であろうと

許すわけにはいかないのです

32.「look at the sea」 おいしくるメロンパン

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ネクストブレイク必死!と話題のおいしくるメロンパン。3ピースのシンプルなサウンドは、聴くものを心地よい世界に引きずり込む魔力に満ちている。メロの構成もシンプルで、だからこそ彼らの世界への没入感が増していく。夏に海辺で聞きたい1曲。

あなたの髪を数えていたい

綺麗な髪を数えていたい

あなたの髪を数えていたい

髪を数えていたいだけ

 

Look at the sea Look at the flow

Look at the bird

醒めないでいてね

Look at the sea Look at the sky

Look at the moon

醒めないでいてね

醒めないでいてね

31.「目抜き通り」 椎名林檎&トータス松本

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商業施設「GINZA SIX」のテーマ曲。銀座という街が内包する華やかさやゴージャスさ、高揚感みたいなものがそのまま曲になったよう。椎名林檎トータス松本がふたりで歌う、と聞いて最初は食い合わせが悪そうだなと思ったのだが、これがまあめちゃめちゃピッタリ。日本の音楽業界を担い続ける、最早ベテランのふたりが日本の首都、東京の中でも1番華やかで大人な街を歌う、というところにグッと来てしまう。

誰も知らない わたしが何なのか

当てにならない 肩書きも苗字も

今日までどこを どう歩いてきたか

わかっちゃいない 誰でもない

30.「だらしない愛し方」 AKB48

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AKB48アンダーガールズの1曲。所謂「総選挙」でメディア露出組に入れなかった、(言い方は悪いが)ひとつ下の位置に居る(これは逆に言えばネクストブレイクの可能性を秘めている)メンバーが歌う1曲。完っ全にアレンジの方法論がゲスの極み乙女。のソレなのである。全編にわたって鳴り続けるピアノ、途中で挟み込まれるセリフ、MVもゲスを意識してる(メンバーが歩きながら歌うのは完全に「猟奇的なキスを私にして」である)のではないだろうか。むしろ川谷絵音に歌って欲しいくらいだ。AKBのイメージからは到底想像もしない1曲である。

だらしない愛し方で 自分を傷つけた

どうでもいいプライドのせいで...

だらしない許し方で 今でも生きている

後悔なんて無縁でごめん

29.「Family Song」 星野源

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「YELLOW DANCER」でブラックミュージックとポップスを完璧なまでに融合させてしまい、「恋」で日本のポップス業界のメインストームを完全に手中に収めきった星野源が「恋」以来はじめてリリースしたシングル「Family Song」。彼が次に目指したのは「歌謡曲」である。日本人の誰しもがそのスピリットを抱いていながらも、それ故に近年では軽んじて扱われていた「歌謡曲」。それを改めて2017年に星野源星野源流の歌謡曲として世に放った事にこそ、深い意義があるのではないだろうか。

ただ 幸せが

一日でも多く 側にありますように 

悲しみは 次のあなたへの 橋になりますように

遠い場所もつながっているよ

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28.「さよならバイスタンダーYUKI

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世の中には間違いなく「YUKI節」というものが存在して、この「さよならバイスタンダー」は寸分狂わず「YUKI節ど真ん中」な1曲だ。流星のような疾走感とキラキラに溢れたアレンジ、YUKIの軽やかなのにまっすぐに抜け切るボーカル。いずれもYUKIにしか出せない唯一無二。いつまでもお美しいその姿も魅力的です...!!!!

さよならバイスタンダー 僕は歩いて行く

この道行きの最後が 天国か そこらじゃないとしても

ただの君と笑って立っていたいよ

誇らしさとか 願いとか 希望とか

もっと ずっと 持ち合わせとくよ

こわくて こわくて こわくて沈みそうでも

あの娘に誓うよ

27.「インフルエンサー乃木坂46

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ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」「サウダージ」なんかを彷彿とさせるラテンのリズムは、今のシーンの中では異端なサウンドではあるが、それがなんとも乃木坂らしくもある。歌詞はちょっとメンヘラちっく。「インフルエンサー」という言葉をこういう解釈をして歌詞にする秋元康の手腕には舌を巻くばかり。好きな人が存在するだけで、世界は全く違った見え方をする、という意味ではこの歌詞はめちゃめちゃ本質を突いていると思う。

地球と太陽みたいに 光と影が生まれて

君を探してばかり 距離は縮まらない

重力 引力 惹かれて

1から10まで君次第

存在するだけで 影響与えてる

インフルエンサー

26.「恋と嘘赤い公園

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今年はボーカルの佐藤千明がバンドから脱退し、来年からは新体制での活動が決定している赤い公園。脱退が発表される前にシングルとしてリリースされた「恋と嘘」はロックとポップスの融合、そしてそれらをも越えたところにある「自由さ」という彼女らの持ち味が存分に発揮されたサウンド。男女関係なく、恋をすると途端に見栄という名の嘘をつきだす。相手に良く思われたいから。「嘘」というとネガティブなイメージが付いて回るが、それすらをも肯定し、むしろだからこそ恋愛とは可愛らしさに溢れているのだというメッセージに溢れた1作。

会いたい気持ちを抱えきれない 小さな胸じゃ

男らしく焼けたあなたの隣 似合わないから

私見栄を張って せめて胸を張って

ブラウスの中にそっと 嘘をつめた

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25.「イト」 クリープハイプ

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映画「帝一の國」の主題歌となった本作。今までのクリープハイプからはひとつ殻を破ったような、新機軸に溢れた作品。曲中鳴り続けるホーン、史上最大級にポップなサウンド、なのに歌詞はまるで自分たちを揶揄しているかのようで。クリープハイプを知らない人にこそ聞いて欲しい1曲である。

いつかこの糸が千切れるまで 今は踊れ手のひらで

どうか重ねた手の温もりで 何度でも探せ

いつもまとわりつくこの糸を 運命と呼べるその日まで

どうか重ねた手を掴むまで 何度でも壊せ

24.「影ソング」 ゲスの極み乙女。

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昨年は散々な目にあったゲスの極み乙女。今年はほな・いこかがさとうほなみとして女優デビューしたり、川谷絵音が今まで以上に様々なプロジェクトに参加するなど、コレまで以上に多忙を極めたゲスの極み乙女。元々昨年リリース予定だった「達磨林檎」に収録された「影ソング」は、あの騒動を彷彿とさせる。ネット上に無数に存在するアンチ、あるいはアンチとも形容できない「なんとなく批判する人たち」の存在を、痛烈に皮肉った歌詞は、あの騒動がなければありえなかった歌詞である。どんな経験でも音楽に昇華してしまう姿を見ると、彼はやはりまさしく根からの音楽家なのだと思わされる。

日々のうのう

what you know?

何も知らないくせに出しゃばって

日々のうのう

what you know?

本当に品がないな君たちは

23.「あれからの話だけど」 SHE IS SUMMER

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90年代J-POPのエッセンスを感じるSHE IS SUMMER。2017年は過去の流行した様々なジャンルが「現代」の色を注ぎ込まれて再定義されたような作品が目立つ。これもそのなかの1曲だろうか。彼女のキュートなボーカルに、打ち込み中心のポップサウンド。ストレートに良い曲!と思わず言いたくなるような1曲。

そろそろ行かなくっちゃ

あたし、きっとまた恋をする

結局ふたりはその辺の恋人とおんなじだったっけ

だから、そろそろ行かなくっちゃ

これ以上物語は増やせない

恋とは結末がすべてなの

22.「CQCQ」 神様、僕は気付いてしまった

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流星の如く音楽シーンにいきなり現れると、一気に話題をかっさらってしまった神様、僕は気付いてしまった。ドラマ「あなたのことはそれほど」の主題歌に抜擢された「CQCQ」は、思わず膝を打ってしまうくらいに良い!と思えるメロディに、ドキドキしてしまうくらい人間の本質を貫きまくってる歌詞。思わずなんども再生してしまう中毒性の高さ。彼らの正体も気になるところ!

後に悔やむ事がないのなら

後で悔やむと書きはしないと

不甲斐ない航海の 旅路を綴っている

21.「BYE BYE」 SHISHAMO

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まさに今年の彼女たちには大躍進という言葉が似合う。紅白出場も決まったSHISHAMO。今年大ヒットした「明日も」の余韻覚めやらぬ中シングルリリースされた「BYE BYE」は、ロック色全開。ベースが唸り、ギターのカッティングも激しく、ドラムもパワフル。今までのSHISHAMOのイメージとは全く違う、色気すら漂うサウンドには思わず聞き入ってしまう魔力がある。その癖サビはSHISHAMOらしい爽やかな女の子ポップスに昇華されているのだから驚きである。

あーあ 今年の夏も私

あーあ 抜け出せないままなの?

そんなのヤダ 絶対ヤダけど

考えすぎて 汗掻いちゃってる

あーあ 今年の夏は違う

あーあ きっと違うんだから

君のことでいつも泣いてた

あの私とはもうバイバイ

20.「DANCER IN THE HANABIRA」 ねごと

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「ETERNALBEAT」でエレクトロミュージックの手法で観客を自然と躍らせてしまうような新しい彼女たちのスタイルを確立したねごと。「DANCER IN THE HANABIRA」は「ETERNALBEAT」で完成したサウンドをより膨らますような方向の、「ETERNALKBEAT」以前のねごとを想像して聞くとまるで別人のような1曲に仕上がっている。思わず踊りたくなるようなリズム、相も変わらずキュートな蒼山幸子のボーカル。癖になってしまう1曲。

Step,Step

どうかまだやめないで

踊るあなたの影をずっと

覚えていたい 忘れたくない

Dancer in the HANABIRA

あがくように くちびるにうた

信じることやめるなんて

今はまだ 思いつかない

Answer in the これから...

19.「If you wanna」 Perfume

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 Perfume通算24枚目のシングル曲。フューチャーベースを取り入れた新機軸なサウンド、今までに無いリズム、無駄をそぎ落としたソリッドな歌詞。いずれも以前の「Spending all my time」を彷彿とさせる新しい取り組みである。24枚のシングル、6枚のオリジナルアルバム、結成から17年(!)経過してもなお、新しいチャレンジを怠らないPerfumeには頭が下がるばかり。既に新曲と新タイアップも決まっているPerfumeの2018年はどんな年になるのだろうか。

If you wanna love me

If you wanna love me

そう If you wanna love me

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18.「打上花火」 DAOKO×米津玄師

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「ヒット曲が無い1年」と称されている2017年だが、そんな中でも最大のヒット曲といえばこの「打上花火」ではないだろうか。作詞・作曲・編曲を担当したのは米津玄師。J-POPど真ん中のアレンジ、夏の一瞬の儚さを情景豊かに表現した歌詞は、リアルタイムでこの歌を聴いたすべての者に2017年の夏を「音楽というタイムマシン」という形で刻み込む役割を果たしたのではないだろうか。

パッと光って咲いた 花火を見ていた

きっとまだ 終わらない夏が

曖昧な心を 解かして繋いだ

この夜が 続いてほしかった

17.「平行線」 さユり

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RADWIMPS野田洋次郎の楽曲提供などでも話題のシンガーソングライター、さユり。アニメ「クズの本懐」の主題歌に抜擢された「平行線」。いつまで経っても変わらない関係性を「平行線」と称し、太陽系をも抜け出したら交われるのかと嘆く歌詞と、疾走感のあるサウンドは唯一無二。

太陽系を抜け出して平行線で交わろう

私と君の影のように伸びている 平行線

16.「ショート・ヘア」 kojipull

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大滝詠一山下達郎のエッセンスを感じずにはいられないサーフミュージック、あるいはナイアガラサウンド。前時代的な筈なのに、今だからこその新鮮味を帯びて鳴る音は、シティ・ポップが流行する2017年だからこその音とも言える。kojipull、2018年大注目である。

15.「若い広場」桑田佳祐

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 NHK朝の連続テレビ小説ひよっこ」主題歌、そして自身6年振りのオリジナルアルバムとなった「がらくた」のリード曲である「若い広場」。昭和歌謡のエッセンスを色濃く含んだサウンド・歌詞は、桑田佳祐という人のルーツを改めて感じさせる。青春時代を懐古しつつも、明日への希望を忘れない世界観は、近年の桑田佳祐の歌詞世界の集大成とも言えるだろう。

若い広場 愉しドラマ

夢膨らむ 青い空

肩寄せ合い 声合わせて

希望に燃える 恋の歌

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14.「前髪」 アイドルネッサンス

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アイドルネッサンス初のオリジナルソングは、彼女たちのデビューのキッカケにして1st Singleのオリジナルを作ったBase Ball Bear小出祐介の書き下ろし。変化を肯定する歌詞はBase Ball Bearの歌詞そのままなのに、アイルネの世界観にも1mmの誤差もなく、Base Ball Bearの世界観とは違ったベクトルで合致している。アイドルという枠を、自分たちを変化させ続けるアイドルネッサンスが眩しくて仕方が無い。

決まらない前髪を

また風が乱してゆく

いつまでも私たちきっと

決まることなんてないんだろう

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13.「想いきり」 indigo la End

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 indigo la Endが1年ぶりにリリースしたアルバム「Crying End Roll」より。ゲスの極み乙女で培ったキーボードや女性コーラスを取り入れたポップステクニックをindigoにも還元されながら作られた「Crying End Roll」だが、根底にはグルービィなドラムやベースの足腰の鍛えられたリズムやギターの音色が切なく響いている。なによりボーカル川谷の歌唱・歌声は聴くたびに切なさを伸ばしていく。

切ない感情がほら

増えれば増えるほど

愛しくなってく しょうがないんだ

好きな部分は少し

ほかは嫌いな方がさ

君のこと想いきれる気がした

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12.「ハッピーウェディング前ソング」 ヤバイTシャツ屋さん

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ヤバイTシャツ屋さんの5thシングル。ウェディングソングに見せかけて、スゴクエッジの効いたシニカルな歌詞。なのに嫌味な感じがしないのは最早彼らにしかなせない技。来年初めには2ndアルバムのリリース、全国ツアー、既に東名阪Zeppでの追加公演まで決定している。自分たちのやり方で爆速で人気者の道を進んでいくヤバTから益々目が離せない。

ノリで入籍してみたらええやん

君らお似合いやん それハッピーやん

二人これから一生ずっと一緒に居ろや

速攻、婚姻届役所に届けよう

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11.「流動体について」 小沢健二

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 小沢健二19年振りのCDシングルとなった「流動体について」。オザケン流のポップミュージックの真髄を見せ付けられたような気持ちにさせられるこの曲は、瑞々しいストリングスが心地よい、現代の音楽シーンに衝撃と感動を与えた1曲となった。東京の情景とともに「平行世界」「パラレルワールド」について描かれた詞は「君の名は。」や「シン・ゴジラ」などとも共通した要素。「もしも~なら」と考えること、あるいは実際にそれをやり直してみることは決して悪いことではない、という小沢健二からのメッセージとも読み取れる。

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら?

並行する世界の僕は

どこらへんで暮らしているのかな

広げた地下鉄の地図を隅まで見てみるけど

10.「summertime」 cinnamons × evening cinema

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cinnamonsとevening cinemaのコラボ楽曲「summertime」。夏らしさ満載、キラキラしっぱなしのシティポップは聞いているだけでメロメロになってしまいそう。シンプルながら何度も聞きたくなってしまう1曲。今後の躍進に期待したい2組である。

キミの虜になってしまえばきっと

この夏は充実するのもっと

戻れなくたって忘れないで

9.「S!NG」 里咲りさ

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今年は異例とも言える、Zepp DiverCity Tokyoでのワンマンライブを成功させた里咲りさ。4月に公開、リリースされた「S!NG」は聴いた者全てに衝撃と驚きを与える1曲だった。様々なジャンルの音楽ををオーケストラの組曲のように1曲にしてしまったこの曲は、まさに前代未聞、今までに聞いたことの無い1曲になった。現代の音楽シーンはジャンルが細分化され、それぞれの好みに合わせてよりそれぞれのジャンルを聞きやすい時代になった。一方で、なかなか自分の好みではないジャンルに手を出しにくい時代にもなってきているのは否めない。「ジャンルを超えて歌を届ける」と歌う里咲りさは、壁をぶち壊すひとつの希望なのかもしれない。

ジャンルも越えて 国境も越えて

性別も越えてうたをうたうんだ

大切なものはここにあるよ

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8.「A.G.I.T.」 Suchmos

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今年一番ブレイクしたミュージシャンの1組であるSuchmos。その自由な音楽性は他にはない唯一無二のものであり、なにより制作し歌っている彼らが楽しんでいる姿がとても印象的。「A.G.I.T.」は1月にリリースされたアルバム「THE KIDS」のリードトラック。スタジアム・バンドになるための覚悟、みたいなものを強く感じる、洗練された1曲。シンプルに聞いていて心地よいし、ボーカルもギラギラしてる。横浜スタジアムでのワンマンライブを目標としている彼ら。その姿が見れる未来も近いだろう。

Hi,I'm Fine More Get High

7.「青春の胸騒ぎ」 Awesome City Club

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Awesome City Clubが今年リリースした4thアルバム「Awesome City Tracks 4」のリード曲。今年のトレンドだったシティポップ。彼らもまた、そういった音楽性がベースになって今年大躍進を果たしたバンドである。体を思わず揺らしてしまうような、ゆったりとしていながらもしっかりとしたグルーヴ。冬の東京の情景がありありと思い浮かぶような歌詞。なによりもボーカルのatagiとPORIN、男女二人で歌われることによって男女どちらともの視点で聴ける歌になっている。2018年もより躍進の予感に溢れているAwesome City Club。注目!

Maybe one more time 巻き戻そうよ

あの日の one night

Let it be all right ありのままで

we can work it out

6.「ばかになっちゃったのかな」 菅田将暉

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俳優、菅田将暉の音楽活動。1stシングル「見たこともない景色」のカップリングとして収録されたこの曲は、無骨なギターロックに乗る、不器用な男の恋愛観を描いた歌詞がどうしようも無く泣ける。好きな人が好きな歌を何度もリピートした経験、あなたもありませんか?恋愛のいい意味でしょうもない所とか、バカバカしい所が存分に表されていて、それを大肯定されているようでもあって。まごうことなき名曲。

君の好きなラブソングを

必死に覚えてバカみたい

何熱くなってんだか

永遠だ運命だと

本気で言っちゃってバカみたい

どうかしてしまったのかな

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5.「Forevermore」 宇多田ヒカル

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昨年「Fantôme」で復帰を果たした宇多田ヒカルの新作は、弦楽の重厚なサウンドに乗る宇多田ヒカルの切実な歌声が印象的な1曲。重厚なのにしなやかな、切ないのにどこか温かみを感じてしまうような不思議な1曲。MVのコンテンポラリーダンスも新鮮。来年はニューアルバム、そしてツアーも予定されているということで、2018年も宇多田ヒカルから目が離せそうにない。

愛してる 愛してる

薄情者な私の胸を

こうも絶えず締め付けるのは

あなただけだよ

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4.「ラビリンス」 MONDO GROSSO

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世界的クラブDJであり、作曲家、プロデューサーでもある大沢伸一のソロプロジェクトであるMONDO GROSSOが14年ぶりにリリースした新曲であるこの曲は、ボーカルを女優・満島ひかりが、作詞を東京スカパラダイスオーケストラ谷中敦が手掛けた。満島ひかりの囁くような儚げな歌声と、音数は少ないのに一度聞いただけで大きな印象を残すサウンドとメロディ。繰り返されるメロディは1曲なのにループしているような気持ちに陥る。聞くたびに癖になる、まるで麻薬のような1曲。

見つめないで 哀しい方を

目を瞑って 口づけしよう

甘く溶けるメロディー

3.「ステップアップLOVE」 DAOKO×岡村靖幸

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「打上花火」で一気にスターダムにのし上がったDAOKOが、次にコラボの相手に選んだのはなんと岡村靖幸。ポップスど真ん中な「打上花火」に対して、あくまでも岡村靖幸的な(いい意味で)「気持ち悪い」エッセンスとDAOKOのクールでクレバーなラップの融合で、今までのどこでも聞いたことがないような作品に仕上がった。自らの成長を祈り願う歌詞は今の岡村靖幸如実に表していて、グッと来てしまう。「聞いてよし、踊ってよし、観てよし」な、どこを切り取っても最高な1曲。

だから ステップアップLOVE 絶対したい

いろはもまだ勉強中

アタシ ステップアップしたい めっちゃしたい

異論反論 また燃え出す

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2.「すべては君のせいで」 Base Ball Bear

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Base Ball Bearの再スタート、新たなる体制、新たなる気持ちで作られた「光源」のリード曲であり、1曲目を飾る美しい1曲。キラキラとしたシンセサイザーの音は今までのBase Ball Bearには無かったサウンドなのに、あくまでも今までのBase Ball Bearの延長線上にある音、延長線上にある世界観を醸し出している。好きな人がいるだけで、自分の視界が広がるような感覚、誰もが経験したことあると思う。聞いているだけで世界が輝くような、眩しすぎる1曲。

すべては君のせいで 毎日が眩しすぎて困ります

すべては君のせいで ああ、心が♯していきます

すべては君のせいで 何故か頑張ろうとか思ってます

すべては君のせいで Baby 頭抱えるばかり

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1.「残ってる」 吉澤嘉代子

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もう言わずもがなでしょう。今年一番僕がハマった女性SSWである吉澤嘉代子が紡いだ「残ってる」。シンプルながら1度聞いただけで誰もの心に強烈なインパクトを残すのに、聞けば聞くほど深みにハマっていく。言葉のひとつひとつがガラス球のように繊細なのに、大きな大きな強さを持っている。聞くだけで吉澤嘉代子の世界にグイグイと引き寄せられて行く。儚くもあり、切なくもあり、ドキドキもしてしまう。魔力ありすごぎ。間違いなく今年のベストソング!

まだ あなたが残ってる 体の奥に残ってる

ここもここもどこかしこも あなただらけ

でも 忙しい朝が 連れて行っちゃうの

いかないで いかないで いかないで いかないで

私まだ 昨日を生きていたい

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以下、ランキング

1.「残ってる」吉澤嘉代子

2.「すべては君のせいで」Base Ball Bear

3.「ステップアップLOVE」DAOKO×岡村靖幸

4.「ラビリンス」MONDO GROSSO

5.「Forevermore」宇多田ヒカル

6.「ばかになっちゃったのかな」菅田将輝

7.「青春の胸騒ぎ」Awesome City Club

8.「A.G.I.T.」Suchmos

9.「S!NG」里咲りさ

10.「summertime」cinnamons × evening cinema

11.「流動体について」小沢健二

12.「ハッピーウエディング前ソング」ヤバイTシャツ屋さん

13.「想いきり」indigo la End

14.「前髪」アイドルネッサンス

15.「若い広場」桑田佳祐

16.「ショート・ヘア」kojipull

17.「平行線」さユり

18.「打上花火」DAOKO×米津玄師

19.「If you wanna」Perfume

20.「DANCER IN THE HANABIRA」ねごと

21.「BYE BYE」SHISHAMO

22.「CQCQ」神様、僕は気付いてしまった

23.「あれからの話だけど」SHE IS SUMMER

24.「影ソング」ゲスの極み乙女。

25.「イト」クリープハイプ

26.「恋と嘘赤い公園

27.「インフルエンサー乃木坂46

28.「さよならバイスタンダーYUKI

29.「Family Song」星野源

30.「だらしない愛し方」AKB48 Under Girls

31.「目抜き通り」椎名林檎&トータス松本

32.「look at the sea」おいしくるメロンパン

33.「洗脳」RADWIMPS

34.「Dividual Heart」Satelite Young

35.「解放区への旅」黒木渚

36.「フェスだして」バックドロップシンデレラ

37.「カゲロウ」ЯeaL

38.「僕は雨のなか」Shiggy Jr.

39.「プロミスザスター」BiSH

40.「たばこ」コレサワ