今年のRIJF‟も”、らしくなくね?【ROCK IN JAPAN FES 2018総特集】

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毎年恒例、自分は行くことができないのにああだこうだと語るRIJF特集です。

やっぱりROCK IN JAPAN FESって邦楽市場の映し鑑みたいな存在だと思っているので、邦楽メインのウチのブログ的にも触れないわけにはいかない訳で。

そんなRIJF、昨年はB'z、桑田佳祐ポルノグラフィティと、ロックフェスにあまり馴染みがないようなメンツが揃い、いい意味でRIJFらしくないなと思わされたものである。それを踏まえて昨年は「日本一早いRIJF2018特集」と題し、色々と予想を立ててみた。

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 果たしてこの予想は当たったのか...!?そのへんも踏まえつつ、ふじもと的に気になる10組をピックアップ。RIJF行かれる方は是非参考に、行かない人は僕と一緒に悔しさを爆発させながら読んでいただければと。

サザンオールスターズ

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昨年立てた予想では「B’zミスチル、サザンの邦楽トップバンド3者が揃い踏む!」なんて大見得を切っていましたが、なんとサザンは本当に出演が決まり。正直「いや~そんなことを書いてはみたけどさ、サザンはアニバーサリーイヤーだし1番ないだろうな~まあミスチルあたりが参加すれば事実上正解みたいなもんだろ~」なんて高を括ってたところがあって。そしたらまさかの最終発表でサザンオールスターズ。マジかよ...と衝撃。

もうこのブログでも何万回と話してすらいそうだけど、サザンオールスターズは今年40周年。みんな知ってると思うけど、40年って物凄い長い時間だ。多分RIJFのメイン客層は20代だろうから、お客さんの大半はサザンの半分しか生きていないことになる。それでも「勝手にシンドバッド」も「いとしのエリー」も「真夏の果実」も「TSUNAMI」も皆聞いたことがあるはずで、それ以外にもきっと曲名と曲が一致していないだけで、「これサザンだったんだ!」みたいなことが沢山あるはずで。そんな若い、普段はサザンを聞かないようなお客さんに如何にサザンの音楽を突き刺せるか。昨年の桑田佳祐ソロでの出演は桑田自身消化不良だったと述べていたので、今年はみんなが知っているサザン全開で、ひたちなかのGRASS STAGEを砂浜に変えてしまうくらいのサザン節をぶちかましてほしいものだ。

なにより。

サザンの出演する数時間前に同じステージには岡崎体育やヤバTなどの、デビュー当時のサザンと同じような境遇を生きていると言っても良いミュージシャンが出演する。彼らが目指すべきはサザンだと勝手に思っているし、サザンもエンターテインメントの神髄を彼らに見せてあげてほしいなとどうしても思ってしまう。

サザンオールスターズは8月12日、最終日の大トリ18:00からGRASS STAGEに出演予定。

映画『空飛ぶタイヤスペシャルムービートレーラー(主題歌 サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」ver.)

サザンオールスターズ - 東京VICTORY (at DOME)「おいしい葡萄の旅ライブ -at DOME & 日本武道館-」

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Shiggy.Jr

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4人組ハイブリッドポップスバンド、Shiggy.Jr。私的今一番ライブを見てみたいバンドのひとつ。その類まれなる他の追随を許さないポップセンスに脱帽。甘くとろけるストロベリーアイスのような曲たちは、夏やフェスという環境にぴったり。むしろ夏にこそ聞きたくなること請け合い。曲だけで「かわいいーーーーー!!!!!」って叫びたくなる。Shiggy Jr.は8月11日、11:15からHILLSIDE STAGEに出演予定。

Shiggy Jr. - お手上げサイキクス(Music Video Short ver.)

Shiggy Jr. / サマータイムラブ MUSIC VIDEO

ポルカドットスティングレイ

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今年はポルノじゃなくてポルカってね。

 

はぁ?

 

流星の如くシーンに登場したかと思えば、ロックシーンを一気に席捲したポルカドットスティングレイ。ギターカッティングを土台にした子気味良いサウンドと、ボーカルの雫のパキッとしつつも憂いも感じさせる歌声。バンドも巧み。売れることに貪欲なとこも、「テレビじゃ演奏したくない」とか言っちゃうバンドより僕は好感持ってしまう。これから益々売れるであろうポルカの音を今ひたちなかで。ポルカドットスティングレイは8月11日、PARK STAGEのトリ17:30から出演予定。

ポルカドットスティングレイ「ICHIDAIJI」MV

ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」MV

Aqua Timez

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Aqua Timezが解散するというニュースを聞いた時はかなり驚いた。直撃世代ということもあり、彼らの音楽は馴染み深かったし、最近はじっくりと追えているわけではなかったが、活動は続いていることも知っていたし。そんな中の解散報道。寂しい、というのが本音だ。ファンの人にしてみたら何を、と思われそうだが、僕が中学生の頃なんかは聞かない日はないくらい、色んな所で耳にしたバンドだ。RIJFに出演するのもこれが最後。8/4、17:30からPARK STAGEにて、彼らの頭上に虹がかかることを祈って。

Aqua Timez 『虹 PVフル』

Aqua Timez 『しおり PVフル』

ヤバイTシャツ屋さん

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今年のタイムテーブルが発表されたときに一番驚いたのが彼らがGRASS STAGEに出るところだった。PARKのトリくらいかなと思っていたらまさかのGRASS。正直かなり驚いた。サザンの数時間前に同じ舞台にヤバTが出るのかと。どんな世界線なんだそれって言いたくなるほどの驚きがそこにはあった。でもそれくらいの勢いが今の彼らにはある。GRASSに集まった5万人の観客と一緒に「しゃっ!しゃっ!しゃっ!しゃっ!しゃっ!Shirts!えっびっばーっでぃっ!」とか「キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!キッス!からの入籍!入籍!入籍!入籍!入籍!入籍!」やりたい!単純に超楽しそう。キャパが大きくなればなるほど彼らの音楽はバカバカしさが増すと思っていて、GRASSはまさにその頂点みたいな場所ではないかなと。ヤバイTシャツ屋さんは8月12日、最終日の13:00からGRASS STAGEに出演予定。

ヤバイTシャツ屋さん - 「あつまれ!パーティーピーポー」Music Video[メジャー版]

ヤバイTシャツ屋さん - 「ハッピーウェディング前ソング」Music Video

清水ミチコ

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この人の写真をウチのブログに貼る日が来ると思ってなかったわ。

清水ミチコさん。モノマネタレント。この人が出演するって発表になったとき、頭の理解がしばらく追い付かなかったことをよく覚えている。なに?え?どゆこと?みたいな言葉が頭の中にポンポン現れては消える感覚。

とは言っているが、芸人さんとフェスの親和性ってかなり高いと思っている。

例えば2016年に開催され、今年の夏にも開催されるチャットモンチーのこなそんフェス。

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画像は16年に開催されたこなそんのタイムテーブルである。合間合間に名だたるお笑いコンビの名前があることが分かるだろう。

お笑い芸人、それも漫才やしゃべり、モノマネなんかは殆ど準備要らずで舞台に立つことが出来る。マイクと、本人。それだけあればステージを成り立たせることも出来てしまう。ある意味バンドの方がよほど転換だなんだと準備が必要と言っても良いかもしれない。

清水ミチコさんはユーミンのモノマネも出来るし、曲だって実はリリースしていたりする。どんな舞台になるか、その日になるまで分からない。個人的にはユーミン尾崎世界観のモノマネが飛び出す!と予想!果たしてこの予想が当たるのかどうか。清水ミチコは3日目8/11のSOUND OF FORESTに出演予定。

Nulbarich

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波に乗るNulbarichもひたちなかにやってくる。そのしなやかな歌声と、大自然の風の中のようなサウンドは「野外」「夏」というシチュエーションに合わない訳が無い。無意識のうちに身体を揺らしてしまうサウンドは「心地よさ」の極地。身体を揺らして、手を掲げるだけでいい。きっと貴方はNulbarichの音楽の虜になる。Nulbarichは8/5、LAKE STAGEにて11:45より出演予定。

Nulbarich - It's Who We Are (Official Music Video) [Radio Edit]

Nulbarich - NEW ERA (Official Music Video)

さユり

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酸欠少女がひたちなかにやってくる。

以下、彼女のHPのプロフィールより抜粋。

人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く“酸欠世代” の象徴=「酸欠少女」として、アコギをかき鳴らしながら歌う、21歳の2.5次元パラレルシンガーソングライター。

さユりは3人に分裂し生息しており、それぞれの活動領域は2次元・3次元とパラレルで神出鬼没。SNSやwebを軸とした独自の2次元活動と、ライブを軸とした3次元活動がクロスオーバーした、2次元と3次元の狭間=2.5次元を漂うアーティスト。

自分らしく生きていく姿や居場所を探し、日々息苦しさを抱えながら過ごしている 10代〜20代の心情と共鳴する歌詞と、聴く者の心にすっと寄り添い、孤独を優しく抱きしめて希望を感じさせる歌声により、10代〜20代の男女を中心に絶大な人気を誇る新世代アーティスト。

彼女の音楽は好きでよく聞いていたが、2.5次元アーティストだったのは正直知らなかった。勉強不足。確かに彼女の紡ぐ詞や歌声はどこかフィクショナル。なおかつ満たされ無さや高みへの羨望のような、一見すると彼女の内面だけを歌ったし歌詞は、現代を生きる人に突き刺さってしまう。

さユりは8/5、SOUND OF FORESTに12:15より出演予定。

“酸欠少女”さユり6thシングル『月と花束』TVアニメ「Fate/EXTRA Last Encore」EDテーマ

“酸欠少女”さユり RADWIMPS野田洋次郎 楽曲提供&プロデュース『フラレガイガール』、 独創的な映像で描く”美と感情”のMV

Base Ball Bear

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この記事、基本的に過去に一度選んだミュージシャンはなるべく選ばないようにしてるんですけど、彼らは毎年選んでます。恒例。好きなんで。

16年に湯浅将平が脱退して以来、彼らは様々なサポートギタリストを迎えてツアーを3回、フェスにも山ほど出演した。そんな彼らは今春から遂に3人だけでツアーを回り、この夏のフェスにも3人編成での出演が決定している。勿論、RIJFも3人での出演となる。4人で作られていた曲を3人で演奏してしまうということは、演奏の在り方もまるっきり変化してしまう。それを難なくこなすどころか、最高のエンターテイメントを魅せてしまう彼らこそ紛れもないロック。あの手この手で自分たちの音楽を自分たちの手で再構築し、魅せ切る。いつだってBase Ball Bearは"今"が素敵。彼らの勇姿をひたちなかで。Base Ball Bearは8/4、PARK STAGEに11:40より出演予定。

Base Ball Bear - すべては君のせいで

Base Ball Bear - ELECTRIC SUMMER

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松任谷由実

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日本が誇るラブソング、ニューミュージック、ポップスの女王、松任谷由実ひたちなかに降臨する。これは最早事件だ。

デビューから45周年のユーミン。包み込むようなやさしいポップサウンドと、オンリーワンの歌声。この45年間の中で日本人の心に深く刻まれてきたであろう「ユーミンの音」「ユーミンの声」「ユーミンの詞」を、いま改めてひたちなかで体感出来る。最早単純に見れる人がうらやましい。音楽好きなら、日本で生まれ育った者ならば、見る価値しかない。松任谷由実は8/5、STAGEに16:45より出演予定。

松任谷由実 - 守ってあげたい (from「日本の恋と、ユーミンと。」)

荒井由実 - やさしさに包まれたなら (from「日本の恋と、ユーミンと。」)

 

今年のラインナップと昨年のラインナップを改めて比較してみると、[ALEXSANDROS]、SuchmosRADWIMPSサカナクション、back numberなどのいわゆる「ロキノン」系のバンドで、かつGRASSに立てるような人気バンドが今年のラインナップにはめっきりと姿を見せない。代わりにユーミンやサザンなど、初出場の大御所やウン十年ぶりに出演するベテランバンドが顔を揃えた。これに対して一部のロックファンからは「がっかり」のような言葉もSNSなどで見かけることも正直に言えば多かった。しかし、僕はこのある種の「らしくなさ」に「RIJFらしさ」を感じる。思えば昨年も「今年のRIJFはらしくないな」と思った記憶がある。そして今年も「らしくない」のだ。その「らしくなさ」こそがなによりのRIJFの魅力なのではないだろうか。目当てのバンドだけが見たいならワンマンに行けばよい。折角フェスという、様々な音楽性を持ったミュージシャンが一堂に会する場所に参加するのだ、自分が普段は興味のないバンドやミュージシャンを思い切って見てみよう。思わず好きになってしまえば儲けものじゃないか。いつだってミュージシャンはあなたとの出会いを待っている。

あなたが素晴らしい音楽と新しく出会えることを祈って。

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