幸福論〜Perfumeのライブは何故こんなにも多幸感に溢れているのか~

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PerfumeのライブBlu-rayPerfume ANIVERSARY 10days 2015 PPPPPPPPPP LIVE 3:5:6:9」購入しました。
 
いやー凄まじい。凄まじ過ぎて素晴らしい。PerfumeとTeam Perfumeとんでもねぇよ。最早怖いよ。
 
今回のライブはデビュー10周年というアニバーサリーイヤーである2015年に日本武道館を10日間も貸し切って行われた「Perfume ANIVERSARY 10days 2015 PPPPPPPPPP」の集大成として開催された「LIVE 3:5:6:9」の模様を収録している。このライブの目玉が、ライブ名にも冠されている「3:5:6:9コーナー」だ。3:5:6:9とは「すごろく」の意。要はライブのセットリストをその場で決めてしまおうという訳なのだが、こうして普通に書いてみてもこの異様っぷりが分かる。10曲の候補曲の中からサイコロに出た目に沿って選曲をしてしまうという試み。このコーナー、5曲歌われたのだが、これ裏を返せばダンスの練習や構想した演出の半分が使われないという事なのだ。まさに異様。と同時に如何にPerfume、そして裏方であるTeam Perfumeの努力とも才能とも形容し難い「素晴らしさ」がわかるんじゃないかと思う。是非実際の映像を見ていただいて自分の目で確認していただきたいと思う。
 
しかし、今回の記事で書きたい事はこの事ではない。「Perfumeライブと多幸感」について記していきたい。
Perfumeのライブで何よりも際立っていることは「多幸感」だと思っている。
 
 
この記事を書かれた方は「多幸感なんて使わない方が良いです」「ドラッグでハイになっているみたいな意味」としているが、誤解を恐れずに言えば感覚としてはそれに近い物すらあると思っている。それくらいの破壊力、依存度の高い幸福さを与えてくれるのがPerfumeなのだ。いい喩えでは無いが、同時にとても納得できる喩えなんじゃないかなと思う。
 
何故こんなにも幸福さを彼女達から感じるのだろう。
 
僕は「Perfumeが誠実だから」だと考える。どこまでも彼女達は誠実なのだ。アーティストとしてもアイドルとしてどこまでも真っ直ぐなのだ。そしてアーティストとしてアイドルとして何よりPerfumeとして「クソ正しい」活動しかしていないのだ。長い間封印してきたデビュー前の広島限定シングルをこのタイミングでパフォーマンスすることも、世界的な活動を始めた今となっては下手をしたら足枷になるかもしれない日本での地道な活動(毎週のラジオや音楽番組のMC)を継続していることも、武道館10daysだけじゃなく故郷である広島公演も併せて開催したことも、自分が開催するフェスにアーティストを呼ぶ時はどこにも公開されないビデオレターをわざわざ相手のアーティストに送ったり。全てが人を思っての事であり、そこにあるのは紛れも「誠実さ」なのだ。
その誠実さがライブの何気ない会話の節々や何気ないファンとの交流、何気ない彼女達のファンへの目線一つで感じることが出来る。だから泣ける。だから客である我々も幸せになれる。そしてPerfumeの3人も(きっと)幸福感を感じている(だろう)。これこそが僕の考える幸福論だ。「誠実に生きろ。さすれば自分も周りも幸せにすることが出来る。」
 
その誠実さに共鳴した人々がPerfumeの活動を支えてくれているのだ。特に2015年はそれが顕著だった。伊勢丹メルセデス・ベンツとのコラボ、アメトークPerfume芸人、武道館側から提案されて決まった日本武道館10日間貸切...。沢山の「誠実さ」という種がこのアニバーサリーイヤーに芽を吹いたのだ。
 
誠実さこそが彼女達の1番の武器だ。他のどんなアイドルやアーティストだって真似出来ない。春に発売になるアルバム、そしてそれに伴うツアー、とっても楽しみ!!!!