今年の音楽シーンを僕なりに総括してみようかなと思います。1年早すぎ。
①サザンオールスターズ10年振りのオリジナルアルバム発売&22年振り日本武道館公演開催

おいしい葡萄の旅ライブ -at DOME&日本武道館- (Blu-ray完全生産限定盤)
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2016/01/06
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
https://twitter.com/Heavy_Gauge0510/status/676784366157107200
https://twitter.com/Heavy_Gauge0510/status/676787437171945473
今年のBase Ball Bearのツアー「三十一歳」もアルバム発売前に未発表曲を披露する構成になってたけど、流石に「未発表曲のみ」で構成するようなことにはなってなかったのでしっかり盛り上がってましたね。未発表曲も趣向を凝らして要所要所で披露したのでしっかり盛り上がった印象です。
— ふじもと (@fujimon_music) 2015年12月15日
https://twitter.com/Heavy_Gauge0510/status/676792845156483072
「未発表曲ばかりだと客もノレない、ある程度曲を予習してからライブに参加したい」というご意見をTwitterでも見かけた。やっぱりお客さん側がそういう気持ちになるのは当然だと思う。でもバンド側からすればやはり「自分たちの生演奏で最初にその曲の音を聞かせたい」という気持ちもあるんだろうなと思う。そもそもどんなバンドだってデビュー前は小さなライブハウスで出来立ての曲を演奏して、人気が出てCDを発売出来るようになったらライブで人気の曲をCDにする→そのCDの曲をライブでやりつつ新しい曲をライブで演奏する→その曲の人気が出たらCDにする...っていうプロセスで人気を掴んでいくモノだったはず。デビューしたらその流れが逆転するってのは確かに違和感はある。ただ、ここで忘れちゃならないのは小さなライブハウスで何組もバンドが出る中で数曲やるのと、大きいライブハウスでワンマンで20曲近くやったり、ホールやアリーナクラスの会場でワンマンで数十曲近く演奏するのじゃ見え方・ノリ方は全く違うということ。それを踏まえてライブの構成を考えないと当然お客さんはダレるし、面白いものは作れない。そういう点においてMr.Childrenやゆずは成功だったのか失敗だったのか。僕は彼らのライブを見ていないので残念ながら分からない。ただBase Ball Bearのツアーは見ることが出来た。とても魅せ方を考えて構成してるなと感心した。未発表曲を固めて配置するのではなく、既存曲の合間に未発表曲を配置することでお客さんもダレることなく楽しむことが出来る。よく考えたなぁと感心した。既存曲の合間に未発表曲を入れ込むことによって盛り上がりを維持したまま未発表曲を披露できて、その結果客も未発表曲で十二分に盛り上がることが出来る。未発表曲で敢えてコール&レスポンスをすることでテンションを下げさせないなどなど。趣向の凝らし方が素晴らしいライブでした。
— ふじもと (@fujimon_music) 2015年12月15日
www.youtube.com
⑤邦楽ロック、4つ打ちダンスロックの終焉
2010年代の邦楽ロック、特にフェスシーンにおけるトレンド、まさに大流行していた「4つ打ちダンスロック」。KANA-BOONやキュウソネコカミ、KEYTALKなどがまさにその代表格といえる。しかし今年はその「4つ打ちダンスロック」が頭打ちになりつつあるなと感じさせた。KANA-BOONは贔屓目に見たって勢いが衰えつつあるし、KEYTALKも思っていたほど売れないなぁとどうしても感じてしまう。キュウソなんかは4つ打ち以前に彼らの「噛みつきっぷり」がウケていると思っている。これから彼らがどういう曲を作るか次第かなぁといった感じだ。今の「4つ打ちダンスロック」の礎を築いたthe telephonesが今年は活動休止に追い込まれたのも「4つ打ちダンスロック」の終焉を端的に表してるなと思う。代わりにブラックミュージック的な楽曲やファンク的なサウンド、若しくはEDM的な楽曲にに流行の兆しがあるなと思う。2016年はどんな楽曲が流行り、どんなバンドやアーティストがフェスやライブシーンの中心にいるのだろうか。期待が高まる。
⑥来年はどうなる?
来年の音楽シーンはどうなるのだろうか。今年はB'z、ミスチル、サザンという3大大御所バンドがアルバムリリースを果たした年となった。流石に来年は彼らのアルバムリリースには期待できないだろう。だからこそ中堅・若手のバンドやアーティストの作品に期待が集まる。既にBUMP OF CHICKENやゲスの極み乙女。、岡村靖幸のアルバムリリースが決定している。個人的にはサカナクションやPerfumeのアルバムリリースにも期待したいところである。フェスシーンは「4つ打ちダンスロック」は廃れ、ファンクやブラックミュージック、EDM楽曲が多くなると予想する。来年もたくさん音楽を聴けたらいいなと思う。