ポストJ-POPバンド、cinnamonsの煌めきが止まらない!

cinnnamonsというバンドをご存知ですか?

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昨年も何度かこのブログで取り上げたバンドなのですが、聞けば聞くほど好きになってしまってこうして改めてブログにその想いをしたためてしまっているのです。

2016年に結成されたcinnamonsは鈴木まりこ(vo,syn)、青山慎司(gt,cho)、あかねちん(ba)、eric(dr)からなる男女混成4人組バンド。タワーレコード新宿店限定でリリースした『a.m.e EP』が注目を集め、満員のフロアを沸かせたShimokitazawa SOUND CRUISING 2017を始め数々のサーキットフェスに出演。

「ポストJ-POPバンド」という名前が示す通り、彼女達の音楽性はどこまでもポップ。

 

橋本環奈出演のCMとしても話題になったevening cinemaとの共作「summertime」。「シティポップ」というSuchmosやNulbarich、Yogeeにceroなんかが作ってきた音楽性に似ているようで、まったく別モノ、なのにちゃんとシティポップ然としている名曲。強いて言うとするならば「2018年女性版大瀧詠一」。夏の暑さを和らげてくれるような、爽やか涼しげで僕が大好きな1作。

「summertime」がシティポップの要素が盛り込まれたJ-POPだとすると、「ラストシーン」はロックの要素が強いJ-POPだろうか。ロックの常套句のようなフレーズや展開が多く盛り込まれているのに、ちゃんとJ-POPになっている所にグッと来てしまう。情景描写も繊細で美しく、思わず引きこまれてしまう。
www2.nhk.or.jp

NHKが学生用作っているサイト「NHK for School」の「ほうかごソングス」でも彼女達の楽曲を聴くことが出来る。恐らく小学校低学年の子供たちが惑星に興味を持つための企画なのだが、この「月とぼく」はキチンとラブソングとして成立、しているのが良い。短いながらシンプルに恋心を月に喩えた歌詞は俊逸の一言で、ちゃんとフル尺で作って音源にしてほしいくらいだ。

cinnnamonsのボーカル、鈴木まり子のボーカルは「キャンディーボイス」と喩えられるほど、甘い。その甘い声は時に切なく、時にキュートに、時に激しさを帯びながらも、最終的にはその甘さに惹かれてしまう。彼女の声があるからこそcinnamonsはポップスが映えるのだ。

そして彼女達の最新曲「noon」は彼女達のこれまでの音楽性が存分に詰まった作品だ。ピアノの旋律から始まるイントロ、切ない歌詞、甘いボーカル、そしてアウトロは激しいギターソロで一層切なさを増幅させ、楽曲と言う恋愛物語に幕を閉じる。これまでのcinnamonsがギュッと詰め込まれていて、これからのcinnamonsに期待してしまうような1曲だ。

12月14日にはevening cinemaとの2度目の共作「冬のトキメキ」を収録した両A面シングル「冬のトキメキ/summertime」をリリース予定のcinnamons。彼女達の煌めきはまだまだ止まない。

noon

noon

 
a.m.e

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