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雑記

カルチャーが好きなだけ。

アイドルVSロックバンドという図式にNOを突きつけたい

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先日、TwitterのTLを眺めていたら某ロックバンドのファンと某アイドルグループのファンの言い争いが目に飛び込んできた。わざわざ晒すような事はしないが、「どっちもどっちだよなぁ...」という感想を抱いてしまった。多分こんなやり取りは毎日のように日本のどこかで繰り返されているんだろう。アイドルファンVSロックファン。どうしてこのような図式が出来上がってしまうんだろう。

バンド、とりわけポップよりもロック色の強いバンドというのは基本的には「自作自演」だ。そんな「自作自演好き」のファンは誰かにプロデュースされたり、誰かに作品を作ってもらってそれを演じる、という事を嫌う。それ故、「自作自演へのプライド」みたいなものが強くなる。一方、アイドルは「他作自演」だ。48Gだったら秋元康ももクロだったらヒャダインきゃりーぱみゅぱみゅだったら中田ヤスタカ。誰かが作るものを演じるのがアイドルという存在だ。これらに「どちらが正しい」「どちらが間違い」という「是非」をファンは求めがちだが、それは全くもって不毛なやり取りに過ぎないと僕は思う。こんなのはそれぞれメリットとデメリットがあって、各々が「何に良さを感じるか」次第でしかない。電車と自動車、どちらが交通手段として使い易い?という問いの答えの統計は東京都民と北海道民では大きく異なるだろう。「自作自演だからバンドはエラい」「他作自演のアイドルこそ素晴らしい」というやり取りは「東京都民は電車を使ってるからエラい」「車しか使えない北海道民こそ素晴らしい」みたいなやり取りだ。不毛過ぎる。

上にあげたファン同士のやり取りで、「音楽は商業か否か?」という話になっていた。基本的には音楽は商業だ。CDが売れないと淘汰されたり、飯が食えなくなるし、売れれば売れるほど良いものを食えるようになるし、より良い環境で活動出来るようになるだろう。売れれば売れるほど売り込みに力を入れれるし、売れなきゃ抱えてるスタッフを食わせていけない。そういう意味では「音楽は商業」だ。だからこそ秋元康はCDに握手券をつける、という売り方を考え、実行し、結果として彼のプロデュースするグループは売れた。それに対してイヤな気持ちになる人が一定数いるのも理解するし、逆に「何も悪いことをしていない」とする人がいるのも理解する。僕としては「不快になっても、(結果として)誰も咎めれない」のがこの商法であると考える。「音楽は商業」の極地こそ、秋元康のあの売り方だ。「商業とは売ったモン勝ち」である以上、彼は「商業」で勝ったのだ。でも「音楽は商業」と割り切って、本当に「売れたモン勝ち」の構図になってしまったら音楽シーンはひどく退屈なものになるだろう。売れる売れない以上に魂を削って曲を作るミュージシャンがいて、そういう人が売れたり売れなかったりするからこそ音楽産業は面白い、という見方もある。

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有名なこの画像。無論、こんなわきゃあない。

 世の中にはコーラもハンバーガーも嫌いな人がいるように、世の中には売れている音楽が好きじゃない人もいる。秋元康の売り方が気に食わない人がいる。「音楽は商業」と断定してしまうのは、その「じゃない人」を切り捨てる行為だろう。少なくとも僕は「音楽は商業であり商業でない」と考える。そのどちらの面も持ち合わせているからこそ面白い。言葉通り魂削って楽曲を作りライブ活動を展開している者も、手癖だろうとなんだろうととにかく数作ってスタッフやメンバーを食わせていかなければならない者も、どちらも自らの正義の元に行動しているのだ。だから誰もどちらも咎めることは出来ないし、咎める必要が無い。一昔前と違って、音楽ジャンルが細分化し、より自分の好きなジャンルに繋がりやすくなった今、わざわざ誰かの「好き」を否定した所で自分に戻ってくるものは殆ど存在しないだろう。現代風に言えば、極めてコスパが悪い。そんなことしてる暇があるなら余程自分の好きな音楽聴いてた方がマシだ。

何より僕が懸念しているのは、この争いが原因でバンド好きがアイドルソングを聞かなくなったり、アイドル好きがバンドに対して良くないイメージを持たれることだ。一口に「ロックバンド」「アイドルソング」と括っても、そこには物凄く細分化出来るジャンルが存在する。ロックバンドみたいな曲が得意なアイドルだっているし、なんならアイドルに曲提供しているロックバンドだっている。「ロックバンドは~」「アイドルは~」という曖昧な括りで物事を判断してしまうのは、他でもない思考停止であり、ある種の「偏見」だろう。「アイドルVSロックバンド」みたいな図式は、ファンが勝手に創り出した曖昧なモノでしかない。

勿論、色んな人の色んな趣味嗜好がある以上、「これを聞け!!」なんてことは出来ない。けど、「このジャンル、嫌いだな」と思ったとしてももう少しだけ深く掘り下げてみてほしい。もしかすると運命の出会いが貴方を待っているかもしれない。

他のジャンルをイメージで決めつけるのではなく、自分なりの良さを見つけたり、ハマってみたり。そういう方が愛と平和に溢れている。僕はアイドルソングにもロックにも大好きな曲がいっぱいある。もしかすると、この記事こそが差別や偏見に塗れているのかもしれない。だとしても僕だけは、此処に書いた事を胸に刻みながら音楽を楽しめればと思う。音楽は争いが無いことこそが魅力だ。僕が何故音楽を好きになったかって、 順位や勝った負けたが無いからだ。そんな音楽でわざわざ争うことは辞めよう。誰かの「好き」を否定するのはやめよう。愛と平和!これこそが音楽の魅力だ。