【CDレビュー】吉澤嘉代子が教えてくれた「言葉の奥深さ」 ~4th アルバム「女優姉妹」の女性の「性(せい)」と「性(さが)」を読み解く

今頃吉澤嘉代子「女優姉妹」レビューです。11月には書いていたんですけど、訳アリでUpしてませんでした。よろしくお願いします。

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普段僕たちが何気なく使っている「言葉」の奥は深い。
人を喜ばせることも、悲しませることも、笑顔にすることも、泣かせてしまうことも、「言葉」の使い方ひとつでいとも簡単に出来てしまう。「言葉」は人を癒す薬にも、人を刺し殺す残酷なナイフにもなる。

シンガーソングライター、吉澤嘉代子。彼女が紡ぐ言葉もまた、深い。聴く者、或いは読む者を深い深い物語世界へと誘う。聞き手、読み手はその不条理な物語世界に笑顔にもなるし、首が取れそうなくらい頷く程に共感してしまうし、美しい言葉の羅列に涙してしまう。

2018年11月7日、彼女がリリースした4th アルバム「女優姉妹」。この作品は「女性の『性(せい)』と『性(さが)』」というふたつのテーマによって作られている。

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2019年ブレイク必至!NakamuraEmiの力強いHIPHOPは日本を救う。

あけましておめでとうございます!遅せぇ!本年も本サイト「Hello,CULTURE」をよろしくお願いします!今年は今まで以上に沢山のことをしたいと思ってます。頑張ります!

さてさて、やはり年明け一発目、音楽を主としてる当ブログとしては今年のヒット予想なんてものをしてみたいものでして。思えば昨年はたくさんのミュージシャンがブレイクした年でしたね。あいみょん、米津玄師、Official髭男dism、再ブレイクとしてのDA PUMP。バンド界隈でいえばもうKing Gnuなんてのは殆どブレイクしてるようなものですし、sumikaも昨年大きくブレイクしたバンドでしょう。挙げていけばもっと挙がりそうな程、ブレイクの基準をどこに置くか次第でもありますが、とはいえやはり昨年はブレイクミュージシャンが豊作な年でした。やっぱり若いミュージシャンが世間に浸透していくのを見ると嬉しいし、それが自分の好きなものだったり、自分が良いな!と思ってる人達だと益々嬉しいものです。

今年もそんなミュージシャンが出てくる事を祈って、僭越ながらふじもと的2019年ブレイク必至なミュージシャンをご紹介。

その名はNakamuraEmi!!

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今年もありがとうございました!

2018年もあと数時間ですね。

今年は自分にとっても激動の1年というか、大学を卒業して、新卒として社会人1年目を駆け抜けてきました。

そんな中で音楽・カルチャーとの距離感が今までと比べて少し遠ざかってしまった1年でもありました。昨年ほど深くカルチャーに没頭する余裕がなくなり、それと比例するようにブログも記事を書けない日々。特に5月や9月は月に書けた記事がごく僅かになってしまい、年間通して見ても昨年は70程記事を書いていたのが、今年はこの記事を含め49記事と、3割ほど記事数が減少してしまいました。

とはいえ、個々の記事を見ると質の高いモノをちゃんと書けたなという気持ちもあって、例えば史上最高文字数となったサザンオールスターズ「海のOh,Yeah!」レビューなんかは、文字数という見かけだけではなく、しっかりと良いものを書けたなと思っています。他にも毎年恒例のベストソング記事、宇多田ヒカル吉澤嘉代子Base Ball Bear桑田佳祐のひとり紅白などのライブレポ、マテリアルクラブや赤い公園の新曲記事など、自分でも気に入っている記事は沢山あります。

同時に、グルメブログやnoteなど、様々な新しい取り組みも積極的に行った1年でもありました。グルメブログはなかなか書けてないですが、noteの方は日々思ったことをひたすらに書いているので覗いて頂けたらと思います。こういう新しい取り組みや、Twitterなどの普段から続けている事が、最終的にこのブログに還元出来たらなーと思ってます。

何より、今年は沢山の新しい出会いがあった年でもありました。いつもお世話になっているフォロワーさんをはじめ、このブログやTwitterをしてなかったら無かったであろう出会いが沢山ありました。

今年の経験や出会いを踏まえ、僕が目指す次なるステージに飛び込んで行きたいと思います。今は文章とは関係の無い会社で会社員をやってますが、いずれは文章を通してカルチャーを初めとしたたくさんの好きな物に関わることの出来る仕事が出来たらなと思います。それが来年になるのか、もっと先になるのかはまだまだ分かりませんが、きっとこの場所で良いご報告が出来たらなと野心を燃やしています。

何より、来年は今年よりもっともっとカルチャーに触れ、愛し、そして好きなものを発信していけたらなと思ってます。頑張るぞ。

改めてまして、このブログを読んでくださっている皆様には今年も大変お世話になりました。来年も皆様にとって良い年となるように祈願させて頂くと共に、今後も当ブログを懇意にして頂けたらと思います。

それでは皆様、良い年を!

【お知らせ】note、はじめました

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noteをはじめました。

ブログやTwitterには書かないけど、自分が日々感じているアレコレを文章にしていきたいと思います。文章を書く練習という意味合いも込めて。

基本は無料公開ですが、偶には有料公開もしていこうと思います。ぜひ読んでやってください。

よろしくお願いします。

ふじもとの実績ページ

2022年1月以降の実績は以下のページを御覧ください。

fori.io

Real Sound 寄稿及び取材協力記事

Billboard JAPAN 寄稿記事

Billboard JAPAN「ライブハウスのように「新しい音楽と出会う」 配信ライブプロジェクト『One Night STAND Live』とは」コラム

https://www.billboard-japan.com/special/detail/3345

ストリーミングサービス「AWA」楽曲コメント

fujimon-sas.hatenadiary.jp

音楽文 powered by rockin'on.com 投稿記事

2019年2月 月間賞 入賞作品

rockinon.com

その他外部メディア記事掲載及び出演

note 共同運営マガジン「オトガタリスト」

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Podcast番組「オトガタリスト~Music & Talk Podcast~」ゲスト出演

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Podcast番組「ポップカルチャーは裏切らない」ゲスト出演

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Twitterスペース アーカイブ

Sugar・ふじもと 「2022年上半期に観たライブを振り返る」

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Sugar・ふじもと 「2022年上半期の楽曲、音楽作品を振り返る」

twitter.com

ロック系音楽ブログ「ロッキン・ライフ」記事寄稿

忘れらんねえよが全然笑えねえよ」

音楽ブログ「musicfreedom -keep on,keep on-」インタビュー掲載

ロックバンド・Base Ball Bearについて

ameblo.jp

カルチャーキュレーションブログ「Hello,CULTURE」運営

新型コロナウイルス感染拡大に伴うイベント中止・延期に対する政府による補償を求める署名活動

chng.it

約23,000筆の署名を集める

note マガジン「ふじもとの戯言」

Twitter

 

#ベストソング2018 2018年の邦楽大決算!

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12月も後半にはいり、いよいよ2018年も終わろうとしていますね。この記事を読んでいただいている皆様にとって、今年はどんな一年でしたでしょうか。

このブログの年末恒例企画、 #ベストソング 記事でございます。今年一年で僕が聞いて良かったものを並び立ててああだこうだ言うだけの記事。これを選んでる時ホントに楽しい。

今年は30曲を選びましたよ。本当はもっと選びたかったところなのですが、時間の都合上この曲数で。毎年そうなんですけど、本当は全部1位!と言いたいところなんだけど、便宜上、あくまでも形として順位付けをしてます。選定基準としては2018年内にYouTubeになんらかの形でアップロードされているもののみ、1ミュージシャン1曲としています。今年はさらに「スポットライト」枠として、18年内に音源は出していないけどビビっと来たぞ!な今年僕がハマったミュージシャンを選ばせて頂きました。

それでは30位からどうぞ!

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【コラムのようなもの】ラブソングって本当に多いんですか?

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「(日本の)音楽はラブソングが多すぎる」ってよく見る言説じゃないですか。音楽好きで音楽に関する色んな人の言葉とかTwitterとか追ってると週イチくらいで見かけると思うんですけど。音楽アカあるある。

恋や愛をテーマにした楽曲は確かに沢山ある。ヒットチャートを賑わせる曲の多くはラブソング。仮に全ての音楽を「ラブソング」と「それ以外」に分別したら、6~7割は「ラブソング」に分類されるような気がする。わかんないけど。だからみんな「ラブソング」が多すぎる、と口を揃えて言うわけで。

でも、僕の体感では別にこんなもんだろ、と思ってしまう。むしろ少ないくらい。

恋愛感情って人が持つ感情の中でも一番普遍的なモノだと僕は思っていて。それはなぜなら人間が生まれて真っ先に抱いて、死ぬときまで抱いてる感情が「愛」だから。誰かを鼓舞する気持ちとか、社会を風刺したり皮肉るシニカルな態度よりも、「愛」って感情のほうが早い段階で生まれるし、多分死ぬまで持ち続けてる。子供が生まれて、段々母親や父親を認識して、まずは家族に愛情を持つようになって、年を重ねて、初めて他人に恋心を抱いて、振られたりまた別の人と付き合ったりして、最愛と思えるパートナーを見つけて、永遠を共に誓って。そうやって人間は齢を重ねて生きていく訳で。人間が持つ感情の原点が「愛」だと思うんです。

そんな人が持つ最も普遍的な「愛」という感情が最も世の中で歌われているのは自然だと思うのです。ミュージシャンだって人の子だから、自分の思ったこと、感じたことで音楽を作るのは当然で。

無論、人生の多様化が進む中で、恋愛も結婚もしないって人も沢山いて、そういう人にとって音楽シーンは「ラブソングだらけでつまらない」のかもしれないんだけど、その人たちにとっても「愛するもの」はあると思うし、自分の枠にハマるラブソングがきっとあると思うんですよね。

宇多田ヒカルの「ともだち」って曲が僕は心底大好きで、この前ライブを見た時もこの曲が見れてめちゃくちゃ嬉しかったんですけど。

https://itunes.apple.com/jp/album/%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A0%E3%81%A1-with-%E5%B0%8F%E8%A2%8B%E6%88%90%E5%BD%AC/1149548791?i=1149550888&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog

この曲ってLGBTの人の歌って言われてて、この曲がリリースされた時はそういう側面で広まった曲なんですけど、この曲って別にLGBTの人"にしか" 刺さらない訳じゃない曲なんですよね。自分の生物的な性別と同じ心を持ってる人で、立場とかそういうもので片思いしか出来ないって人の歌としても解釈・共感して泣ける構造にちゃんとなってる。

こういう風に、色んな人に刺さる構造のラブソングがもっと増えて欲しいし、そういう時代がもう訪れようとしていると思うんです。もっと幅広い意味とか解釈が出来るラブソングが増えたらいいなと思います。愛は偉大なり。

あなたは現在の音楽シーンにラブソングが多いと思いますか?少ないと思いますか?ご意見等、お待ちしてます。Twitterから是非どうぞ。

最後に僕が1番今年聞いたラブソングを。

Love Story

Love Story

ホント、この曲泣けるんだよな...