日本一早い「ROCK IN JAPAN FES. 2018」特集
「ROCK IN JAPAN FES.2017」が閉幕した。
今年の4日間の中で一番盛り上がったのはやはり初日のB'zだろう。現地に赴いてない僕でもTwitter越しに盛り上がりが手に取るようにわかった。1日中RIJF全体がB'z祭りといった感慨。「ultra soulのフリー素材化」なんて名言が飛び出すほど、どのミュージシャンもB’zに触れる始末。本当にB'zがRIJFに出演するということの事件性とか、フェスのお祭り感が良く分かる瞬間だったように思う。
今後、RIJFはこの「事件性」「お祭り感」を超えることが出来るのだろうか?
今年のRIJFのB'z祭化を上回るミュージシャンの出演は今後あるのだろうか。もう明石家さんまとかが出てきて後ろにいるミュージシャンひな壇に座らせて1時間トークでもしない限りこの「祭感」には叶わないんじゃないか?
— ふじもと (@fujimon_music) 2017年8月7日
半ば冗談でこんなツイートをしたのだが、「いやほんとにどうなんだろ?」「来年、どうするんだろう?」と思った。
そこで今回は『日本一早い「ROCK IN JAPAN FES.2018」特集』と題し、「今年を踏まえて来年どんな人が出演したらフェスとして面白くなるのか?」を考えていければと思う。
今年のB'zの出演によって、サザン、ミスチル、B’zという、いわゆる「日本3大バンド(売上面において)」がすべてRIJFに出演を果たしたことになった。2000年以降計18回の開催を重ね、ついに...!!ということになる。来年はいよいよこの3者が顔を揃えるというのも悪くない。勿論、流石にそれぞれ別日にということにはなるだろうが、サザンは来年40周年。今年の桑田ソロでの出演は割りと賛否両論あったようなので(確かにファンである僕でもあのセトリはフェス向けではないなとは思う)来年はサザンとしてリベンジするのも悪くない。
あとは初出場ベテラン組。いわゆる今年のB'z枠。僕はここに宇多田ヒカルが来たら面白いのではないかと思う。
奇しくも、先日発売になった「rockin'on JAPAN」の巻頭特集は宇多田ヒカル。これまでだって何度か特集されているし、一切紙面に出たことが無かったB’zより全然出れる立ち位置に居ると思う。昨年の「Fantôme」、先日DLリリースされた「Forevermore」と、名作を連発している宇多田ヒカル。ひたちなかで彼女の歌声が聞ける日が来たら、今年のB'z以上に面白いなぁと思う。宇多田ヒカルはあまりライブをしないイメージがある。宇多田ヒカルがフェスに出る、どころか宇多田ヒカルが人前で歌う、というだけで事件になりうるのだ。
今年出演のなかったワンオク、バンプ、星野源あたりにも注目したい。今年の4日間の大トリRADはなんと7年ぶりの出演だったとか。その間に出来上がった様々な楽曲はひたちなかを大いに盛り上げたことだろう。来年のRIJFのGRASS STAGEに、果たして星野源「恋」は響き渡るのだろうか。ここも注目ポイントだろう。
RIJFは良くも悪くも完全に大衆向けフェスと化したのは間違いない。今年初出場の欅坂46がいきなりGRASS STAGEに出演し、平手友梨奈の体調という不安面を見事に跳ねのけて最終日のトップバッターを務めたり、ももクロがB'z並みかそれ以上に集客し、GRASS STAGEを盛り上げた今年のRIJFアイドル事情を見ていると、やはりジャンルなんか結局関係ないのだなと思わされる。これを契機によりジャンルレスなフェスに向かっていった方がフェスそのものとしては面白いと思う。
今後の「フェス」という文化の在り方としては、ジャンルレス化して大きく広がっていくか、逆にコンセプチュアルを突き詰めるかの二択だろう。その中でもRIJFは広がっていくべきフェスだと僕は考えている。来年のRIJFは、そしてこれからのRIJFはどんな広がりを見せるのだろうか。期待したい。