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安室奈美恵の映像作品「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」を安室奈美恵ド素人が見た感想!

先に断っておくと、僕はそこまで熱心な安室奈美恵ファンでは無いです。ファイナルツアーも(むちゃくちゃ気になったけど結局)参加しなかった人間です。曲名と曲が一致するのは10曲あるかないかだし、今まで安室奈美恵のライブなんか当然(生は愚か映像でも)見たことないし、今回の映像作品もたまたま小学校からの付き合いで、熱心な安室奈美恵ファンの友人2人による「安室奈美恵会」に参加させてもらって見させてもらったってだけで。今から読んでいただく文章はそういう人間が書くレビューです。

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 偉大なる歌姫、安室奈美恵に感謝。

25年というあまりにも長い時間、芸能界の第一線で踊り、歌い続けた安室奈美恵。今回の映像作品「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」は、彼女がこの25年間芸能界の第一線で活躍し続けた事を証明するような映像作品だった。

ファイナルツアーにして、ベスト盤リリースのツアーの映像作品ということもあり、シンプルに名曲の連打打ちに思わず舌を巻く。「ああ、忘れてたけどこの曲も安室ちゃんの曲だったんだ」と幾度となく心の中で合点が行く瞬間があるライブだったし、それは安室奈美恵という人がこの国に残してくれたモノの多さとも言い換える事が出来るだろう。それに気付くことが出来ただけでこの映像を見ることが出来て本当に良かった。

また、安室奈美恵という人の凄味を改めて実感することが出来るライブでもあった。舞台の隅から隅まで走り抜けた後、息ひとつ切らさずに、音源のまま(無論、口パクでは無い)歌いきる、或いは当たり前のように踊りながらハンドマイクで(ここも音源のまま)歌いきってしまう、その見た目からは到底感じないタフさに何度も驚かされる。

そしてMCを挟まず、殆ど出ずっぱりで東京ドームに集まったファン5万人に挑む構成にも驚いた。無論、ドームツアーである以上は舞台もそれなりの大きさとそれなりの装置ではあるものの、基本的にはシンプルな、あくまでも安室奈美恵という人の踊る姿、歌う姿を魅せるための舞台になっていたのも納得。普段からこういう構成でライブをしてるとは聞いてたが、下手な飛び道具や合間に助長なMCを挟まず(それをしても許されるくらいハードなライブをしてるにも関わらず)最後まで歌い、踊りきり、疲れた表情1つしないその姿は、もはや神々しさすら感じた。

楽曲も、原曲よりもより派手にしたい曲は本当に派手に、よりしめやかにしたい曲は本当にしめやかに。そんなライブ用のアレンジをしっかりと効かせている所も彼女のライブに沢山の人が胸を掴まされる理由なのだろう。まるでクラブミュージックのように派手に踊りたくなるような「Body Feel EXIT」や「TRY ME ~私を信じて~」のライブアレンジ、そしてより壮大なアレンジとなり、クライマックスしかないこのライブの中でもとりわけクライマックス感のあった「CAN YOU CELEBRATE?」はまさにライブアレンジによってより曲の魅力が増幅していた好例。

そして安室奈美恵という人が持つカッコ良さと可愛さの2面性を存分に感じることの出来るライブでもあった。前の曲までキュートな笑顔で歌っていたのに、次の曲になれば眼力バリバリダンスキレッキレで踊り倒してる。スイッチの切り替えスゴすぎ。

何より、何よりである。

25周年の集大成、そして最後のツアー、最後の公演。この圧倒的な「普段とは違う」状況の中で、自身が出来る最大のベストパフォーマンスを魅せ切り、なおかつファンへの感謝を重くならない程度に、でも最後には最大限伝えきる安室ちゃんの人柄の良さまで感じる映像作品だった。盛り上がる曲とバラードや落ち着いた曲を交互に演じる構成はライブの雰囲気そのものを重くなりすぎないために機能しているし、本編最後の曲もアンコール最後の曲も「Do It For Love」「How do you feel now?」といった、最後まで盛り上がれる、笑顔で居れる曲な辺りにも安室ちゃんの人柄の良さを感じずにはいられない。それが尚更泣けてくる。

「25 THANK YOU I♡FAN」という文字が舞台からせり上がってくる瞬間、ファンでもない僕が思わず泣きそうになったし、アンコール後バックダンサー1人1人とハグを交わしながら涙を流す安室ちゃんを見てまた泣きそうになったし、「新しい音楽に出会い続けてください」とファンに向けて話す安室ちゃんを見てもう泣いてしまった。まるでずっと応援していたかのように涙が溢れてしまった。このライブにはきっと「いつも通り」と「いつもとは違う何か」が同居していて、それがこのライブを「湿っぽくないのに泣ける」モノにしているのだろう。

25年間、様々な壁にぶち当たりながらもそれを越え続け、圧倒されるパフォーマンスと名曲を世に放ち続けた安室奈美恵。彼女の集大成、そして最後のパフォーマンス。この25年間に思いを馳せながら見ると尚更楽しんでみることが出来るだろう。ファンじゃない僕がここまで熱心に(きっと彼女やこのライブの魅力の1/10も伝えられていないだろうが)文章を書ける時点で、この映像作品はどんな人であろうも楽しめるものなはずである。

ちょっと本当にカルチャーショックを受けてしまった。もっと早く彼女の魅力に気付けていたら良かったなと悔しさすらあった。「ライブは私の居場所でした」という言葉に1mmの嘘偽りはないんだろうと1度ライブの映像を見ただけ納得させられた。特に僕みたいな安室奈美恵についてあまり分かってない人間であればあるほど、この映像作品を見た時の衝撃がスゴイはずだ。是非安室奈美恵という人の持つ沢山の魅力を今このタイミングで感じてほしい。

他に代わりが効かない、唯一無二の存在。改めて、安室奈美恵という歌姫に感謝を。