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【500文字レビュー】indigo la End「PULSATE」

前回サザンの「海のOh,Yeah!!」のレビューを書いたんですけど、1万7000文字っていうわけわかんない分量になって。そういう記事も好きなんですけど、やっぱり色んな作品について書いていきたいし、けど毎回あの分量書いてたら年に3本とかしか書けないなあと思って。そこで今回から「500文字レビュー」と題し、なるべく簡潔に沢山の作品について書いていきたいと思います。

そんな初めての企画の1枚目はindigo la Endの「PULSATE」。

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 技巧派バンドとしての道を突き進むindigo。前作「Crying End Roll」はキーボードの音色を中心に据えたしなやかで軽やかな1作だったが、今作ではロックサウンドに回帰しつつも、R&Bを参照したグルーヴやビートを強く感じさせる、今までindigoが進んできた道を考えると納得の1作になっている。なにより川谷絵音の儚げで憂いを感じさせる歌声は、同じ川谷のバンドである、ゲスでもジェニーハイでもDADARAYでも見せない顔だろう。コーラスを担当する服部恵津子(えつこ)、佐々木みおの2者の美麗なオペラのような歌声も、川谷の作り上げる儚い世界観をより強固なものに押し上げている。

「Unpublished mamuscript」のアウトロの激しさやノイズからヒシヒシと感じる哀しみ、「Play Back End Roll」にそこはかとなく感じる美しい映画を見た後のような名残惜しさ、「ハルの言う通り」の歌詞のど真ん中にドスンと大きく置かれている「失恋」というテーマ。いずれも最終的に帰結する場所は「切なさ」ばかりで。彼らの音楽におけるメインテーマは一貫して「切なさ」だ。音の方向性が変われど、これだけはインディーズ時代から何も変わっていないし、むしろその切なさは加速するばかり。このアルバムもまた、はじめて聞き終わった時には僕を切なさの海に沈められたような気分にしてしまうものだった。そしてこのアルバムを聴くたびに何度もそういう気持ちにさせられる筈だ。彼らに僕は何度切なくさせられたら良いのだろう。

PULSATE(初回限定盤)<CD+DVD>

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