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個人的今年の音楽シーン総括

今年の音楽シーンを僕なりに総括してみようかなと思います。1年早すぎ。

 

サザンオールスターズ10年振りのオリジナルアルバム発売&22年振り日本武道館公演開催

やはり今年の僕にとって、そして日本音楽シーンにとっても1番のトピックはこれでしょう。10年振りのオリジナルアルバム「葡萄」。書くまでもなくこの10年はサザンにとって、桑田佳祐にとって、そしてサザンファン、日本音楽シーン、果ては日本という国そのものにとっても激動の10年だった。そんな10年間を経てサザンオールスターズサザンオールスターズとしてどういう作品を作り出すのか、相当なプレッシャーもあっただろう。でもその上がりきったハードルを見事に飛び越えてくれた。「葡萄」はこの2015年に相応しい作品だった。戦後70年という節目、きな臭さの増す世界情勢と日本、スマートフォンなどの流行。それら「日本の今」をポップソングに封じ込めつつも、邦楽の流行に沿ったモノ、尚且つサザンにしかできない「歌謡ロック」という一見すると相反するものをしっかりと混ぜ込んで成功させている。やはりサザンには凄みしか感じない。
 
 
そして22年振りとなる日本武道館公演。日本武道館はやはり絶対的に「ロックの聖地」なのだ。そこで見て聴くサザンオールスターズは泣けるほど素晴らしいバンドだった。
 
 
 
Mr.Children、アルバム発売前にアルバムツアー開催
今年のライブシーンのトレンドにもなった「アルバム発売前にアルバムツアー」。端を発したのは紛れもなくMr.Childrenだ。その後、ゆず・Base Ball Bearなどの各アーティストがこれに追随するように「アルバムを発売する前にアルバム収録曲を中心としたツアー」を開催するに至った。これには賛否両論あっただろう。
 

「未発表曲ばかりだと客もノレない、ある程度曲を予習してからライブに参加したい」というご意見をTwitterでも見かけた。やっぱりお客さん側がそういう気持ちになるのは当然だと思う。でもバンド側からすればやはり「自分たちの生演奏で最初にその曲の音を聞かせたい」という気持ちもあるんだろうなと思う。そもそもどんなバンドだってデビュー前は小さなライブハウスで出来立ての曲を演奏して、人気が出てCDを発売出来るようになったらライブで人気の曲をCDにする→そのCDの曲をライブでやりつつ新しい曲をライブで演奏する→その曲の人気が出たらCDにする...っていうプロセスで人気を掴んでいくモノだったはず。デビューしたらその流れが逆転するってのは確かに違和感はある。ただ、ここで忘れちゃならないのは小さなライブハウスで何組もバンドが出る中で数曲やるのと、大きいライブハウスでワンマンで20曲近くやったり、ホールやアリーナクラスの会場でワンマンで数十曲近く演奏するのじゃ見え方・ノリ方は全く違うということ。それを踏まえてライブの構成を考えないと当然お客さんはダレるし、面白いものは作れない。そういう点においてMr.Childrenやゆずは成功だったのか失敗だったのか。僕は彼らのライブを見ていないので残念ながら分からない。ただBase Ball Bearのツアーは見ることが出来た。とても魅せ方を考えて構成してるなと感心した。未発表曲を固めて配置するのではなく、既存曲の合間に未発表曲を配置することでお客さんもダレることなく楽しむことが出来る。よく考えたなぁと感心した。
 
 
 
③対バンライブが流行
4月から開催されたONE OK ROCKのJAPANツアーには毎会場ゲストアーティストが参加し会場を盛り上げた。Perfumeは自身の10周年記念武道館6Daysの初日に色々なアーティストを集めた恒例の「Perfume Fes」を開催。Mr.Childrenは累計100万人以上を動員したアリーナツアーとスタジアムツアーの直後、まさに興奮冷めやらぬうちにライブハウスである各地のZeppを回る対バンツアーを開催。さらにはRADWIMPSも各地のZepp、そして横浜アリーナを巡る対バンツアーを開催、さらに追加公演としてZepp Tokyoで対バン相手にMr.Childrenを迎えるなど、まさに今年は「対バン」という言葉をよく耳にした1年だった。ミスチルPerfumeもワンオクもRADもワンマンで大きな会場を完売出来てしまうアーティストだ。何故わざわざ対バンをするのか。そこには明確な理由がある。ご存知の通り、CDは売れなくなりつつある。だからといってDLが増えてるわけでもない。増えるのはYouTubeの再生回数ばかりだ。これじゃあアーティストのお金にはならないし、伝わるものも伝わらない。音楽業界そのものが曲がり角に差し掛かってるのだ。音楽の聞き方も180°変わってきている。色んなアーティストをまんべんなく聞いていたのが今では少ないアーティストを深く聴く聞き方に移りつつある。でもそれではアーティストのファンは増えていかない。それならファンが多いアーティストがより良いアーティストを主催ライブに招いてライブをすればいい。言わば「対バン」は大きな大きな音楽業界のリハビリであり、まさに2015年の音楽シーンへの彼らなりのアンサーだったのだと思う。
 
④祝!Perfume結成15周年&デビュー10周年
2015年は結成から15年、デビューから10年とまさに節目の年だったPerfume。アルバムのリリースや大型ツアーが開催されたわけではなかったものの、伊勢丹とのコラボや日本武道館を10日間も借り切っての(しかも武道館サイドから話が来る!)大型イベント、「アメトーーク!」でまさかの「Perfume芸人」、そしてドキュメント映画の公開…凄まじい1年間だった。それもPerfumeサイドが何か動いてどうこうしてるわけではなく、その大半はPerfumeに感化してくれた人たちがPerfumeとなにかしたい!とオファーしてくれたからこそ成り立ったものばかりだった。これはひとえにこの15年間の賜物だろう。そういう意味ではめちゃくちゃ意義のあるアニバーサリーイヤーだったのではないだろうか。来年はアルバムとツアー、期待してますよ。
 

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⑤邦楽ロック、4つ打ちダンスロックの終焉

2010年代の邦楽ロック、特にフェスシーンにおけるトレンド、まさに大流行していた「4つ打ちダンスロック」。KANA-BOONキュウソネコカミ、KEYTALKなどがまさにその代表格といえる。しかし今年はその「4つ打ちダンスロック」が頭打ちになりつつあるなと感じさせた。KANA-BOONは贔屓目に見たって勢いが衰えつつあるし、KEYTALKも思っていたほど売れないなぁとどうしても感じてしまう。キュウソなんかは4つ打ち以前に彼らの「噛みつきっぷり」がウケていると思っている。これから彼らがどういう曲を作るか次第かなぁといった感じだ。今の「4つ打ちダンスロック」の礎を築いたthe telephonesが今年は活動休止に追い込まれたのも「4つ打ちダンスロック」の終焉を端的に表してるなと思う。代わりにブラックミュージック的な楽曲やファンク的なサウンド、若しくはEDM的な楽曲にに流行の兆しがあるなと思う。2016年はどんな楽曲が流行り、どんなバンドやアーティストがフェスやライブシーンの中心にいるのだろうか。期待が高まる。

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⑥来年はどうなる?

来年の音楽シーンはどうなるのだろうか。今年はB'z、ミスチル、サザンという3大大御所バンドがアルバムリリースを果たした年となった。流石に来年は彼らのアルバムリリースには期待できないだろう。だからこそ中堅・若手のバンドやアーティストの作品に期待が集まる。既にBUMP OF CHICKENゲスの極み乙女。岡村靖幸のアルバムリリースが決定している。個人的にはサカナクションPerfumeのアルバムリリースにも期待したいところである。フェスシーンは「4つ打ちダンスロック」は廃れ、ファンクやブラックミュージック、EDM楽曲が多くなると予想する。来年もたくさん音楽を聴けたらいいなと思う。