King Gnu「CEREMONY」はこれからのJ-POPの在り方を決定付ける

f:id:fujimon_sas:20200117142932j:plain

「白日」の大ヒットから紅白出場に至るまで、2019年を圧倒的な速度で駆け抜けてきたKing Gnu。彼らの一挙手一投足に対する世間からの圧倒的な注目度はKing Gnuの音楽への期待という彼らに対するハードルの現れでもあったが、「CEREMONY」はそのハードルをたやすく飛び越えた音楽作品だった。

King Gnuは常に「J-POP」を歌い、奏でることをテーマとして掲げてきたバンドだ。そしてそんな彼らによる「新しいJ-POPの在り方」は今作「CEREMONY」でも発明されていた。ミクスチャー・バンドである彼らの作る音楽のどこが「J-POP」なのか。そして「新しいJ-POPの在り方」とはなんなのか。

  • ここまでのKing Gnu
  • 「J-POP」が変わった?
  • King Gnuは現代を歌っている
  • 「ネオ・ジャパニーズ・ポップス」
続きを読む

#ベストソング2019 2019年の邦楽総まとめ!

f:id:fujimon_sas:20191231184306p:plain

毎年年末の風物詩、ベストソング記事でございます。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

fujimon-sas.hatenadiary.jp

fujimon-sas.hatenadiary.jp

今年一年の数ある楽曲の内、僕が良いなと思った曲を厳選して今回は25曲、取り上げさせていただこうと思います。

一応、形として順位のようなものを設定しておりますが、あくまでも形です。

選定の条件として、シングルリリース(配信含)されているモノのみとしてあります。基本的にはMVのある曲から選びましたが、一部例外も含みます。

それでは参りましょう!

続きを読む

10年代の曲を10曲選んで10年代音楽シーンについて本気出して考えてみた

     f:id:fujimon_sas:20191102182253p:plain

もうすぐ2020年。平成と共に10年代は終わり、我々は令和と共に20年代という新しい時を迎えようとしている。

僕は20年代を迎える前に、10年代の音楽シーンの総括をしようと考えた。そこでまずは、先日から参加しているnoteの共同運営マガジンで、10年代音楽シーン年表を疑似的に作成した。

この年表はあくまでも助走。今回はこの年表を踏まえて、10年代の音楽シーンを語る上で僕が重要だと感じる10曲を選び、10の章からそれらの楽曲のシーンにおける意義を考えようと思う。

続きを読む

吉澤嘉代子「お茶会ツアー 2019」ファイナル 岐阜Club-G公演を見た!

f:id:fujimon_sas:20191112224955j:image

吉澤嘉代子が定期的に開催している「お茶会ツアー」。

普段は演劇を交えた構成のライブを行っている吉澤嘉代子が、お客さんと近い距離で触れ合うことをテーマとして行われるこのツアーが2年振りに開催され、僕は三重、岐阜の2公演に参加した。

上記のnote記事を読んでいただければ分かっていただけると思うが、元々ツアーの中盤で開催される予定だった岐阜公演は台風19号の影響で延期となり、実質的なファイナル公演となった。この記事ではそんな岐阜公演をレポートしたいと思う。

続きを読む

未来への虹が架かった夜 ~NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019 愛知公演を見て~【ネタバレ無】

f:id:fujimon_sas:20191028003010j:image

ASIAN KUNG-FU GENERATIONSTRAIGHTENER、そしてELLEGARDENという、00年代邦楽ロックシーンを支え、盛り上げた3バンドが15年振りに邂逅する「NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019」。開催の知らせはバンドファンだけでなく、全てのロック好きを歓喜させた。当然、ライブチケットは超がつくほどの大激戦。参加したくともそれが叶わないファンの方も多かったと聞く。

そんな中で愛知公演に参加することが出来た僕が目にしたものは、タダの同窓会ではない、彼らの未来への一歩だった。

続きを読む