Hello,CULTURE.

カルチャーが、好きなだけ。

【祝・ソロ活動30周年】ふじもと的・推し「桑田佳祐ソロ楽曲」

f:id:fujimon_sas:20170626022520j:image

natalie.mu

遂に桑田佳祐の最新作の発売が発表された。

もうね、やっとかって感じなんですよ。アルバムをリリースすることはもう1年くらい前から桑田さんの口から散々示唆されてたし、何ならもう収録曲大体決まったよ~レコーディング終わったよ~みたいな事も散々言ってたからリリースすること自体は分かってる。分かってるのに肝心のリリース日やら収録曲やらをもうぜんっぜん発表しないでやんの。それが発表されるまでこっちはもう気が気じゃない。ビルボードやってロッキンオン出て今年終わりか!?みたいな。そんなわきゃあ無いのにね。とにかくやっとリリースが確定されてホントに私は嬉しいのです。

今年で桑田佳祐のソロ活動は30周年。少し前にサザンが30周年とか言ってたのにもう今度はソロが30周年なのか~と、齢22(今月23になります)のクソガキが感慨に耽るわけでございまして。30年活動しりゃそりゃあそれなりに楽曲も増えるわけですよ。ライブやっても「え?これやらないの?」が巻き起こる訳ですよ。サザンの比じゃないけどさ。

今回は桑田佳祐のソロ楽曲に焦点を当てて、桑田佳祐ソロ楽曲の魅力とは何なのかを語れればと。もう何億番煎じの記事になる予感がプンプンしてるぜ。それでもやるぞ。

①悲しい気持ち (Just a man in love)

1987年、 桑田佳祐のソロデビューを飾ったのは、シンセサイザーがキラキラと光る明るいポップス。歌詞は別れた彼女を忘れられない情けない男を描く。この明るいサウンド×切ない歌詞、という構造のスペシャリストは桑田佳祐だと思っている。サザンの「YOU」や「彩~Aja~」、「涙のキッス」なんかはそういう文脈の楽曲だろう。これぞ桑田佳祐節。編曲に小林武史がクレジットされているのも、この楽曲のポップさたる由縁だろう。

②今でも君を愛してる

今でも君を愛してる

今でも君を愛してる

前述した「悲しい気持ち」と地続きのような世界観。イントロのコーラスラインがとても素敵。ホーンが入っているのに、主張し過ぎずあくまでも「歌」に寄り添っている所も泣きたくなるくらい良い。「夜毎 雨の囁きを」って歌詞もいいよね。雨の囁きってワードセンスがドキドキする。

③月

桑田佳祐ソロワークス第2期。アコギの音が中心に据えられたサウンドは、「悲しい気持ち」〜「Keisuke Kuwata」期の打ち込みポップスとは全く逆の方向性。歌詞も母親の死の影響を色濃く感じさせ、サウンドも相まって人間:桑田佳祐を丸裸にさせ、当時の彼の思考や思想を真空パックしている様。風のように流れるハーモニカの音も、僕の心を鷲掴みにする。

④漫画ドリーム

漫画ドリーム

漫画ドリーム

例えば、HIPHOPにおけるラッパーはマイク1つで様々な世界を魅せる。そういう意味で「漫画ドリーム」における桑田佳祐は、ギター1本で渇いた日本社会を描ききっている。この曲は僕が生まれた2ヶ月後に発売されたアルバム「孤独の太陽」に収録された1曲、つまり23年前の曲だが、今でもなおこの曲は(現代の)日本社会にも有効だ。

賄賂・献金 ぎょうさんもろてや!!

今日も報道の名にて 下司な情報の嵐

妙な風潮の丘に 吹く洗脳の嵐

いずれも現代に十分通用する歌詞...どころか益々その切れ味は鋭くなってるとすら感じる。「もり・かけ問題」における賄賂や献金、芸能人のプライバシーなんぞお構い無しの「ゲスな報道」、後を絶たない悪徳宗教法人ブラック企業の報道はいずれも「洗脳」の一種だろう。23年前にリリースされた楽曲が今なお有効、というのは日本社会の「成長してなさ」を露骨に表していて、何とも言えない気持ちになる。

週に十日はボケた日本
世は狂乱ホリデイ
悲しみのニュースが今
なぜジョークみたいになっちまうんだろう

何より、ラスサビ前に放たれるこの一節が、社会に巻き起こる問題に対する日本国民のある種の無情感や諦めの様で、とてつもなくリアルなのだ。

波乗りジョニー

桑田佳祐伝家の宝刀、夏ソング。推測ではあるが、この楽曲本当はソロでリリースする予定ではなかったと思う。それまでのソロ楽曲と比べて余りにもサザンオールスターズ過ぎる。この頃は特に、サザンのギタリスト大森さんの脱退とか、色々ゴタついていたからソロでやらざるを得なかったんだろうとか、その前の年に初めて茅ヶ崎で凱旋ライブやっちゃって一つの到達点を迎えてしまったんだろうとか、色々なことを考えたり。この辺からソロとサザンの差別化が図られなくなった感は否めない...のだけれど。やっぱりこういう爽やか夏ソングが桑田佳祐には似合う。

白い恋人達

www.youtube.com

夏イメージが強い桑田佳祐の、唯一冬がテーマの曲で大ヒットを記録したのがこの「白い恋人達」だろう。クリスマスを彷彿とさせるベルの音、別れた彼女のことを想う歌詞、ファルセットの強い歌唱。

ただ逢いたくて もう切なくて

恋しくて... 涙

キラーワード過ぎる。桑田史上でもここまで赤裸々な歌詞ってなかなか無いのではないだろうか。ダッフルコートを着てもいいかな~って時期になると聴きたくなる。

明日晴れるかな

www.youtube.com

第4期ソロワークス。このあたりから歌詞に「老い」みたいなものを顕著に感じるようになる。

熱い涙や恋の叫びも

輝ける日はどこへ消えたの?

明日もあてなき道を彷徨うなら

これ以上元には戻れない

過ぎた過去、若すぎたあの頃への追憶。この曲の主人公は「熱い涙」や「恋の叫び」が輝かなくなってしまった地点から、過去を懐かしみ、未来を憂いている。でも、本当ならそんな季節は存在しない。いつだって人は涙を流していいし、恋してていいと思う。何よりそれは、この後のフレーズに集約されている。

泣きたい時は泣きなよ

君は気付くでしょうか?

その鍵はもう

君の手のひらの上に

夢や希望、恋という扉を開く鍵は、誰しも本当はいつだって持っていて。歳を取るとそういう「扉」から目を逸らざるを得なくなるから「閉じている」と錯覚したり、自ら鍵を捨ててしまったりするんだけど。そんな必要が無い、ということを桑田佳祐は僕らに説いている。

その生命(いのち)は永久じゃない

生命は限りある。だからこそ、人は奇跡の扉を探すのだ。

⑧ダーリン

夏目ナナ可愛すぎん?

2016年以降の桑田ソロ、もっと言えば2013年~2015年までのサザン、とりわけ2015年にリリースされた「葡萄」、これらはかなり「歌謡曲」をテーマに制作されていて。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

 そのキッカケを遡っていくと、2007年リリースのこの「ダーリン」に辿り着く気がする。勿論、それ以前にも歌謡曲チックな楽曲はあったけど、ここまで歌謡曲に振り切った曲ってこれが初めてだったのではないだろうか。今に続く路線のキッカケの1つとして聞くとこの曲の聞こえ方も変わってくる気がする。

別れた彼女にカッコつけながらもホントは悲しくて悲しくて仕方がなくて涙を流す男。共感しかない。

本当は怖い愛とロマンス

www.youtube.com

第5期ソロワークス。この時期は特に色々あった頃だったのだけど、曲としては60年代ビートルズ調というか、「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を彷彿とさせるピアノの跳ねるようなイントロ、なだれこんでくるイントロにドキドキ。

⑩銀河の星屑

www.youtube.com

80年代、サザンとして「人気者で行こう」や「KAMAKURA」などの作品を創り出した桑田佳祐。いずれも当時としては珍しいテクノサウンドを積極的に導入した作品で、今なおサザンファンの間では名作として評価の高い作品たちだ。その後も打ち込みサウンドは桑田佳祐作品のそこかしこに散りばめられてる。この「銀河の星屑」もまた、打ち込みを多用したサウンドメイキングなのだが、これまでの作品と決定的に違うのは、打ち込みと同時に「バイオリンも一緒に鳴らされているところだろう。これについては「MUSICMAN」評でも書いたので是非そちらを読んでみてほしい。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

 歌詞も「老い」を越えて「死」を彷彿とさせる。「MUSICMAN」リリース前年のことも相まって、鬼気迫るような歌唱に圧倒されてしまう。

⑪愛しい人へ捧ぐ歌

www.youtube.com

亡くなった女性を想うラブソング。

また生まれかわって僕と踊ろうよ

一つに重なって風になろうよ

こんな駄目な 野暮な男のわがままだけど

No,I'll never cry.

もう一度そばにいて

「生命」は永遠ではない。「生命」のその先に辿り着いても、貴方と共にありたいと願う歌詞は、「愛」そのもの。「音楽」にとって「愛」は永遠のテーマだが、「愛」に対する一つの解答を桑田佳祐が導き出したと言っても良いだろう。

⑫愛のプレデュード 

愛のプレリュード

愛のプレリュード

女友達への恋心に気付いてしまった男の、甘酸っぱいドキドキを描く。60にもなって、まるで童貞みたいなこんな歌詞を書いてしまう桑田佳祐はやはり根っからに童貞なのかなと。8月リリース「がらくた」収録予定。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

⑬ヨシ子さん

www.youtube.com

無国籍感漂う打ち込みサウンド、無茶苦茶なようで60歳なりの現代への俯瞰した視点を感じる歌詞。日本に新しいポップスの形を提示した、まさに意欲作。適当に作られたようで、その実、めちゃくちゃ作り込まれたであろうことがよく分かる。誰にも真似出来ない、唯一無二の桑田ポップス。

⑭祭りのあと

孤独の太陽」を経た第2期ソロワークスの集大成にして、今ではソロライブを締めくくる必殺のキラーチューン。

情けない男で御免よ

愚にもつかない俺だけど

涙を拭いて 嗚呼

夜汽車に揺れながら

「情けない男」描写は桑田佳祐の39年に渡る音楽活動の中でもとりわけ強く、何なら彼の永遠のテーマであり主題である。それは2017年の今なお続いていて、例えばサザンとしてリリースした「葡萄」における「彼氏になりたくて」や「栄光の男」、ソロなら「MUSICMAN」の「傷だらけの天使」。ああいった曲はいずれも「クソ情けねぇ、女々しさ100満点」みたいな男が主人公だ。それは恐らく桑田佳祐自身が「クソ情けねぇ、女々しさ100満点」な男だからこそ、そういう曲が生まれる。そして、僕みたいな「クソ情けねぇ、女々しさ100満点」の男たちが今並べたような曲を聴いてめっちゃ共感して泣いてしまう。そんな構図がファンと桑田佳祐の間には出来上がっている。

悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

「祭りのあと」が他の楽曲と違うのは、桑田自身が僕達聞き手に「男ならこうあれよな」というメッセージを投げかけ、とりわけそのメッセージ性が余りにも強い所だろうか。この一節を座右の銘とするファンも多いのではないか。僕もまた、「粋で優しい馬鹿」で在り続けたいと願う女々しい男の1人である。

 

以上14曲、なるべくネット上で聞ける曲を中心に。やはり桑田佳祐のポップセンスは凄い。音楽には様々なジャンルがあるが、ポップスは一番音楽的に自由なジャンルだと思う。だからこそ難しい。サザンとしてデビューしてから39年もポップスを作り続けてきて、今なお名曲を作り続ける桑田佳祐はやはり、どうしようもなく才能に溢れているのだなと思わされる。8月にリリース予定のアルバムにも、そしてそれに伴うアルバムツアーにも、最高の期待をしているし、きっと桑田佳祐という人はそれを絶対に裏切らないと思う。とても楽しみだ。

f:id:fujimon_sas:20170621123755j:plain

サイコーにウンザウンザなバンド、バックドロップシンデレラ

f:id:fujimon_sas:20170610151539j:plain

「ロック」。もう何度もこの言葉をこのブログでは使っている。音楽のジャンルとしてのロック。皆が簡単に口にしている言葉だけど、その定義は実に曖昧だし、「ロック」という枠組みの中でも実に様々な音楽が鳴らされている。もうそんなんだったら自分たちで新しいジャンル作っちまったほうが早い。誰かと同じ部屋に居続けても新しい世界は見えてこない。部屋を飛び出し、新しい部屋を創造することこそが「クリエイト」だ。

バックドロップシンデレラ。彼らは一貫して「ウンザウンザ」と名付けた自分たちの音楽を鳴らし続けている。今回は彼らの魅力を掘り下げたい。

www.youtube.com

www.youtube.com

「ウンザウンザ」という音楽ジャンル、と言われてもよくわかんねーし、大体曲名に付いちゃってるし!と思われそうだけど。ロックシーンを視野に入れつつ、パンクやスカ、ハードコア、メタル、レゲエなど実に多種多様なジャンルを基調に、ヨーロッパ圏のリズムや音階を多用する。これこそが「ウンザウンザ」。

www.youtube.com

www.youtube.com

ロックバンドには珍しく、バイオリンを多用する。そしてカバーもガンガン歌ってる。そしてそのチョイスの奇抜さ。「だんご3兄弟」「およげ!たいやきくん」なんかはもはや生活に定着している楽曲で、それは自然と求められるハードルが高くなるということなのだが。そのハードルをいともたやすく飛び越えて、原曲とはまったく別モノのような楽曲に仕立て上げてしまう。他にもサザンオールスターズの「シュラバ☆ラ☆バンバ」や「サウスポー」、「マイムマイム」に「ジンギスカン」などなど、実に面白いカバーを展開している。逆にバックドロップシンデレラの入門編ってカバーアルバムなんじゃね?ってくらいおススメなので是非聞いてみて欲しい。

いろんな曲でウンザウンザを踊ってみた

いろんな曲でウンザウンザを踊ってみた

 

 勿論、カバーだけではなく彼らのオリジナル曲も素晴らしい。


埼玉県南部に以前存在した街、与野市。今はさいたま市に合併されてしまった。そんな与野市について歌うのがこの「市長復活~さいたま市ヨリ与野市ヲ解放セヨ~」だ。こんなテーマの曲他に存在しない。というかあってたまるか。バクシンならではの着眼点、そしてそんなテーマなのにも関わらずめちゃくちゃカッコいいサウンドが乗ることで最高にカッコいい楽曲になっているのがなによりスゲェなと。

www.youtube.com

柏レイソルのチャント「応援歌」となった「さらば青春のパンク」。そもそもバクシンレベルの知名度のバンドの楽曲がサッカーチームの応援歌になることが既に異例中の異例なのだが、そこにバクシンサイドも乗っかって新録Ver作ったりMVでもファンとコラボしたりと、スゴク音楽のあり方として美しいと思わされる。「さらば青春のパンク」、スゴくエモーショナルで(バクシン曲には珍しく)普通に泣ける。

f:id:fujimon_sas:20170622124408j:plain

Vo.のでんでけあゆみ、Gt,Vo.豊島”ペリー来航”渉、B,Cho.アサヒキャナコ、Dr,Cho,鬼ヶ島一徳の4人編成。特筆すべきはアサヒキャナコの美貌。ホント綺麗な方なんですよ。

f:id:fujimon_sas:20170622124912j:plain

f:id:fujimon_sas:20170622124956j:plain

会場が狭いところだと物販とかも普通にバンドメンバーがやってるしなんならそのへんでメンバーが酒飲んでたりするから普通に会話できるんですよね。僕も3年前友人とバクシンのライブに参加したとき一緒にお話させて頂いたんですが、やはりスゴクお綺麗な方でした。写真も撮ってもらったり。

あとはGtの豊島さん。

f:id:fujimon_sas:20170622125408j:plain

f:id:fujimon_sas:20170622125417j:plain

髪凄いな!

バックドロップシンデレラのギター兼ライブハウス池袋Admの店長。ライブハウスを経営しながらバンドも続けるの、ほんとスゴイ。

そんな彼らの最新シングル、「フェスだして」。

www.youtube.com

フェスが音楽シーンの縮図と化し、音源よりライブ市場が活発になった現在の音楽業界と、そこにバンドとしてどう向かっていくかを描いた今作。先日Upした「ベストソング2017上半期編」にも18位にランクインさせていただいた。「フェスに出たい」というのは現代のロックバンドの悲痛な叫びであり、切実な願いでもある。フェスを肯定した上で、そこのパイをどうやって獲得していくか。これこそロックバンドの新しい在り方だろう。

もっと様々な人に知って欲しいバンドだ。この記事を読んで気になった人は是非ベスト盤の「BESTです」、そしてカバーアルバムの「いろんな曲でウンザウンザ踊ってみた」あたりを聞いてみて欲しい。あなたも一緒にウンザウンザしよう。

BESTです

BESTです

 

今年のRIJF、らしくなくね?【ROCK IN JAPAN FES 2017総特集】

f:id:fujimon_sas:20170621093928j:plain

日本最大級のロックフェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL。今やRIJFでGRASS STAGEに立つことがロックバンドのひとつの目標となっているだろう。それくらいロックフェスは日本に定着したし、その中でもRIJFは随一のネームバリュー、そして規模だ。

そんなRIJFの今年の全出演者が先日発表されたのだが、これホントにRIJF?って。(いい意味で)ROCK IN JAPAN FESらしくない出演者のオンパレード。去年のいきものがかりも驚いたけど、今年はその15倍くらいビビるようなメンツばかり。この記事ではそういう意外な出演者をフューチャーしつつ、これは見てほしい!っていうか見たい!な出演者をピックアップしていきます。「ふじもと的・ROCK IN JAPAN FES 2017で見たいミュージシャン10選」。そして後半はロックフェス初心者の方にささやかな諸注意を。よろしくどうぞ!

①B'z

f:id:fujimon_sas:20170621093835j:plain

最初に発表された段階でぶったまげたのがB'z。嘘だろ!?と。ROCK IN JAPANを主催するrock'in on JAPANとB'zの不仲説はずっと都市伝説レベルでネットのあちこちに書かれていたし(編集長がB'zを「商業音楽」と批判したとかさ)実際rock'in on JAPANでB'zが特集された事は無かった。B'zと同じく「日本3大ロックバンド」と呼ばれているMr.Childrenサザンオールスターズはちょくちょく掲載されているにも関わらず、だ。そんなB'zが満を持してRIJFに出演する。勿論、紛れもなくB'zは日本を代表するロックバンドで、彼らを知らない人は居ない。彼らのロックがひたちなかにいよいよぶちまかされる。8/5に出演予定。


B'z / 声明

www.youtube.com

ポルノグラフィティ

f:id:fujimon_sas:20170530133946j:plain

彼らもまた、B'zと同様に一度もrock'in on JAPANに掲載されたことがないようなバンドだ。そしてこちらもB'zと同じく「不仲説」がまことしやかに囁かれ続けていたバンドである。ただB'zと決定的に違うのは、結構フェス慣れしているということだろうか。近年では特に自分たちが中心となって開催していた「Amuse Fes」や、海外のアニメ系フェスへの出演が目立っていた彼らが、いよいよRIJFに出演する。なにより彼らのアッパーな楽曲や他を追随させない客を巻き込んでの圧倒的なライブパフォーマンスは、夏空の下のロックフェスに大いに映える。是非GRASS STAGEで7万人規模の「ハネウマライダー」や「Ohhh!!!HANABI」のタオル回しや「ミュージック・アワー」の変な踊りを見たい。8/12に出演予定。

www.youtube.com

www.youtube.com

Suchmos

f:id:fujimon_sas:20170621100430j:plain

今まさに大躍進中のSuchmos。旬真っ只中の彼らを今見れるのはとても羨ましい。おそらく彼らの人気や動員数から言ってLAKE STAGEからSOUND OF FORESTあたりだろか。雰囲気から言えばSOUND OF FORESTが似合いそうだが、一気にGRASSまで駆け上がってしまうのも夢がある。暑い日差しをクールダウンさせるように、彼らの音に合わせてユラユラと揺られているだけでも気持ちがよさそう。8/5に出演予定。

www.youtube.com

www.youtube.com

マキシマム ザ ホルモン

f:id:fujimon_sas:20170621102112j:plain

「三度の飯より飯が好き!!」なアイツらがついにひたちなかにカムバック!!ドラマー・ナヲの妊活によって活動を休止していたマキシマム ザ ホルモンがいよいよ本格的に復活。マキシマムザ亮君の激ヤセやライブDVDの「楽器を使わないロック」など、休止中も何かと話題に事欠かさなかったホルモン。今夏は全国ありとあらゆるフェスに出演し、「#ホルモン復活したからって調子こいてフェス出過ぎ!」というタグを半ば自虐的に使うなど、フェス出演を積極的にアピール。フェスが主戦場だといっても過言ではない彼らの「麺カタこってり」な生きざまと国内トップクラスのハードコアミクスチャーロックをひたちなかで。8/5出演予定。

www.youtube.com

www.youtube.com

吉澤嘉代子

f:id:fujimon_sas:20170621105228j:plain

ふじもと的絶賛激推し中の女性SSW、吉澤嘉代子。様々なタイプの楽曲を様々な歌声で響かせる様はまさに魔女のよう。美しい歌声も、笑ってしまうような不条理な世界観も、すべてが吉澤嘉代子ワールド。彼女の世界を体感しよう。8/6出演予定。

www.youtube.com

www.youtube.com

fujimon-sas.hatenadiary.jp

 ⑥チャットモンチー

f:id:fujimon_sas:20170621122656j:plain

ガールズバンドといえば!な立ち位置のチャットモンチーだが、特にドラムスの高橋久美子の脱退以降、手を変え品を変え、まさにカメレオンのように様々な音楽性を魅せ続けている。昨年からは「チャットモンチーメカ」と題し、メンバー2人と打ち込みを使用したライブパフォーマンスを展開している。今の体制でのライブは今しか見れないだろう。チャットモンチーの「今」を音で感じ取って欲しい。8/6出演予定。

www.youtube.com

www.youtube.com

⑦back number f:id:fujimon_sas:20170621164619p:image

今更僕なんかが語るまでもなく、国民的ロックバンドに到達したback number。切ない、女々しい、愛おしい。そんな形容詞が似合うようなラブソングを、清水依与吏の力強くも儚げな歌声で響かせる。随分久しぶりのRIJF出演のイメージだが、前回LAKE STAGEだった。今回こそはGRASS STAGEに出演するのではないだろうか。8/5出演予定。

RADWIMPS

f:id:fujimon_sas:20170621171818j:image

昨年の「君の名は。」旋風が記憶に新しいRADWIMPS。最新シングル「サイハテアイニ/洗脳」は既に次のモードに突入している事がよく分かる作風だった。ポジティブとネガティブ、両方の感情を巧みに使い分ける様は、人間そのもの。まさに「人間開花」なRADWIMPSの今を見逃すな。8/12出演予定。

Base Ball Bear

f:id:fujimon_sas:20170621172520j:image

これはもうね。水戸黄門の印籠みたいなもんで。ここまで去年の記事で選んだバンドは重複しないように選んできたけど、コレはもうね。癖みたいなもんです。すんません。

毎度お馴染みBase Ball Bear。現在ツアー真っ只中の彼ら。アルバム「光源」は、今までのBase Ball Bearでは考えられなかったような景色を見せつけた。僕も「光源」のアルバムツアー初日を見に行ったが、「光源」の瑞々しさがたっぷりと詰まったキラキラしたライブが展開されていた。サポートギターにKIRINJIの弓木英梨乃を迎えた彼らはまさに敵無し。彼らのフレッシュな音を爽やかな野外で体感して欲しい。8/12出演予定。

桑田佳祐

f:id:fujimon_sas:20170621123755j:plain

日本のKING OF POPがひたちなかに再降臨。RIJFが最後の最後に発表した出演者は桑田佳祐。ラジオでは夏フェスへの出演を匂わせるような発言を散々していたので、彼の活動を追っているファンである僕としては正直予想通りと言った感じだったのだが、とはいえ彼がソロ名義でRIJFに出演するのは15年ぶり。サザンで出演したのも12年も前だ。その間にROCK IN JAPAN FESそのものやロックフェスの在り方は様変わりした。そこに日本のKING OF POPはどのように立ち向かうのかはやはり注目ポイントだろう。なによりこのタイミングで桑田佳祐がロックフェスに出演する、ということが僕にとっては何より驚きだった。前回ソロでRIJFに出演した02年も、サザンで出演した05年も、割とモードとしてロック方向に向いていた。しかし今の桑田佳祐はお世辞にも所謂ロックなモードではなく、どちらかと言えば歌謡曲方向に向いた楽曲や活動が目立つ。新曲として既にラジオやドラマ主題歌として解禁されている「オアシスと果樹園」や「若い広場」はまさしく歌謡曲路線。ロックフェス向きとは言い難いこれらの曲を引っ提げてロックファンの心にどれだけ印象付けるのか。期待したいと思う。8/6出演予定。

 

やはり今年は「え、こんな人出るんだ!」な出演者があとを絶たない。これは何もRIJFに限った事ではなく、春先に開催されたメトロックには関ジャニ∞が出演し、話題をかっさらって行った。今や音楽シーンの縮図と化したロックフェスだからこそ、今までは積極的にロックフェスに出演していなかった大御所バンドやアイドルも出演せざるを得ない状況になりつつある、ということだろうか。一方で、こうして出演者の幅が広がるというのはある種飽和しつつあったフェスシーンがより活発になる布石になるのではないか、という期待も持てる。こうなってくると来年のRIJFには嵐でも出演しそうな勢いだ。とはいえ、既存のフェスユーザーにとっての懸念は「フェス慣れしていないバンドやアイドルのファン問題」だろう。音楽ファン界隈で「地蔵」と言えば、道端にあるお地蔵さんではなく、フェスに来て目当てのミュージシャンの前の時間帯から場所を取り、目当てではないミュージシャンには目もくれない悪質な客のことを指す。こうした事が起こることは、ミュージシャンにとっても、楽しみに来たユーザーにとってもいい事では無い。フェス、とりわけRIJFに関する注意事項をココからはまとめていこうと思う。とはいえ、僕自身はRIJF未経験だ。こんな僕がああだこうだ言っても説得力は無いのかもしれないが、ある程度の参考になればと思う。

①場所取り禁止!

f:id:fujimon_sas:20170621171258j:image

目当てのミュージシャンの1組前の時間からステージ前で場所取りをするのは基本的には良いことではない。まして、興味が無いからとミュージシャンのパフォーマンスを無視するのは1番失礼な行為に他ならない。前述したような「地蔵」行為になる。ミュージシャンのファンはそのミュージシャンの評価を左右するような立場にあることを忘れてはならない。より近くで目当てのバンドやミュージシャンを見たい気持ちは痛いほど分かるが、堪えよう。

②スタンディングエリアに大きな荷物は持ち込まない!

f:id:fujimon_sas:20170621171339j:image

RIJFの1部ステージははスタンディングエリアとテントゾーン、シートゾーンに分かれる。無論、スタンディングエリアは前方、テントゾーン、シートゾーンは後方だ。RIJFモッシュやダイブなどの行為は禁止しているとはいえ、ステージ前はお客さんの圧縮などが発生するだろう。スタンディングエリアでライブを楽しむなら、最低限の荷物(ケータイ、小銭ペットボトルなど)に留め、後はクロークなどに預ける事。リュックサックやトートバッグ、クーラーボックスなんかは以ての外だろう。自分だけでなく、周りの人にも迷惑がかかる。常に周りの人を思いやる行動をしよう。ライブはミュージシャンとたくさんのお客さんの共有空間で、ミュージシャンと貴方1人の空間では決して無いのだ。

③水分補給を忘れずに!

f:id:fujimon_sas:20170621171548j:image

炎天下の中開催されるRIJF。水分補給を忘れて熱中症や脱水症状、なんて事にはならないようにしたい。フェスはライブだけでなく、様々な「フェス飯」や、フェスならではの心地良い空間も魅力。たまにはライブを忘れてRIJFでしか体験出来ない時間を楽しもう。

④歌わない!

 f:id:fujimon_sas:20170621171657p:image

コレは賛否両論あるかもしれないが、ライブ中に演奏に合わせて歌うような行為は(個人的には)慎んだ方がいいと思っている。貴方の歌を聞きにライブに来てる訳では無い。歌いたい気持ちを堪えて、口パク程度に留めてほしい。あなたのその上手くも下手でもない歌声、意外と隣の人とかに丸聞こえだ。

 

如何だったろうか。改革には何事もリスクがつきもので、そういう意味で今回のROCK IN JAPAN FESはかなりの英断だったように思う。放っておいてもかなりの量のチケットが売れる位のロックフェスな筈だ。にも関わらず、こうした新しい取り組みを行うということは、やはり今後もRIJFを続けていくために他のフェスとの差別化を図っているのだろう。夏フェスはRIJFだけではない。他にも様々なフェスが各地に点在している。もっと言えばそれぞれのミュージシャンやバンドがワンマンライブやツアーを開催している。RIJFで好きになったバンドやミュージシャンがいたら、他に出演するフェスやライブに行ってみるのも大いにアリでは無いだろうか。今回挙げた出演者だけでなく、他にも様々な出演者が顔を揃える。いつもは見ないようなライブに顔を覗かせたら、意外とめちゃくちゃ良かった!なんてな事もフェスならでは。体調には気をつけつつも、色んなライブを見て欲しい。

僕?僕は行けません。

f:id:fujimon_sas:20170621174031j:image

#ベストソング2017上半期編

f:id:fujimon_sas:20170602165439j:image

毎年恒例の #ベストソング2017 の上半期編です!歳を重ねる毎に聞く幅が広がって、半期なのに既に結構な数を選べるようになってきました。今回の選考基準は1/1~5/31までにCDがリリースされた or YouTubeや配信などで音源がフル尺で公開されたものの中から選びました。...のため、例えばYouTubeでフル尺MV公開されたのは16年内だけど、音源が2017年に入ってからリリースされた、みたいな曲もランクインします。むしろそういう曲が多数かもです。また、CMやテレビ、ラジオででオンエア解禁されていても音源のリリースが無かったり、YouTubeや配信で「フル尺」で公開されてない様なものは選考対象から外してます。そのへんご了承ください。20曲を厳選し、ランキング形式にしてみました。でも全ての曲が最高です。桑田佳祐風に言うならば「全ての曲が1位」なのです。

兎にも角にも!やっていきましょう!20位からカウントダウ~ン!!!

絶対彼氏以上 アシュラシンドローム

打首獄門同好会ファンなら知らない人はいないであろうバンド、アシュラシンドローム。5月にリリースされたアルバムに収録されている1曲。イントロの他国籍感漂うギターリフは今までの彼らの楽曲からは想像できないものだ。極めてロックなサウンドだが、サビで視界が開けるようにメロがよくなるのもGood。

ヒカリノアトリエ Mr.Children

昨年は全国のホールを回り続け、今年は新しいホールツアーを行いながらもONE OK ROCKのライブにゲストで出演したり、スガシカオのフェスに出演したりとライブ活動を精力的に行っているミスチル。1月にリリースされた今作はNHK朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌。特に僕がこの曲が魅力的だと思うところがイントロで。ミスチルっぽさが全くない、スゴク新鮮な音が鳴ってる。なんかもうめちゃくちゃフレッシュ。「REFLECTION」で小林武史と離れ、ホールツアーで旅を共にした戦友と鳴らすサウンドはどこまでも瑞々しく、デビュー25周年とは到底思えない音が鳴ってる。夏には大規模なスタジアムツアーも控えているMr.Children。やっぱり化け物バンドだなと改めて思わされた。

⑱フェスだして バックドロップシンデレラ

日本にすっかり定着したフェス。でもそれはミュージシャンにとっていいことばかりではなく、フェスに出ないバンドやミュージシャンは流行から置いてかれるような風潮もある。この曲はフェス批判をするような曲ではなく(バクシンだっていろいろなフェス出てるし)とにかくフェスに出ていろんな人に自分たちの曲を聞いて欲しい、ライブを見て欲しいという気持ちが爆発した結果がこの楽曲に繋がったんだと思う。バクシンならではのロックサウンドがとても良い。

⑰KATOKU レキシ

80年代っぽさ…っていうか80年代サザンオールスターズ感のある(俺だけかな?)ロックテイストな1曲。もう正直「世襲制」と「What's you say?」の韻の踏み方だけで満点あげたくなるような曲なんだけど、それ以上にサビの圧倒的なポップが癖になる。イントロの段階では感じなかったキラキラがサビでぶち上ってくる感覚。「SHIKIBU」も「きらきら武士」もそうだけど、レキシはどこまでもポップだから何度でも聞けるし、飽きないし、めちゃくちゃハマれてしまう。MVのしょうもなさも注目ポイント。

⑯原宿いやほい きゃりーぱみゅぱみゅ

2017年の中田ヤスタカ作品群はとりわけ「東京」を意識した楽曲が多いなと思う。Perfume「TOKYO GIRL」にしても、この「原宿いやほい」にしても現代の東京の在り方を豊かに描ききっている。それはまあ言ってしまえば2020年に控えた東京五輪だとか、それに付随するリオ五輪閉会式でのパフォーマンスだとかを踏まえての、ということなのだろうが、きゃりーやPerfumeという世界レベルで成功を収めている者達、言わば現代日本のポップアイコンが「東京」を歌うことに物凄い意義とか価値があるように思う。サビで歌詞を入れない攻めのスタイルやテクノの真髄をここぞとばかりに詰め込んだようなサウンドには昨年のPerfumeのアルバム「COSMIC EXPLORER」収録の「Miracle Worker」を彷彿とさせる。今までは独自の路線でポップスを突き詰めていたきゃりーに極めてテクノポップらしい楽曲を提供した中田ヤスタカに驚かされると共に、それを完全に自分のモノにしているきゃりーの今後にも期待してしまう。

⑮不協和音 欅坂46

昨年「サイレントマジョリティー」で大ブレイクした欅坂。今作は90年代打ち込みサウンドに「サイレントマジョリティー」をさらにレベルアップさせたような激しい歌詞が乗っかる。「サイマジョ」もそうだったけど、社会の流れはどんどん良くない方良くない方に行くのに対してこういう刺激的な歌詞の楽曲って年々少なくなっているなぁと思っていて、だからこそ刺激的で未来を見据える歌詞だった「サイマジョ」、そして欅坂はウケたと思うし、「不協和音」もまた、名曲になりえたのだと思う。僕を含めた沢山の若者に聞いてほしい楽曲だ。

⑭洗脳 RADWIMPS

昨年の「君の名は。」による国民的大ヒットも記憶に新しいRADWIMPS。サウンドトラック「君の名は。」、そしてアルバム「人間開花」を引っ提げて行われたツアーの直後に発売されたシングルは「サイハテアイニ」という昨年からの流れを汲んだポジティブな楽曲と「洗脳」という「アルコトロニーの定理」や「絶体絶命」に代表されるネガティブさを極限まで煮詰めたみたいな楽曲の両A面でリリースされた。昨年の大ヒットはRADの「陽」の部分によるもので、そのイメージが固定されてしまうことを避けてこういう曲がリリースされたのだろうが、個人的にはこういうクッソ陰湿な曲こそRADだと思っている。途中の野田洋次郎の語りなんか厨二臭さ全開なんだけど、でもスゴク本質を突いた歌詞だと思う。

⑬カゲロウ ЯeaL

大阪発ティーンズガールズバンドの3rdシングル。アニメ「銀魂.」OPテーマに大抜擢された今作。僕自身「銀魂.」のファンなのでアニメを見るたびにこの曲を聴いていたのだが、特に現在の「銀魂.」のモードにぴったりな作風でOPにとてもマッチしていた。

消えない 消えない あの日のカゲロウ 胸の奥に花咲かせた

見えない 見えない 明るい明日 この気持ちどうしたらいい?

物語も極めて大詰めの「銀魂.」、過去の師匠と対峙する銀時や寺子屋のメンバーってところが特に今季の物語の核を担っていて、そういう物語とものすごくリンクした歌詞でOPの度に物凄く惹きつけられた。ボーカルのRyokoの声も、「銀魂.」の神楽と似てたりするし、「銀魂」無しにしてもめちゃくちゃ攻めたロックサウンドで全然ガルバンっぽくないところもスゴク良い。これからがとても気になるバンド。

⑫TOKYO VAMPIRE HOTEL tricot

tricotの十八番である変拍子サウンドは少し鳴りを潜め、爆発しそうなギターサウンドとサポートドラマー吉田雄介の芯のあるドラム、中嶋イッキュウの美しい歌声が絶妙に混ぜ合わさった1曲。歌詞も哲学的で考える余白を与えてくれている。理論ではなく体感や感情で突っ走っているような楽曲がとても素敵。

⑪ヤバみ ヤバイTシャツ屋さん

飛ぶ鳥を落とす勢いのヤバT、メジャーデビューしてから初のシングルは自らがおかれている立場や現在の音楽シーンを極めて俯瞰的に見つめた歌詞。

「歌詞に意味がないと! 説得力がない!」
もうそんな時代じゃない!?
「理解できないものばっかり流行っていく!!!」
いつまで置いていかれちゃってんの

「歌詞には意味は~」とか「説得力が~」とか「理解できないものばかり流行る~」というのは音楽の多様性を損なってしまうような言葉で、ヤバTもこういうこと散々言われてきた人たちだと思う。

日本語の乱れがどうたらこうたら
言うけどいつの時代でもおんなし
ふいんき良ければそれで
全然大丈夫だからまぢウケんね
偏差値が20ぐらい下がってく
音楽で頭空っぽにして
1番のサビで覚えた感じで
みんなで一緒に歌ってね

日本語の乱れがどうとかこうとか、なんて結局どの時代だって言われているもので、今や国民的バンドのサザンだってデビュー当時は日本語がどうこう言われていた側のバンドだった。「日本語の乱れが云々」という文言は自分が受け入れられないものを批判するための常套句なのだ。言葉とは時代によって変化していくものなのだ。そんな批判にヤバTは屈しないで欲しいし、彼らはやりたいようにやることが面白いんだからやりたいようにやり続けて欲しい。

⑩シアワセ林檎 ゲスの極み乙女。

本来なら昨年12月にリリースが予定されていた「達磨林檎」より。イントロのキーボードの音はポップなようでどこか陰を感じ、恐らくはこの1年間で川谷絵音が感じたすべてが詰め込まれているような歌詞に物凄いリアリティを感じる。

プラスのビートで歌うこと

それ以外に無いって知ってる

意味の無い嘘取り繕って

マイナスになることも知ってる

結果論で世は論じてる

斜め感で舌を出している

そんなつもりは無い そんなつもりは無い

このAメロなんか物凄い。完全に世の中に対してブチ切れてる感じがしてる。音楽家は自分がしてきた経験を音楽に還元してナンボだと思うし、川谷絵音は本当にそういう人なんだろうってのが良くわかる。まもなく発売されるindigo la Endのアルバムもめちゃくちゃ楽しみだ。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

fujimon-sas.hatenadiary.jp

⑨TOKYO GIRL Perfume

ドラマ 「東京タラレバ娘」主題歌。上記した通り、世界的な成功を収めている彼女達が「東京」について歌う、という所がとてもイイなと思わされる。

たくさんのモノが行き交う街で

何気なく見ている風景に

なにかもの足りない特別な

未来を指差して求めてる

何も考えずに暮らし続けることは簡単で、流れにだけ乗ってそれだけで満足してしまう方がいいこともあるだろう。けれど、満たされなさとか自分の夢を持つことで、何か未来に希望が持てればと願うこの歌詞に酷くドキマギとしてしまう。「ポリリズム」の頃とは明らかに違う、大人のPerfumeであり大人ならではの視点だと思う。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

⑧流動体について 小沢健二

小沢健二が新譜を出す」。オザケン世代ではない僕でもこの事象が如何に日本の音楽業界にとって衝撃的なことなのかは想像に容易かった。殆どゲリラ的(と言ってもネットではリリース前から結構話題になっていた気がするが)な販売方法は昨年のHi-STANDARD「ANOTHER STARTING LIFE」を彷彿とさせ、大ベテラン勢の活躍に改めて感服させられる。「平行世界」をテーマに作られた今作は2017年現在の様々なコンテンツ(「君の名は。」や「シン・ゴジラ」も平行世界が関わってくる映画だった)にも通じるもので、「もし~だったら」という過程、あるいは妄想というのは人間誰しもやりがちな行為で、「未来にも、現在にも、そして過去にも可能性が秘められている」ということでもある。小沢健二は2017年という「世界」を極めて俯瞰して見ているのだろうと思ったり。

⑦歯痛くて feat. DR.COYASS 打首獄門同好会

 来年には日本武道館での公演が決定している打首獄門同好会。「歯痛くて」はラッパー兼歯科医師のDR.COYASSをゲストに迎え、「歯」に関する怒涛のリリック(歯石と奇跡の韻とかめちゃいい)と重厚なラウドロックサウンド。とはいえラウド一辺倒ではないのが打首らしくて

気がついてみりゃ口の中 奥歯に穴 開いてるけど

痛くもないし虫歯じゃない たぶん詰め物 取れただけ

というAメロは物凄く日本らしいメロディだし、サビもなんなら感動してしまうようなメロディと歌詞(会いたくてと歯痛くてとかもめっちゃいい)だ。ラウドロックという枠からはみ出し、様々なチャレンジを続ける打首獄門同好会から目が離せない。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

⑥Natural Lips 岡崎体育

「日本語詞を英語っぽく歌う」ということは桑田佳祐岡村靖幸が散々してきたことではあるんだけど、それをこんな使い方で表現してしまうのが物凄く岡崎体育らしい。桑田イズムや岡村イズムを着実に感じさせるくらいモノにしつつも、キチンと自分らしさも盛り込んでいる。ニューアルバムにも期待したい。

⑤イト クリープハイプ

映画「帝一の國」主題歌。昨年のアルバム「世界観」で掴み、作品集「もうすぐ着くから待っててね」で発展させた「自分たちが鳴らさない音」をフルに展開させた今作はクリープハイプ史上でも類を見ないポップさに仕上がっている。イントロから鳴らされる管楽器は今までのクリープハイプからは到底考えられなかったし、イントロ~Aメロ~サビに至る「動→静→動」に感情を揺さぶられる。何より自分を操り人形に喩え、運命という名の「糸」に翻弄されのではなく自分の脚で立ち、未来を自分の手で切り開こうとする歌詞に涙が溢れてくる。

④地獄タクシー 吉澤嘉代子

 吉澤嘉代子の3rdアルバム「屋根裏獣」からの1曲。吉澤嘉代子独特の不条理な世界観×サスペンスな歌詞と、椎名林檎を彷彿とさせるような圧倒的な歌唱にグイグイと惹き込まれる。緊迫した歌詞のはずなのに、「支度しい!」とか「今行くし!」みたいなフレーズが出てくるところに吉澤嘉代子らしい茶目っ気を感じるし、なんなら「貴女、もう地獄に落ちてますよ」に対する「え」というたった一文字に(ある種の)コメディアンヌとしての吉澤嘉代子を物凄く感じてしまう。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

③S!NG 里咲りさ

1曲の中で曲調がめくりめく様はまさに7変化。ジャンルとか性別とかもうどうでもいいから1人でも多くの人に届け!!!!!っていう彼女の本気を聴くたびに感じてしまう。音楽を心から愛していて、一人でも多くの人にそれを届けたい!と思っていないとこんな作品は作れないだろう。岡崎体育「MUSIC VIDEO」に似ている、とも思われそうだが、音楽そのものでこれをやり遂げてしまうのが何よりこの曲の凄み。ひとりでも多くの音楽好きに届いて欲しい1曲。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

②A.G.I.T. Suchmos

昨年の「STAY TUNE」で爆発的ブレイクを果たしたSuchmosの1曲。攻撃的なギターリフとムード溢れるメロディ。「STAY TUNE」とも、それまでの楽曲とも違う。でも間違いなくSuchmosにしか作り出せないであろう楽曲がこの「A.G.I.T.」ではないだろうか。今年1番のバンドのひとつがSuchmosなのは誰もが認めるところではないだろうか。

①すべては君のせいで Base Ball Bear

 3人体制になってから初めてのオリジナルアルバム「光源」の1曲。絶望の淵に立たされた少年の視界が、一人の少女によって煌めく瞬間が描かれる。紛れもなく小出祐介自身の経験が元になっている歌詞だ。「恋をすると世界が輝く」を地で行く歌詞で、どんなラブソングよりもキラキラしてる。聞いてるこちらまで世界が輝いて見える。世界は美しい、なんて思ってもない言葉まで頭を駆け巡る。恋する素敵さや美しさ、そして世界の輝き。そんなものを「青春」という器を通し、シンセサイザーを取り入れつつもBase Ball Bearらしさを全く失わずに表現した。Base Ball Bearの2度目の青春のスタートを切る、鮮やかでフレッシュな楽曲だ。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

fujimon-sas.hatenadiary.jp

 

というわけで、改めてランキングを。

①すべては君のせいで Base Ball Bear
②A.G.I.T. Suchmos
③S!NG 里咲りさ
④地獄タクシー 吉澤嘉代子
⑤イト クリープハイプ
⑥Natural Lips 岡崎体育
⑦歯痛くて feat. DR.COYASS 打首獄門同好会
⑧流動体について 小沢健二
⑨TOKYO GIRL Perfume
⑩シアワセ林檎 ゲスの極み乙女。
⑪ヤバみ ヤバイTシャツ屋さん
⑫TOKYO VAMPIRE HOTEL tricot
⑬カゲロウ ЯeaL
⑭洗脳 RADWIMPS
⑮不協和音 欅坂46
⑯原宿いやほい きゃりーぱみゅぱみゅ
⑰KATOKU レキシ
⑱フェスだして バックドロップシンデレラ
ヒカリノアトリエ Mr.Children
絶対彼氏以上 アシュラシンドローム

 

如何でしたでしょうか?貴方がこの記事で初めて知った曲も、そうでない曲も、聞いて欲しいものばかりです。このランキングのYouTubeの再生リストを作ってみました。是非よろしくお願いしますー!

www.youtube.com

Base Ball Bear×本田翼 MUSIC VIDEO3部作に関する考察

f:id:fujimon_sas:20170524234832j:image

タイトルの通りです。クッソ趣味な記事ですが良かったらお付き合い下さい。

ミュージックビデオ、皆さん見ますか?貴方の好きなミュージックビデオは何ですか?PVとMVという二つの呼称が混在してしまっている現在において、ミュージックビデオを真剣に作るミュージシャンもいれば簡単に済ましてしまうミュージシャンもいる。岡崎体育なんかはまさにミュージックビデオを真剣に作るミュージシャンだ。「MUSIC VIDEO」というタイトルの曲で大ブレイクを果たしてしまった彼は、日本のミュージックビデオの歴史に名前を刻み込んだ1人だろう。

日本のミュージックビデオの歴史、なんてテーマで記事を書いたらそれだけで論文になりそうだ。そんな大層な記事はまたいつか書けたら書くとして(本当か?)今回は自分の好きなバンド、Base Ball Bearのミュージックビデオについて考察してみたいと思う。

現在Base Ball BearYouTube公式アカウントにアップされているMV数は28本。数あるMVの中でも今回取り上げたいMVは3本。Base Ball Bearのミュージックビデオを語る上で外せない女優、本田翼の出演作である「short hair」「PERFECT BLUE」「すべては君のせいで」の3作だ。彼女が今ほど売れっ子女優になる前、2011年に「short hair」のミュージックビデオ及びCDジャケットに起用されて以来、2013年「PERFECT BLUE」、そして2017年「すべては君のせいで」と3作に渡りBase Ball Bearのミュージックビデオに出演している。このMVがあったからこそ今の本田翼があると言ってもいいし、本田翼が「short hair」をはじめとする数々のMVに出演したからこそ今のBase Ball Bearがあると言ってもいい。事実、何のタイアップが付いたわけでもない「short hair」の知名度や支持率はBase Ball Bear全曲の中でも圧倒的に上位だ。Base Ball Bearと本田翼は途轍もない親和性を魅せる。そしてこの3作のMVは同じ世界観を共有しているMVだというのが僕の持論だ。3作のMVを紹介しながら、この世界観の共有について論じたいと想う。

①「short hair」2011年 監督:児玉裕一 

www.youtube.com

2011年の8月最後の日にリリースされたこの曲は、名実ともにBase Ball Bearの代表曲になった。爽やかさを纏った夏の歌。爽やかなラブソングのようで、様々な解釈も出来るのがこの曲の魅力だろう。

監督の児玉裕一は様々なミュージシャンのMVを手がける映像作家で、Perfume東京事変、水曜日のカンパネラ、POLYSICSなどのMVを手がけ、Base Ball BearのMVも8作程手がけている。あと椎名林檎の夫。羨ま死。

解釈における構成はMVにも反映されている。一見すると本田翼のイメージビデオとも言えてしまう様な構成のこのMV。MVの「その先」を考えていくと、とても切ないMVだなと思えてくる。このMVのなかで本田翼が演じる女性は誰と会話をするわけでもなく、コミュニケーションをとることも無い。夏目漱石の「こころ」を読むか、自転車を漕ぐか、精々かき氷を食べていただけだ。メンバーと同じカットに写ることすら無い。何故だろう。これはこの女性が亡くなっていることを示唆している、というのが僕の持論だ。

ファーストカットの赤い風船が割れるシーンの風船は心臓のモチーフだ。それが破裂する=「死」。

f:id:fujimon_sas:20170526151242p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526151228p:plain

また、女性が回転椅子に乗りクルクルと回りながら本を読むシーン。

f:id:fujimon_sas:20170526152345p:plain

座りながら回転する本田翼。カットが変わった途端に居なくなり、惰性で回転し続ける椅子だけが残る。

f:id:fujimon_sas:20170526152515p:plain

これもまた、この女性がこの世には存在しないモノという表れだろう。

この作品が作られた2011年はご存知の通り東日本大震災が発生した年だ。そしてこのMVのロケ地は千葉県の九十九里。海辺の町ということもあり、3.11による津波被害も甚大だったとされる。そして2011年は小出祐介が敬愛していた彼の祖父が亡くなった年でもある。「死」が扱われる理由がここからも推察できるだろう。

作品内ではVo.小出祐介、そして本田翼演じるこの女性の2者が夏目漱石の「こころ」を読んでいる。

f:id:fujimon_sas:20170526151852p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526152754p:plain

これは「死してもなお、心ではつながっている」ということの暗示だ。人には見えない「心」を夏目漱石の「こころ」を使って表している。「僕らをつないでいるのは心と心のイメージ力」。

曲の最後、それまで本田翼が居た場所が映し出される。そこには先ほどまでの楽しそうにしている女性の姿は無い。

f:id:fujimon_sas:20170526153617p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526153635p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526153716p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526153734p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526153752p:plain

f:id:fujimon_sas:20170526153813p:plain

「short hair」の歌詞には「失う」というフレーズが頻発する。この誰も居ないカットを挟むことで「何か、あるいは誰かを失う」というこの曲のテーマのひとつが表現されつつも、このMVの解釈の鍵のひとつとしても機能しているのではないだろうか。

②「PERFECT BLUE」(2013年)監督:志賀匠

www.youtube.com

www.youtube.com

2013年2月13日リリース。監督はサカナクションでんぱ組.incのMVも手がける志賀匠。Base Ball Bear初のベストアルバムとなった「バンドBのベスト」と同発。ということでMVも同じ映像でありながら「PERFECT BLUE」のみとベスト収録曲+「PERFECT BLUE」のスペシャルダイジェスト版が存在する。

fujimon-sas.hatenadiary.jp

 この記事にも書いたが、「PERFECT BLUE」もまた「死」の要素が色濃く出た作品だ。一見すると爽やかな夏の歌だが、とある少女の「死」がダブルミーニングになっている。その要素はMVにも色濃く現れている。

「short hair」と同様、本田翼の演じる少女は基本的には誰と会うでも喋るでもない。しかし「short hair」と違うのは小出祐介は少女の存在を明確に認識しているし、同じ世界線にいるということだろう。

f:id:fujimon_sas:20170526181000p:plain

小出の先に本田翼がいることが分かる。

そして、この世界は明らかに「この世」ではない異常な世界線だということも示されている。

f:id:fujimon_sas:20170526182025p:plain

唯一彼女が認識する生命体がゴリラだ。これもまた「不条理な世界」という証明になっている。いやもうここはだいぶこじつけだけど。

f:id:fujimon_sas:20170526182308p:plain

ゾンビもいるけど、彼らは生命体ではない。だけど、ゾンビのいる世界線である以上、「幽霊」だとか「死後の世界」が居たりあったりしてもおかしくは無いだろう。

あとは、少女の着ている服がコロコロ変わっている(小出祐介の服は一貫して同じものだ)のもこの世界観の不条理さを表しているだろう。

以上のことを踏まえると、この作品内の小出祐介は「一線」を越えかけているということだ。もう少し分かりやすく言えば、「アチラ側の世界」に足を踏み入れようとしている。「short hair」の頭で亡くなった少女の影を小出は追っている。という解釈が出来る。

そして、MVの終わり、今までは交わらなかった2者が交わる。

f:id:fujimon_sas:20170526183942p:plain

少女の影を追っていたカウンターがもぎ取られる。

「22」を示していたカウンターは、少女自らの手によって「23」へとカウントを進められ、このMVは幕を閉じる。

f:id:fujimon_sas:20170526184206p:plain

この瞬間、(この世界線での)小出祐介は明確にアチラ側へと歩を進めたと考えるのが自然だろう。

正直に言えば、ゴリラもゾンビも「23」という数字もすべてベスト盤によるモノですが、この映像作品のみで考えるとこういう結論に至る、ということをご了承ください。

③「すべては君のせいで」(2017年)監督:山田智和

www.youtube.com

2017年4月12日リリースの7thフルアルバム「光源」収録。監督は山田智和。Base Ball Bearの「『それって、for 誰?』part.1」やサカナクションなどMV、NTT docomoのCMなどを手がけている。

そもそも「すべては君のせいで」自体、「ある日突然 幽霊にされた」という歌詞が(比喩ではあるが)あったりする。ロケ地は新宿、地上25mで撮影された。少女のまわりにはデスクやソファーや黒電話があり、デカンタで水を飲んだり花に水をあげたりしている。

f:id:fujimon_sas:20170526192651p:plain

このあたりから既に「PERFECT BLUE」にかなり近い、けど少し違う「不条理さ」をを感じる。

PERFECT BLUE」のラストで「アチラ側の世界」へと歩を進めた小出祐介(及びベボベメンバー)。最初こそ「short hair」と同様、お互いに交わらないまま映像は展開していく。

一生着かないと 一生すれ違わないと

わかっていた僕の頬を撫でていく光のリボン

「すべては君のせいで」Base Ball Bearより引用

 この歌詞と同時に、ついに今まで部分的に(カウンターもぎ取っただけ)しか交わらなかった両者が完全に交わることとなる。

f:id:fujimon_sas:20170526191438p:plain

その瞬間、少女は涙とも雨とも分からない表情をする。

f:id:fujimon_sas:20170526192151p:plain

そして曲が終わると、少女は満面の笑みで手を振る。

f:id:fujimon_sas:20170526192828p:plain

Base Ball Bear×本田翼シリーズはこの「すべては君のせいで」で完結した、というのが私の考察だ。この笑顔と手をどういう風に解釈するかはあなた次第である。

 

如何でしたでしょうか。結構こじつけ感もありますが、面白い考察になったと思います。MVは音楽に付随するオマケのような扱いをされがちで、すぐに消費されてしまうものも多いですが。真剣にMVと向き合えば向き合うほど面白い解釈も出来るなと思います。映像はとても面白いメディアです。解釈は一つではありません。あなただけの解釈があってもいい。MVを消費せず、様々な角度から見てください。

映像版『バンドBについて』第二巻 [DVD]

映像版『バンドBについて』第二巻 [DVD]

 
増補改訂完全版「バンドBのベスト」(初回限定盤)(DVD付)

増補改訂完全版「バンドBのベスト」(初回限定盤)(DVD付)

 

参考サイト

akabaneouji.blogspot.jp

akabaneouji.blogspot.jp

tomokazuyamada.com

togetter.com

その他Wikipedia

indigo la Endとラブソング

f:id:fujimon_sas:20170524093434j:plain

世の中はラブソングで溢れかえっている。

オリコン歴代ランキングの大半はラブソングだ。サザンオールスターズTSUNAMI」も、CHAGE and ASKA「SAY YES」も、小田和正ラブ・ストーリーは突然に」も、安室奈美恵「CAN YOU CEREBRATE?」もぜーんぶラブソングだ。これらの曲は皆20年近く前の曲ではあるが、現代においてもこの「ラブソング飽和状態」は続いている。「現代の愛の使者」と言ってもいい位にラブソングを歌い続けるback numberは今や紛れもない国民的ロックバンドになったし、2016年に大旋風を巻き起こした星野源の曲は他でもない「恋」だし、同じく16年に大ヒットした映画「君の名は。」(これもまた、とある運命によって結ばれた2人の恋愛模様を描いた映画だった)のRADWIMPSが歌う主題歌は前世を飛び越えて「前前前世」から君を想うラブソングだった。そんなラブソングだらけの邦楽業界に対してのアンチテーゼとして、いわゆる普遍的なラブソングではなく、「新しいラブソングの形」を提示したバンドだっている。ラーメンや米が好きすぎて曲にする打首獄門同好会のスタイルはまさに「究極のラブソング作り」だ。兎にも角にも、日本の音楽業界は「ラブソング」でこんなにも溢れているのだ。

「ラブソング飽和状態」なんて言葉を書いたけど、僕はラブソングに対して否定的な立場をとるつもりは更々無い。邦楽はラブソングばかりでつまらない、という意見をたまに見かけるが、むしろ人間誰もが抱く感情である「愛」や「恋」が音楽制作におけるテーマに据えられるのは必然だと個人的には考える。ラブソングは誰もが共感できるテーマだからこそ曲にしやすいし、それ故に抜きん出るのも難しいのだ。

indigo la Endというロックバンドを貴方はご存知だろうか。この「ラブソング飽和状態」の中でもとりわけ僕は彼らの作るラブソングが大好きだ。ボーカル、そして作詞作曲を担当する川谷絵音はご存知の通り、昨年様々な騒動を引き起こした。恋愛に対して軽薄なイメージが付いて回る彼だが、僕は彼の作るラブソングにどうしようもなく惹かれてしまう。間もなく発売される新アルバムを前に、現在はとかく「騒動」を引き合いにされがちな彼らの『魅力』を「騒動」を抜きに再定義出来ればと思いキーボードに向かい合った次第だ。

indigo la Endの大半の楽曲テーマは「失恋」だ。それは川谷絵音のもうひとつのバンド「ゲスの極み乙女。」との明確な差別化であると同時に、バンドが持つ雰囲気や強固な世界観に繋がっている。indigo la Endの描く恋愛模様の大半は幸せなそれではなく、悲しみを纏った失恋であり、そこから引き起こされる虚空であり切なさを鮮やかに描ききってしまう。とかく恋愛というやつは、往々にして痛いモノだ。必死に誰かを追いかける「イタさ」、失恋した時の「痛み」。対外的にも対内的にも「痛さ」がまとわりつくのが恋愛だと僕は思っていて、indigo la Endはその「痛み」を描くのが巧みだ。

君が好きだってこと以外は

この際 どうだっていい

藍色好きさ」indigo la End

「君が好きだってこと以外どうだっていい」なんて公言してる人が実際にいたとして、正直傍からその人を見たら「うわこいつイテェな」「寒いな」って思ってしまうのではないだろうか。少なくとも僕はそう思ってしまう気がする。でも、いざ自分に好きな人が出来たり恋人が出来たら「君が好きだってこと以外どうでもいい」って思ってしまう。傍から見たらきっと自分も「イテェな」って思われてるって分かってるのに、それでも強く考えてしまう。そんな「恋は盲目」って本当なんだなと。

止められないの 溢れてしょうがないから

意味もなく声も出すんだ

よそいきの服を濡らして夜が明ける

「雫に恋して」indigo la End

 失恋は悲くて、辛くて、切なくて、痛いものだ。人間はその感情に起因して涙を流す。悲しみが大きければ大きいほど、恋破れた相手のことを想っていれば想っているほど、心が痛めば痛むほど、涙はとめどなく流れる。そんな「涙」をここまで情緒豊かで鮮やかに表現した歌詞は他には無いだろう。「涙」や「振られた」みたいなワードを使わずとも、「この曲の主人公は失恋して涙を流している」ことがすぐに分かる。止めようと思っても止まらない失恋の涙。雫が零れ落ちるような、淡い水色を思い浮かべてしまうギターの音色にどうしようもなく涙してしまう。

悲しくなる前に

あなたを忘れちゃわないと

無理なのわかってるの

と夜更けに向かって走った

涙が枯れたらさ

またあなたを思い出すの

触れるか触れないかで

心臓が揺れるよ

抉るような声で

また呼びかけてよ

「悲しくなる前に」indigo la End

愛する人と別れた時、貴方はその人を簡単に忘れることが出来るだろうか。大半の人は忘れることが出来ないと思う。忘れようと強く意識すればする程に、その人の顔や匂いや声が痛いほどに蘇ってくる。なんて経験をしている人も多いだろう。枯れるまで涙を流してもなお、自分の心にこびり付いて離れない。疾走感のあるロックサウンドはまるで「早く忘れなきゃ」と焦っている心の中を表しているようだ。

彼らのニューアルバム「Crying End Roll」がもう間もなく発売される。あの騒動を経た彼らのラブソングは、不謹慎なようだが途轍もない作品になるだろう。川谷絵音自身が感じた様々な感情をそのまま真空パックしたかのような作品を僕は期待している。indigo la Endの歌は、恋愛を、失恋をしてきた全ての人の琴線に触れることの出来るモノばかりだ。貴方がもし恋に破れることがあれば、数あるラブソングの中でもindigo la Endを再生してみて欲しい。きっとその美しい水色の世界観に、想っていた相手を嫌でも重ね合わせてしまい涙することだろう。

私のポートフォリオ

先日、Illustrator民間資格に合格しました。Twitterでも様々な方からお祝い頂きました。改めまして、本当にありがとうございました!

Illustratorの資格取得に至るまで様々な作品を作ってきました。そんな私の作品を少し皆様にお見せしたく、今回はこういった記事を執筆しております。

様々な制作コンセプトで作ったものを中心に。

コンセプト① 線のあるデザイン

f:id:fujimon_sas:20170510231140p:plain

コンセプトは「線のあるデザイン」。全体に線を利用して幾何学模様にしてみました。その上から太い線を重ねることで伝えたいことをより強調しました。

コンセプト② 画像を利用したデザイン

f:id:fujimon_sas:20170510231643p:plain

画像を全面に配置したデザインです。概要を角の対角線に配置することで全体像がハッキリするようにしました。

コンセプト③ 画像をトレースしたデザイン

f:id:fujimon_sas:20170510224435p:plain

東京タワーの画像をトレースし、夜空の絵を繋ぎ合わせました。正直やってることとしては極めて簡単なもんなのですが、とても良いデザインになりました。

コンセプト④ 円を使ったデザイン

f:id:fujimon_sas:20170510232833j:plain

円を使うというコンセプト。円の透明度を上げて、画像の上から配置しました。

 

本当はコンセプトに縛られない、ホントにただただ部活のメンバーを募集するためのチラシなんかも作ってあったんですが、データが消失したみたいで…(´;ω;`) ちゃんとデータを残してるつもりでもふとした拍子に消えてしまうので気をつけなければ。

こうやって見返してみると楽しいですね。高校生の頃はワードで作ったオープンキャンパス用のチラシを先生がそのまま使ってくれたりもしました。懐かしい。今後も機会があれば色々作ってみよ。

広告を非表示にする